自然豊かで花の名所がいくつもある佐世保。桜はもちろんのこと、梅・菜の花・チューリップ・藤・バラ・牡丹・つつじ・コスモスなど季節の花が咲き誇り、訪れる人々を楽しませています。
甘い香り、美しい色と姿、柔らかな触感。花には人を癒すパワーがあると言われています。花を見たり触れたりすることで、心拍数や血圧の低下、リラックス効果があるという研究結果があるとか。少し足を延ばして季節の花を観に行けば、日々のストレスも解き放たれるでしょう。
今回は5月から7月にかけてに見ごろを迎える「あじさい」と「花菖蒲」のおすすめスポットをご紹介します。あじさいは鬱々とした梅雨の時期を彩り、花菖蒲は夏の訪れを感じさせてくれます。どちらも存在感があり、日本の初夏を代表する花ですね。
目次
世知原あじさいロード(世知原町)/あじさい
国見山の麓に広がる自然豊かな高原の町、世知原町。ヤマメや緑茶などが有名ですが、あじさいの町としても知られています。
上野原「石坂池」から世知原温泉くにみの湯「山暖簾」まで続く約4.5㎞の市道は「あじさいロード」と呼ばれ、1万本余りのあじさいがずらり。気候にもよりますが、だいたい6月から7月にかけてあじさいの見ごろを迎えます。
車の場合
石坂池側には駐車場もトイレも無いので、山暖簾まで行くことをおススメします。山暖簾には駐車場(無料)があり、トイレやレストランも利用可能。売店には銘茶世知原茶もあって、新茶の時期に行くとお得な気分になるでしょう。あじさいロード散策のあと、温泉で汗を流すこともできます。
佐世保駅前から車で約30分
知見寺経由で世知原に入ると下り坂の途中で右手に石坂池が見えます。右折すると山暖簾まで続く「あじさいロード」です。散策している人もいるのでゆっくり運転しましょう。
山暖簾・住所
佐世保市世知原町上野原316
車を停めて「あじさいロード」を歩き、道の両脇にどこまでも続くあじさいをご覧ください。開花時期など詳細は世知原支所(0956-76-2211)にお問合せを。
冷水岳公園(小佐々町)/あじさい
つつじの名所として知られている冷水岳公園。標高304mの冷水岳山頂付近からは、北九十九島や平戸島を眺めることができますよ。つつじの後、あじさいの季節が始まります。株数は多くありませんが、冷水岳公園のあじさいは九十九島と一緒に撮影できるのがポイント。あじさい越しの九十九島はインスタ映え間違いなし!撮影スポットを探してみましょう。
冷水岳公園のあじさいは、そんなに多くありません。数が多いのは登山道と、第一駐車場周辺。以前は中腹にあじさい園がありましたが、残念ながら現在は閉園となっています。あじさいの開花状況など詳しくは、JR佐世保駅構内にある佐世保観光情報センター(Tel:0956-22-6630)にお問合せください。
住所
佐世保市小佐々町矢岳1618-12
西九州自動車道佐々インターから約50分。トイレや遊具が整備されており、家族連れでも安心。日本最西端の神崎鼻公園が近くにあるので、ドライブで訪れるならセットで観光することをおススメします。
えぼしスポーツの里(烏帽子町)/あじさい
「えぼしスポーツの里」は、烏帽子岳の自然を楽しむ施設です。年間通じてイベントが開催され、子どもたちが様々なスポーツに触れることができます。入園は無料、ゴーカートやボールプール、ローラースケート、おもしろ自転車など有料の遊具があります。もちろん無料の遊具も充実。詳細は電話(0956-24-6669)でお問合せください。
えぼしスポーツの里には、いつも季節の花が咲いています。年間通して何らかの花が咲くように植えられているので、日本の四季を肌で感じることができるでしょう。子どもが植物に興味を持つきっかけとなるかも知れませんね。
特に6月中旬ごろから見ごろを迎える「あじさい園」は圧巻。2200株以上の色とりどりのあじさいが咲きそろいます。外遊びが難しい梅雨の時期ですが、烏帽子スポーツの里にはキッズルームやボールプール(どちらも有料)など屋内施設があるので、思い切り身体を動かして遊ぶことができますよ。
車の場合
西九州自動車道佐世保中央ICから約20分
バスの場合
佐世保駅前から「烏帽子」行に乗車し「スポーツの里入口」で下車
住所
佐世保市烏帽子町128 ※年末年始と木曜日が休園
えぼしあじさいウィーク
