住まいリング させぼ

夏休みの新提案☆  松浦鉄道の1日乗車券で佐世保近郊を大冒険!

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今年の夏も、遠方への旅行をはじめ、これまで通りの過ごし方はちょっとお預け。そんな時だからこそ、松浦鉄道(MR)の列車に乗って佐世保近郊の冒険旅行に出かけませんか?いつも車で通ってる場所でも列車からだとまるで違った景色に見えるし、名前は知っているけど行ったことない場所だってまだまだあるはず。

 

松浦鉄道開業30周年を機に始まった、地元の小中学生なら夏休み期間中に利用できる1日乗車券の無料配布(先着500名)が今年もあるし、大人だって一日乗って2,000円! 今回はその1日乗車券を利用して、佐世保駅から終点の有田駅まで93.8㎞の旅を、本気で松浦鉄道&徒歩&レンタサイクルのみで楽しんできましたよ♪

たまには車を休ませて、環境に優しい列車の旅を楽しみながら、足を使って運動不足も解消!自然を満喫したり、美味しいものを食べたり、あの伝説の生き物のミイラに会いに行ったりと、濃厚な1日を過ごしてきたので、ぜひお友達や家族でのお出かけの参考にしてみてください。
ただし、虫よけスプレーの持参や長袖・長ズボン・帽子の着用をおススメするような、なかなかワイルドな冒険です。

 

松浦鉄道 http://matutetu.com/
【Instagram】 https://www.instagram.com/matsuura_railway/ 

 

~松浦鉄道1日乗車券93.8㎞大冒険の旅~

①出発~泉福寺洞窟~潜竜ヶ滝

●1日乗車券は事前に準備しよう

今回の旅のキーポイントは『1日乗車券』。大人1人2,000円、こども1,000円でその日1日中松浦鉄道を乗り降りできます。そしてなんと!地元の小中学生なら、夏休み期間中(7月21日~8月31日)に利用できる1日乗車券が、7月18日から先着500名で無料配布されるので、ファミリーならこれを利用しない手はありません。どちらも松浦鉄道の有人駅で手に入れられるので、旅する前に事前に用意してくださいね。

●出発は早朝に(07:04佐世保駅発)

今回の旅は、自然を満喫したり、歩いての移動も楽しむ覚悟なので早朝に出発。せっかくの1日乗車券だし、少しでも遠く、少しでも長く、列車の旅を味わいたいですよね。リュックにはタオルと水筒、虫よけスプレーを用意し、服装は薄手の長ズボンにお歩きやすい靴。完全に遠足気分です。いや、冒険です。今回の冒険のお供は、ウサギのモデル『スマイリーちゃん』。

最初に乗る列車が、見るとハッピーになれると噂の『ハッピートレイン』だったことに、スマイリーちゃんも喜んでいる様子。このハッピートレイン、黄色い車体に沿線の名物などが描かれている唯一無二の特別な車両なんです。これから始まる旅がハッピーになることを祈りつつ、いざ出発☆

 

●最初の目的地は、旧石器時代の洞窟(07:17泉福寺着)

 

佐世保駅を出発すると、いつもは車で通ってる道を見下ろすことになります。

俵町付近のロータリーも、上から見るとこうなってるんですね。松浦鉄道からしか見れない景色です。見慣れた景色を新鮮な気持ちで楽しんでいると、佐世保駅を出発してからたったの13分で、最初に降り立つ『泉福寺駅』に到着しました。朝練でもあるのでしょうか。沢山の佐世保工業高校の生徒さんたちと共に列車をおります。

泉福寺駅では佐世保工業の美術部の方々が描かれたステキな絵がお出迎え。このように、近隣の学校の生徒さんたちによる絵画で彩られている駅は、松浦鉄道の駅・全57駅中なんと40駅。それぞれの地域の特徴が描かれているものも多いので、駅に降り立つ楽しみのひとつにもなりますよ。

