今年の夏も、遠方への旅行をはじめ、これまで通りの過ごし方はちょっとお預け。そんな時だからこそ、松浦鉄道(MR)の列車に乗って佐世保近郊の冒険旅行に出かけませんか?いつも車で通ってる場所でも列車からだとまるで違った景色に見えるし、名前は知っているけど行ったことない場所だってまだまだあるはず。
松浦鉄道開業30周年を機に始まった、地元の小中学生なら夏休み期間中に利用できる1日乗車券の無料配布(先着500名)が今年もあるし、大人だって一日乗って2,000円! 今回はその1日乗車券を利用して、佐世保駅から終点の有田駅まで93.8㎞の旅を、本気で松浦鉄道&徒歩&レンタサイクルのみで楽しんできましたよ♪
たまには車を休ませて、環境に優しい列車の旅を楽しみながら、足を使って運動不足も解消!自然を満喫したり、美味しいものを食べたり、あの伝説の生き物のミイラに会いに行ったりと、濃厚な1日を過ごしてきたので、ぜひお友達や家族でのお出かけの参考にしてみてください。
ただし、虫よけスプレーの持参や長袖・長ズボン・帽子の着用をおススメするような、なかなかワイルドな冒険です。
松浦鉄道 http://matutetu.com/
【Instagram】 https://www.instagram.com/matsuura_railway/
~松浦鉄道1日乗車券93.8㎞大冒険の旅~
①出発〜泉福寺洞窟〜潜竜ヶ滝 はこちらから↓↓
夏休みの新提案☆松浦鉄道の1日乗車券で佐世保近郊を大冒険!
目次
②潜竜ヶ滝駅~平戸・田平駅~レンタサイクル
またまたレア車両に遭遇☆(11:22潜竜ヶ滝駅発)
滝から駅までの戻り道はなんだかスイスイ。行きよりもずっと足取り軽く感じるのは、滝でパワーを充電したからなのか、単に下り坂が多かったからなのか…。降り立ってから約2時間後の潜竜ヶ滝駅に戻り、水分補給しながらひと休み。乗り込んだ車両は
ん?
ん?ん?
つり革に…アジフライ??
この車両、全国有数のアジの水揚げ量を誇り、<アジフライの聖地>を宣言した松浦市と松浦鉄道のコラボレーション車両「アジフライの聖地松浦号」 だったんです。
乗るときは見逃していましたが、降りた際に確認すると、確かにヘッドマークがこう! このマークをつけた「アジフライの聖地松浦号」は現在4両走っているんですが、アジフライ付きのつり革があるのは、なんとこの一両だけ。またまたレアな車両に乗れて、今日はホントにラッキー続き♪ いろんな車両に乗れるのも、1日乗車券の旅の醍醐味ですよね。
2022年3月までの運行予定なので、期間中にぜひ探してみてくださいね。
MRならではの景色が目白押し!
途中、迫力の岩肌が間近に迫る「高岩駅」を過ぎ、
江迎川を横目に見ながら
「江迎鹿町駅」を通り過ぎます。
今回はアジフライに気を取られ、車内からの写真を取り損ねましたが、この後、カーブしながらわずかに勾配しているという、全国的にも例の少ない「第一江迎川橋梁 」を通ります。海の上を走っている気分を味わえる車窓は必見ですよ。
やがて停車するのは「すえたちばな駅」。山の中腹にある静かな駅ですが、実はここ、海が見える駅。緑豊かな江迎の街並みとともに、江迎湾を見下ろすことができるんです。
そしてこの駅は、駅までの道がちょっと個性的なことでも知られています。下を走る国道204号線沿いに駅名の看板があるのですが、矢印の指す先は『本当にこの先に駅があるんだろうか…』 と、少し不安になるような、ちょっとした山道。
しかも上り口はもう1ヵ所あります。
どちらから上ってももちろん駅には着きますが、初めて利用する方は、少し戸惑うかもしれませんね。看板を信じましょう。
すえたちばな駅を過ぎるとやってくる名所が、松浦鉄道のすべての沿線の中で一番長いトンネル「田代トンネル」。直線のトンネルなので、1370メートル先の出口が小さな光として、入り口からもう見えているんです。列車が進むにつれ、出口の光がだんだん大きくなっていく様子は、大人でもワクワク♪車両の一番先頭か最後に立って、ずっと見ていたくなる景色です。列車の旅ならではの光景をぜひ楽しんでくださいね。
3,000種以上の昆虫が生息する「たびら昆虫自然公園」に行くなら、次に停車する「西田平駅」から徒歩約25分。この駅を過ぎると、目的地はもう間もなくです。潜竜ヶ滝駅からわずか23分の乗車でしたが、いろんな景色を存分に楽しめました♪
ここだけでも楽しい♪日本最西端の駅(11:45たびら平戸口駅着)
とある番組で「最西端の駅は沖縄のモノレールでは?」などと取り上げられたこともありましたが、この「たびら平戸口駅」は、2本のレールで走る列車の日本最西端の駅。
西浦ありさちゃんもそう言っています。おっと。ご紹介が遅れましたが、この西浦ありさちゃんは、松浦鉄道の立派な広報担当者。鉄道会社やその関連会社が参加する「鉄道むすめ」の1人です。