あじさい園の花が咲く6月下旬ごろ、えぼしあじさいウィークが開催されます。毎年趣向を凝らしたイベントが企画され、楽しみにしているお子さんも多いとか。開催時期や内容など詳しくはイベント&ニュースで告知されるので、チェックしてくださいね。
ハウステンボス(ハウステンボス町)/あじさい
チューリップやバラなど、花の名所として全国的に有名なハウステンボス。「花と光の感動リゾート」と銘打つだけあって、どの季節も花いっぱい。
梅雨の時期には、色とりどりのあじさいがハウステンボスを彩ります。昼間のあじさいも素敵ですが、夜間にライトアップされたあじさいもまた違った味わいがあります。ロマンティックで、絵本の中に迷い込んだよう。日常ではなかなか味わえない光景です。
オリジナル品種のあじさいがあります。その名もずばり「ハウステンボス」。ピンクの小さなバラが集まっているような「八重ボール咲き」で、華やかな雰囲気。アムステルダム広場で咲いているそうですよ。
車の場合
佐世保大塔ICから車で10分
長崎自動車道東そのぎICから約25分
電車の場合
博多駅からは「特急ハウステンボス」で1時間45分
住所
佐世保市ハウステンボス町1-1
イベントなど詳細は総合案内に電話(0570-064-110)でお問合せください
あじさい祭
2023年は5月27日から6月25日まで「あじさい祭」が開催されます。
オランダの街並みとあじさいがマッチした風景は、ハウステンボスでしか見られない特別なもの。あじさいに彩られた運河、パレスハウステンボスに続く道「あじさいロード」、海鮮と陶器の城の前に開かれる「あじさいマーケット」。あじさいと音楽に包まれるアムステルダム広場、あじさいで飾られたホテルも素敵です。
天神公園(天神町)/花菖蒲
佐世保港を見下ろす位置にある天神公園は、桜やつつじ、花菖蒲など花の名所として知られています。5月下旬からは花菖蒲の季節。花菖蒲園では約3500株が次々と開花し、実に見事な光景を楽しむことができます。複数の品種が植えられており、色も形も様々。遊歩道やベンチが整備されていて、花に囲まれる幸せを感じることができるでしょう。天神公園にはトイレや遊具(ブランコ、ジャングルジム、すべり台、砂場など)もあり、家族でのんびりお花見できる環境が整っています。お問合せは佐世保市役所(0956-24-1111)公園緑地課まで。
車の場合
佐世保駅前から約8分
バスの場合
佐世保駅前から約10分「上大黒」下車・徒歩約7分
住所
佐世保市天神町1131 ※駐車場あり
皿山公園(佐々町)/花菖蒲
佐々町にある皿山公園の花菖蒲も名所として知られ、約2万株の花菖蒲が植えられており規模は県北一。例年、5月下旬から6月上旬にかけて見ごろを迎えます。
花菖蒲が咲きそろう頃に開催されるのが、佐々町三大花祭りのひとつ「花菖蒲・うなぎ祭り」です。皿山公園には出店がならび、小学生以下の「うなぎつかみ獲り」イベント(無料)で賑わいます。祭りの期間中は竹灯籠によるライトアップがあるので、昼間とはまた違う魅力の花菖蒲を楽しむことができるでしょう。蛍が飛ぶこともあるそうですよ。
車の場合
佐々駅から吉井方面へ車で約10分
住所
北松浦郡佐々町鴨川免351番地
約150台分の駐車場やトイレ、佐々町産の新鮮で安全な野菜などを販売する直売所などもあります。リニューアルした遊具もあって家族連れも安心。開花状況やイベントなど、詳細は佐々町役場建設課(0956-62-2101)へお問合せください。
まとめ
佐世保郊のあじさいスポット4カ所、花菖蒲の名所2カ所をご紹介しました。どこも花が美しいのはもちろんのこと、家族でゆっくり過ごせる場所でもあり、ぜひ訪れたい場所です。
カラフルな球形が魅力のあじさいを楽しむスポットは、
道の両脇にアジサイが続く「世知原あじさいロード」
あじさい越しに九十九島が見える「冷水岳」
あじさい園が美しい「烏帽子スポーツの里」
ヨーロッパの街並みとあじさいが感動的な「ハウステンボス」など
それぞれ特徴的なロケーションで、同じあじさいでも雰囲気が全く違います。
花菖蒲の名所として紹介したのは、
港が見える「天神公園」
県北一の「佐々町皿山公園」
どちらも遊歩道などが整備されて非日常の景色を楽しめます。
あじさいも花菖蒲も日本の伝統的な花。日本の豊かな四季や和の心を感じさせてくれるでしょう。
※見頃の時期は、例年の時期を記載していますが天候により変動する場合があるため、お出かけの際は各所へご確認ください。