この地区は史跡が多いこともあって、今回の目的地を含め、周辺の案内板も構内に設置されています。

駅を出て右手に歩いていくと、矢峰から俵町まで抜けられる裏道に突き当りますが、目指すのはその正面。横断歩道を渡るとあるのが

「泉福寺洞窟」の看板です。この道を通ったことはあるという方も多いでしょうが、この場所に気づかれていた方はどれくらいいらっしゃるでしょうか。実はこの場所、近くに駐車場がないので車ではなかなか訪れにくい場所。行ってみるには松浦鉄道が一番便利なんです。

看板横の細い道を通っていくと、木々に囲まれた小さな公園にポツンと案内板が。この泉福寺洞窟、ひっそりとしていますが国の史跡に指定されているスゴい場所。1969年に大野中学校の生徒が発見した洞窟で、後期旧石器時代から平安時代までのものが発掘され、世界最古級の土器『豆粒文土器(とうりゅうもんどき)』も出土。それらはすべて、国の重要文化財に指定されています。

佐世保は洞窟遺跡の数が日本一といわれていますが、そのなかでもこの遺跡はちょっと特別。その理由は、先に進んでみるとわかります。

奇麗に整備された階段は途中まで。その先はまるでケモノ道のようですが、気を付けながら進んでください。ここでは虫よけスプレーが大活躍しますよ。やがてみえてくるのが

まさに洞窟。砂岩の岩壁に4つの洞窟があって、普通に中に入ることができるんです。今では周りは住宅地ですが、緑に囲まれたこの場所だけは時が止まっているかのよう。雨風がしのげる洞窟の中から外を見てみると、豊富に木の実を与えてくれたであろう木々があり、耳を澄ますと麓のほうで水が流れる音がしています。そしてここならいろんな動物たちも狩猟できただろうと、当時の暮らしぶりがありありとイメージできるんです。

国指定史跡にも関わらず、こんなにも近づける史跡はとても貴重で、また、あえてあまり手を加えていないと聞きました。

石器時代のころから、家族が身を寄せ合い、協力し合って生きてきた証を残したこの場所。例えば家族で訪れたら、生きるってなんなのか、幸せってなんなのか、あらためて感じられるかもしれません。もちろん、夏休みの宿題のひとつとして、佐世保の郷土史の研究にもいいですね。

◆泉福寺洞窟(泉福寺駅から徒歩10分)
佐世保市瀬戸越1丁目1571

 

●目的地までも楽しい(08:18泉福寺発)

 

約3~40分ゆっくり散策したら、降りてからほぼ1時間後の列車に乗車。次なる目的地は少し先ですが、それまでの間もいろんな光景を楽しめます。

あっという間もなく、2分後に着いた左石駅。佐世保西高生が降りていくこの駅は、見た目にもとてもにぎやか♪2019年にオープンした『駅カフェ 和(なごみ)』や駄菓子屋さんのほか、屋台の暖簾やテーブル、誰でも弾けるピアノなんかも置いてあって、いま注目されている駅なんです。この日は通過しましたが、老若男女に長年人気のたこ焼き屋さん『駅たこ』もあるので、ここで降りるのもアリですね~♪

合格祈願として駅名入りの切符が人気の『大学駅』を過ぎると、世界遺産の集落で有名になった黒島行きのフェリーが発着する港に近い『相浦』。漁船が並ぶ港の光景が、車窓からも楽しめます。

そして緑がまぶしい広大な田んぼの間を抜けると

佐々駅に到着。ここでは約15分停車するので、駅のトイレを利用したり、少し駅周辺の様子を見ることができました。ここ佐々駅は車両基地にもなっているので、普段でも車両が沢山☆ 基地内を見学できる特別な日もあって、毎年多くのファンが訪れる駅でもあるんです。

そして、駅前のロータリーをのぞいてみると、偶然にも以前紹介した大和製菓さんのラッピングバスが!