今年(2020年)行われた鉄道むすめ総選挙で、99人中10位にランクインしたという人気ぶりなんですよ。彼女の就任式もこの駅で行われ、その際には全国から鉄道ファンが訪れました。有人駅ではさまざまなグッズも販売されているので、旅の思い出やお土産にぜひどうぞ♪
※松浦鉄道・広報担当「西浦ありさ」ちゃんが 鉄道むすめとして初の観光大使に! 記念すべき就任式に行ってきた☆
そしてこの駅の構内にあるのが鉄道博物館。館内にはJR松浦線としての最後の先頭車両のプレート をはじめ、かわいいジオラマや車両の部品、駅員さんの制服など、鉄道ファンならずとも楽しめる資料が展示されています。9時~18時までの間、無料で見学でできますが、駅員さんが不在の時間帯は閉まっている時もあるのでお問い合わせを☆
この駅でしか買えない「日本最西端の駅 訪問証明書」(200円)もここで販売されています
この駅は構外もとってもユニーク。
大きなカマキリと駅員さんが戦っていますし
キレイなトイレは、田平を拠点に世界で活躍する昆虫写真家・栗林慧(くりばやし さとし)氏による、迫力満点の昆虫の写真に囲まれています。トノサマバッタは奥に見える車と同じくらいの大きさでしょうか。ついついじっくり見たくなる、楽しいトイレです。
そしてもうひとつ。この駅でおススメしたいのはこれ
1日700円で利用できる電動アシスト自転車のレンタサイクルです。フル充電されているので約60Kmはアシストで走れるとのこと。それだけあれば、田平・平戸周辺を十分散策できますよ。モデルコースも提案されているので、目的に併せて参考にしてみてくださいね。
※レンタルには身分証が必要です。
◆たびら平戸口駅
お問合せ 0950-57-0024
レンタサイクルで散策開始♪
ここまで来たならまず向かうのはここ。
平戸大橋です。車で渡ることはあっても、自転車で行くってなかなか経験できないですよね。たびら平戸口駅からはほぼ下り坂でスイスイ。ただし、交通量の多い道を走るので、自転車に自信がない方は特にご注意ください。
このまま平戸市内を散策してもいいのですが、今回の旅の目的地はまだまだ先なので、ここは田平に戻って腹ごしらえ。
平戸大橋が見渡せる人気スポット「平戸瀬戸市場」にやってきました。
ここの2階にあるレストランの人気第1位はなんといってもコレ。
平戸海鮮丼1,200円(味噌汁・香物付き)です。平戸近海で獲れたマグロや鯛、イカやブリがぎっしり敷き詰められ(魚種は日によって変更される場合があります)、豪華&ボリューム満点!ひと口食べると、ブリブリとした弾力ある食感とギュッとつまったうま味が感じられ、新鮮さがダイレクトに伝わってきます☆ 不動の1位というのも大納得の、かなりお得な美味しさです。そして人気第2位が
イカたこ天丼1,100円(味噌汁・香物付き)。イカとたこのみならず、沢山の野菜や魚の天ぷらも乗って、こちらのボリュームも相当です。食べきれるのか心配しましたが、いざ食べてみると、イカもたこも驚くほど柔らかく、うま味も濃厚!ノンストップの美味しさで、その心配はまったく無用でした。平戸産のこだわりの塩も、この美味しさに一役買っています。
お腹が大満足したところで、1階の直売所コーナーへ。鮮魚コーナーには新鮮で魅力的な魚たちが並んでいます。
そのなかには、先ほど食べたばかりのタコさんが。これを見れば、さっきの天ぷらの美味しさの理由も分かるというもの。それにしても、この大きさでこの価格(価格は日によって変動)! 買ってかえりたいものばかりでしたが、今回の旅はまだまだ続くので、次回また来た時にしましょう。
その代わり、と言ってはなんですが、ここに来たら外せないものがもうひとつ。
駐車場内にある「VaccaGelato (バッカジェラート)」のジェラート。お腹がいっぱいでも、これは当然別腹です。平戸唯一の牧場・大山牧場の生乳と平戸の素材にこだわったジェラートは、季節限定のものを含め種類もたくさん♪ あれこれ迷うところですが、今回オーダーしたのはここの定番&看板メニューの「ミルク」。まるで生クリームのように濃厚なミルクの美味しさが口いっぱいに広がるのに、後味は不思議なほどさっぱりさわやか☆ 疲れを一気に取ってくれる、暑い夏にもピッタリの美味しさです。
ここでしか食べられない美味しいものを食べ、ここでしか見られない景色も楽しんだので、まだまだ名残惜しいですが、平戸の海風を感じながらレンタサイクルで駅へ。13:48発の伊万里行に乗って、次の目的地へと旅を進めます。
第3弾は93.8㎞の旅の完結編。伊万里、有田に突入です♪
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