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リニューアルしたレトロン号
今年の春、2000年の運用開始から22年を経て、レトロン号がちょっぴりお色直しをしました。座席シートが可愛らしいピンク色に張り替えられ、松浦鉄道の車両の中で唯一設置されたトイレもピカピカ。
そして、修復され鮮やかな色合いを取り戻した車体には、あるものが追加されました。
それは…
小さいけれど、車体前面下部にしっかり表記された「レトロン号」の文字。実はこれまでこの車両には、どこにも「レトロン号」の文字はなかったのです。レトロン号という名前は、運行に際して一般募集された中からつけられた愛称で、もともとの名前は「MRレトロ調列車・宝くじ号」。なのでこれまでこの場所には「宝くじ号」と表記されていたんですよ。
一般の方には間違い探しレベルの変化かもしれませんが、22年間を経て初めて表記されたというのは、松浦鉄道好きにとってはワクワクする大きなこと。逆を言えば、これまでどこにも表記されていなかったのにその呼び名が普通に浸透していたことは「レトロン号」という愛称に、それほどの存在感があったという現れでもありますね。
そんなレトロン号に乗りたいという方は多いと思いますが、通常運行ではいつ走るのか分からないというのが正直なところ。運行ダイヤによって走行する時間が日々変わるので、知りたい方は松浦鉄道さんにぜひ問い合わせてみてください♪ その日のレトロン号のダイヤを教えてくださいますよ。
車両まるごとレンタル可能♪
このレトロン号は通常運行でももちろん活躍していますが、この車両の真骨頂は「貸し切りできる」ということ。つまり自分たちだけのために、このレトロン号を走らせることができるのです。向かい合わせでテーブル付きにもできますし、トイレもあるので安心。
ボックス席にすると4名×11ボックスで44名まで着席可能で、料金は2時間でなんと6万円。子供会や会社の集まり、同窓会などで利用すると、いつまでも記憶に残るものになりそうですよね。
ちなみに2時間の利用区間は自由に設定でき、佐世保駅からだと佐々駅往復がちょうどそれくらいの時間になります。 佐々駅からだとたびら平戸口駅までの往復も楽しめますよ。
変わったけど変わらない?!いやお得になった?「一日乗車券」
その日一日、松浦鉄道に乗り降りできる「一日乗車券」。4月から新料金になり、デザインも一新されました。
料金は大人2,500円、こども(小学生)は500円です。
これまで大人2,000円、こども1,000円でしたので、「大人ひとり+こどもひとり」なら料金はそのまま。
「大人ひとり+こども2人」なら、500円お得になりました。
連れていくお子様が多いほどお得が増す一日乗車券。松浦鉄道全線で利用できますので、ちょっとした旅行気分や冒険をご家族やグループで味わってみるのもいいですよね。
今回は、佐世保から車で行けばすぐだけど、運転いらず・ガソリンも使わない松浦鉄道に乗って、
佐々町までちょい旅してきましたよ。
◾️松浦鉄道佐世保駅
時刻・運賃・忘れ物のお問合せは
TEL:0956-25-2229(9:00~18:00)
松浦鉄道ホームページ
松浦鉄道インスタグラム
2万株の花菖蒲「皿山公園」
この時期にぜひ行ってもらいたいのが、皿山公園。松浦鉄道で行くなら「清峰高校前」駅で下車します。
まさに緑に囲まれた駅といった感じでしょうか。とても静かな雰囲気です。皿山公園まではここから歩いて約15分。週末には沢山の車が訪れるこの時期だからこそ、渋滞知らずの松浦鉄道に乗って、ちょっとしたお散歩がてらに歩くのが心地良いです。 そう、この時期の皿山公園といえば、約2万株の花菖蒲。
そして、この期間限定の美しさを存分に楽しめるイベントが、コロナ禍を経て今年開催されます。
2万株の花菖蒲のみならず、小学生以下ならうなぎのつかみどりまで楽しめるんですね。しかもつかまえたうなぎは、その場で白焼きにしてくれるというアフターフォロー付き♪ 花菖蒲に囲まれた場所で美味しいものを食べられるとは、家族総出で行きたくなるイベントです。
それにしてもこのチラシ、ところどころに可愛らしいうなぎが登場し「ぬるぬるするぜ!すばやいぜ!」など、なかなかファンキーな発言をして楽しいですよね。
このユニークなチラシに携わっているうちのおひとりが、佐々町観光協会の板垣さん。佐々町観光協会ではもうひとり、石井さんという女性お2人がコーディネーターとして活躍されていて、ほかに手書きのこんな可愛い街歩きマップも作られているんですよ。
お店の一言メモやおススメ、電話番号や営業時間なども書いてあって、佐々駅で降りた時の力強い味方になること間違いなしです。ただし、中には営業時間含め変更になっているお店もあるので、お出かけの際には事前に確認してくださいね。
◾️佐々町観光協会(佐々町役場企画商工課内)
TEL:0956-62-2101
佐々町観光協会インスタグラム
「清峰高校前」駅近くのお店が大人気スポットに!