佐世保市内は2台だけ走っているそうなので、朝のハッピートレインに続き、またまたラッキー♪

発車前にちゃんと列車に戻り再出発。ひまわりが咲き始めた吉井駅を過ぎると、松浦鉄道に乗っていないと味わえないちょっとしたイベントが待っています。それは国の有形文化財となっている竹筋(ちくきん)アーチ橋『福井川橋梁(ふくいがわきょうりょう) 』を渡ること。

戦時中に架橋されたこの橋は、不足する鉄材の代わりに竹が使ってあると、当時の方々の証言が残る橋。鉄筋ではなく<竹筋>というわけです。現役の鉄道橋なので詳しい調査はされていませんが、全国的にもとても珍しい鉄道橋。感慨深い思いですが、この橋を渡るとすぐ次に降り立つ駅に到着するので、下車の準備もお忘れなく。

 

●山歩きの覚悟でマイナスイオンを浴びに(09:18潜竜ヶ滝駅着)

 

気づけば、泉福寺駅を出発してちょうど1時間。景色を楽しみながらだと時間も早く経つもの。モデルのスマイリーちゃんも、まだまだ元気です。到着したのは『潜竜ヶ滝駅』。

白いコンクリート製のお洒落な駅舎は、建築家・團紀彦(だんのりひこ)氏によるもので、 1996年に建てられました。ちなみに、駅の斜め前にある「江迎地区文化会館インフィニタス」も同じ建築家によるものなので、どことなく統一感がありますよ。

ここで降りて、目指すのはもちろんここ。

潜竜ヶ滝です。

横断歩道で反対側に渡ると

の案内板が。1.6km。うん。なんとかなりそうです。がんばりましょう。

途中、シンボリックな3本の木がそびえたつ公園の横を通り

鳥のさえずりがにぎやかな緑を横目にもくもくと歩くと

残り300m。スマイリーちゃんは木陰でちょっと涼んでます。

この橋から曲がり

川沿いを歩いていくと、もうすぐそこ。

潜竜ヶ滝公園に到着です。途中ゆるやかな上り坂が多く、撮影しながらということもあってか、駅からここまで約35分。ハイキング気分をしっかり味わえました。さてここからは、またまた虫よけスプレーの出番です。しっかり虫対策をして、滝を目指しましょう。

沢の音を聞きながら少し上ると現れるのが、エキゾチックな雰囲気に包まれた龍王寺 。無事に滝までたどり着けることを、ここで願います。

龍王寺の目の前にある展望所から間近に見えるのは、岩の間を流れ落ちる「布引の滝」と、流れが合流した「不動の滝」。

目指す潜竜ヶ滝はもう少し上ったところなので、ここで少し休憩して、心落ち着けるといいですね。

再び歩き出すとやがて現れる大きな鳥居。

石額には「竜門」と書かれています。

実はこの文字、この場所を平戸八景に指定して、潜竜ヶ滝と名付けた平戸藩主・松浦 熈 (まつらひろむ)、またの名を観中公のものとされています。いろいろと面白いものを残したユニークなお殿様は、文字も芸術的。ちなみに小佐々町の「大悲観公園」の石に彫られた文字も、このお殿様のものなんですよ。

大小の石像がところどころ見守ってくれている階段を上って行くにつれ、確実に滝の音が大きくなっていき、やがて目の前がパッと開けます。落差20m、男滝・女滝に別れた潜竜ヶ滝に到着です。その名の由来は、深さ6mあるこの滝つぼのなかに、竜の頭が潜んでいるように観中公には思えたからとか。たしかに居てもおかしくない神秘的な雰囲気です。

天気が良いときにはいつでも虹がかかるこの場所は、間違いなくパワースポット。たっぷりの緑が出す新鮮な空気と、滝が与えてくれる天然のミストを気持ちよく浴びれば、ここまで上ってきた疲れもとれ、さらなるパワーを充電してくれますよ。滝の近くは濡れている石にくれぐれも気を付けて、転ばないようにしてくださいね。

◆潜竜ヶ滝公園(潜竜ヶ滝駅から 徒歩 往35分 復25分)
佐世保市江迎町田の元659-1

次は潜竜ヶ滝駅を11:22に出発して、平戸を目指します♪

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