佐世保の「和紅茶」誕生ストーリー!sasebo・teastory

暮らす

佐世保は雨が降り続いたり、パッと晴れたりの毎日。
させぼの夏の定番で連想するもの・・・
白浜海水浴場、相浦のタコちゃんプールに海きらら水族館。
何だか、水にまつわるものばかり。
山に登ってカブトムシやクワガタ採集なんて、
メッキリ少なくなっているような気がします。
山のお話しかな?
いえいえ、熱い飲み物のお話しです。

熱い飲み物で、頭をスッキリさせましょう。
「佐世保がじら」の第2弾です。

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剪定作業をする理由とは。

今日も青空の下、あの機械で剪定作業をされています。

世知原の茶畑、剪定する農家さん

茶畑で林さんに話をうかがいました。

林さん:おおよそ1,800㎜幅で上部を水平に刈上げています。
夏と秋に枝を整える、整枝作業です。
葉の茂りをよくするためでもありますが、
不揃いのままだと、翌年の茶摘みがしづらくなっています。
ここの地区では丘の向こうも含め10ヘクタールほどあり、各農家さんが毎日順番で機械作業をされています。
この時期、茶樹の脇もカットする作業もしておいて
来年の春の準備をはじめます。

編:あそこにくるくる回っているものは?

青空と防霜ファン

林さん:「防霜(ぼうそう)ファン」です。
茶畑に霜が降りるのを防ぐためのもの、送風機です。
約6メートルの高さから風を送り、空気を対流させ
冷え込む地表面の温度を上げています。
世知原には30年ほど前から、設置され始めました。
春先の新芽が芽吹く4・5月の一番茶の時期。
標高が高いこの世知原は、幾度と霜の被害に悩まされたこともありました。
一年の歳月をかけて育てた新芽は霜がつくと、葉が黒く焼けたようになってしまい
ます。最も辛いできごとです。
商品になりませんので、もちろん農家としても立ちゆかなくなります。
春先の防霜ファンは回りっぱなしで、、、おかげさまで被害が少なくなりました。
一年かけてお茶を育てているのです。

今度は「来年の茶摘みにぜひ来てみて下さい!」

編:農家さんのすごいところは、
ひとの苦労を苦労と感じてないように見えるところでしょうか。
お茶に愛情をかけられています、世知原茶は佐世保の宝物ですね。

次は工場へ。

和紅茶の決め手、工場の手仕事。

和紅茶を製造されると言うことで工場に。
(国産の茶葉で製造された紅茶を「和紅茶」と言います。)
紅茶って聞くと、
外国で収穫されているようなイメージが強いですよね。
(インドやスリランカ、中国などが主な産出国になるみたいです。)
普段からペットボトルの紅茶などは飲んでいますが、なかなか
日本で紅茶ができるなんて想像つきません(汗)。

工場では朝から作業をされていて、そこには県職員の方も。
貴重なお話しをいただきました、ありがとうございました。

農家の皆さんへアドバイスをしながら、時には作業をされているそうです。
二人三脚なんですね。

和紅茶になるまでの工程を聞きました。
林さん:最初の工程では

1、前日の朝から茶畑で刈り取り作業を行います。
世知原の茶畑をバックに

ここで摘む茶葉は2番茶、3番茶になります。
カテキンを多く含み、和紅茶に適しているのだとか。
ここから一晩寝かせます。

2、茶葉を揉む
お茶の揉捻機

茶葉の繊維を細かく砕きます。
葉をもんで、柔らかくしていきます。
機械を使用することが主です。

3、茶を発酵させます。
発酵を確かめる職員

茶の発酵は25度で120分を目安にしています。
工場内の温度や湿度によって、時間など調整していきます。

手で茶の発酵具合を確かめる

まだ緑茶に近いですね。
茶葉の青くささと甘さ、
独特の発酵した香りが入り交じります。

4、発酵させた茶葉を乾かします。
発酵させた世知原茶葉を乾かす
発酵させた茶葉に熱を加える機械

熱がムラなく均等になるように、引き出しの順番を入れ替え細かな時間配分で熱から取り出します。
触った感触で分かる「もみ混ぜ」と、いままでの培った「香り」の感覚で確認作業を続けます。

和紅茶の香りが工場に漂う

工場にお茶の香りが漂います。

5、できあがり
世知原和紅茶のできあがり

和紅茶が出来上がりました!
グリッと丸まった形はそのままに、元気な緑色が大人っぽい黒色へおめかしです。英語で「紅茶」はREDTEAと言わずにBLACKTEAと言いますが、茶葉の色に由来していると言われます。

6、試飲
編:できあがったばかりの紅茶を早速いただきました。

世知原和紅茶をいざ試飲

紅茶に熱湯をかけ、葉を戻します。
茶こしでこしてカップへ注げば、できあがり!

和紅茶は琥珀色

紅茶のキレイな琥珀色が白いカップに広がります。
いまできたての紅茶は、何とも贅沢です。

「佐世保がじら」の紅茶はがじらねこが目印!

「美味しくて、くせがない!」ふわっと芳醇な薫りはしっかりと、それでいて渋みや苦みがないクセのない飲みやすい味。
世知原で育った茶葉の持つ元々の旨味がそうさせるのか、日本人の口に合う優しい味わいの和紅茶です。
冷房で冷えてしまうこの時期には、熱い紅茶でホッと一息もおすすめです。
頭が冴える感じがして、体もリラックスできそうです。
もちろん、氷の入ったグラスに一気に注いでアイスティーにも。
「佐世保がじら」の和紅茶は黒猫のがじらねこが目印です!

和紅茶はがじらねこが目印
ぜひ世知原の和紅茶を試してみてくださいね。

紅茶づくり、あとがき。

編:情熱をもって、世知原の紅茶づくりに新しくチャレンジしている、農事組合法人「グリーン世知原」の方々。
そして、その紅茶を仕入れ
あらたな紅茶の商品開発、販売を手がける「させぼがじら」の林さん。

茶畑刈取り作業、金子さん提供

ここでお話を聞くことで
「させぼ・世知原」の魅力を再発見できました。

世知原・移住就農のパンフレットがもう間もなくできあがるそう、
各就職支援窓口や市役所農林課などで手にできます。
まずは佐世保を知ることから始めてみませんか。

佐世保移住・世知原就農パンフレット
HP:https://gajira.jp/
WEBショップ:https://gajira.shop/
※事務所での販売はしておりません。

[佐世保市内販売店] ※2021年8月現在
世知原活性化施設「国見の郷」佐世保市世知原町開作71−1
生産者市場「わくわくふれあい市」佐世保市重尾町3272−1

[福岡市内販売店] ※2021年8月現在
天神イムズ「WHO?(2F)」福岡県福岡市中央区天神1丁目7-11 ※8月まで

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「住まいリングさせぼ」編集部長

橋本鎌嗣(ニックネーム:もっちゃん)
「住まいリングさせぼ」編集部長

佐世保生まれ、一児のパパ。サイト監修者であり、佐世保・小値賀「海風の国」観光マイスター。宅地建物取引士の資格も有し、不動産や住まい、暮らしのアドバイスも。「佐世保に住もうよ!愛する地元の魅力をもっと伝えたい!!」

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