お2人が作ったそのマップにもまだ乗っていない新しいお店が、清峰高校前駅近くにできていると教えていただいたので、早速行ってみることに。
そこは、静かな清峰高校前駅を背中にして、正面を見るとすぐ道向かい。少し登った坂の途中にありました。その名も「milky(ミルキー)」。三角屋根の白い小さな建物で、お店の前には可愛らしい花が彩を添えています。実は板垣さんから「駄菓子屋さん」と聞いていたので、そのかけ離れたイメージに少し戸惑いながら扉を開けてみると、そこは…
確かに、駄菓子! しかも、お店の方にご挨拶をしている間に、店内はすぐに清峰高校の生徒さんでいっぱいになりました。
お店のオーナーである『きーちゃん』に「ただいま~」とか「ひさしぶり~」などと言いながら、和気あいあいお店に入ってくる生徒さんたち。この日は部活がなかったので、早めに訪れることができたそうです。それにしてもみんな仲良しで、楽しそう。同じ空間にいるだけで、こちらまで元気をもらえそうです。
このお店のオープンは2021年の11月。きーちゃんご自身のお子さんの成長とともに、自分自身の子離れについて考え出したのがきっかけだったそうです。確かにこのお店なら、たとえご自身のお子さんが親元を離れていっても、いつも沢山の人に囲まれ、寂しく思う暇などなさそうです。
「ここは涼しい~」と言いながら、店に置かれた小さなソファでくつろぐ生徒さんや、「おつりの5円はとっとってよかよ」とお友達に言っている生徒さん。そんなみんなに「このお店ができて良かったね」と声をかけてみました。すると「はい。すごく良かったです。ここで電車を待ったり、涼んだり、もちろんお菓子も食べられるし。」との笑顔の返事。それからオーナーに「きーちゃん。このお店作ってくれてありがとうね~!」と声をかけていました。「こちらこそありがと~」と、答えるきーちゃん。
なんとも明るく優しい空間です。
そしてこのお店、実は駄菓子だけではありません。壁には
手作り作家さんのオシャレなアクセサリーやバッグ、小物なども販売されているのです。
さらに、もともと植物が好きなきーちゃんが育てたグリーン系も大人気。お店前の花壇もすべてきーちゃんがガーデニングされたそうで、そのセンスの良さが伝わってきますよね。お店にディスプレイされているレトロな人形たちも、きーちゃんの私物とのことですよ。
そうこうしているうちに、高校生と入れ替わるように入ってきたのは小学生。
「皿山公園、いまから行く?」などと相談しながら、駄菓子選びを楽しんでいました。
近所の小さいお子さんや小学生、清峰高校のみならず、松浦鉄道に乗ってやってくるという学生さんたち、そしてインスタを見て雑貨をお目当てにくる女性。清峰高校前駅という静かな場所にありながら、老若男女を受け入れる小さなお店「milky」は、みんなの笑顔やワクワクがたくさん詰まったお店でした。
◾️ milky(ミルキー)
北松浦郡佐々町中川原免77
営業時間/平日12:00~18:00
土日祝11:00~17:00
定休日/不定休
miiky(ミルキー)インスタグラム
佐々町のお土産プリン!
日が暮れ始めた頃、清峰高校前から佐々駅に移動して、徒歩約5分。せっかくなのでこちらのお店に寄りました。
松浦市にある「みすみ養鶏場」の直営店「ぷるたま工房」です。近年、美味しい卵はますます大注目。
こちらのたまごは「コクもりたまご」とネーミングされたブランドもの。美味しさの秘密は、なんといってもこだわりぬいたエサにあります。自家製発酵菌と北欧産の海藻、地元産のいりこ粉末など、天然素材を独自にブレンドしたもので、それを食べて育ったニワトリの卵はコクとうま味が違います。自然豊かな松浦市で50年以上続く養鶏場の安心安全な卵は、そのままでもごちそうです。
今回は、少し大きめの卵でその名も楽しい「ふたごかも」(4個入り)を購入しましたよ。本当に双子なのかどうかは後のお楽しみです。
そのほかのお土産はこちら。まずは一番人気の「ぷるプリン(200円)」。たまごのコクを味わいつつも柔らかい口当たりが特徴です。そしてもうひとつのプリンが、さらにたまごの風味がきいた「ぷるプリン濃厚仕立て(270円)」。カラメルは後がけできるので、お好みでどうぞ。そして、見た目も美しい「濃厚パイシュークリーム(200円)」。
サクッサクッのパイ生地を割ると、とろ~りと出てくるカスタードクリーム。
まるでとろけるプリンを食べてるようです。濃厚なのに後味がさっぱりするのは、本当にいい食材を使われている証。
一日の終わりのすてきなご褒美になりました。
◾️ぷるたま工房
北松浦郡佐々町市場免2-3
TEL:0956-37-6855
営業時間/10:30~18:00
定休日/火・水(変更有)
HP:ぷるたま工房
佐世保からすぐの場所でありながら、新たな出会いや発見もまだまだある佐々町までの小トリップ。
皿山公園は花菖蒲だけでなく、地元の皆さんの努力により守られた、沢山の蛍たちにも出会えます。
この時期ならではの佐々町の楽しみ方、次はあなたが体感してください。
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