佐世保ブルーの紅茶が話題!「がじら紅茶」の挑戦とは?

暮らす

世知原から紅茶を。
佐世保がじらの茶畑を訪ねて。

子ども達は楽しい夏休み中です。
編集部は久しぶりに世知原に来ました。
小学生の頃は「世知原青少年の家」でお泊りの合宿がありました。
ご飯を炊いたり、キャンプファイヤーをしたり。
自然豊かで、佐世保の懐かしい場所でもあります。
そして世知原は、茶の産地ですよね。
佐世保の人なら、世知原茶。

全国的に農家さんの高齢化が進み、
次の担い手、後継者の問題にさしかかっています。
世知原の茶農家さんもその一つ。

世知原の林さんは
世知原茶を使用した新しいティーブランド「させぼがじら」を立ち上げられました。
お父さんの所属する「農事組合法人グリーン世知原」が生産した100%世知原産の茶葉を使用した
ハーブブレンドティーや和紅茶など今までにない世知原茶のカタチを提案されています。

世知原のお茶のこと、紅茶のことを伺ってきましたよ♪

知る人ぞ、知る。緑茶の世知原。

世知原・収穫後の茶畑

編:広い茶畑ですね、緑の香りがします。
佐世保の人なら茶の産地としては知られていますが
全国で世知原茶はまだまだ知られていません。
長崎県では東彼杵のそのぎ茶が有名です、九州では嬉野茶や八女茶。
確かに、県外の方とは世知原やお茶の話しをする機会がないですね。

林さん:世知原茶が生産されているこの佐世保市世知原町は、朝晩の寒暖差が大きく冷涼で霧深い山間部で高品質なお茶が育つ環境を有しています。
蒸製玉緑茶という製法で作られ、細く長い一般的な煎茶と比べグリッとした丸い形が特徴です。
丸い形にする事で、2煎目以降も旨味のでるコクのあるお茶になると言われています。

2021お茶を蒸す機械

この製法は長崎・佐賀地方のお茶独特の製法で全国の緑茶生産量の4%程度しか生産されていない大変希少なお茶です。

近年は、茶農家の高齢化が進み、1農家だけでは人手が足らず、生産作業が困難な事も増えてきました。
この高品質のお茶が育つ茶園を協力して維持できるように、3つの茶農家が集まってできた農事組合が「佐世保がじら」のお茶を生産するグリーン世知原です。
その外にも高齢で生産を断念する近隣農家さんの、茶園の維持なども行なっています。
世知原茶は生産から販売まで全てを生産者が行なっているため、小さい農家は販売・営業まで手が回らないというのが現状です。
そのほとんどが長崎県内で消費されているんです。

きっかけは紅茶だった。

世知原茶畑と工場屋根

林さん:世知原の和紅茶、知っていますか?
味は全然ちがう緑茶と紅茶ですが、同じ茶木から作る事ができます。
5年程前に世知原の茶農家さんの間で和紅茶を作ってみようという動きがあり、グリーン世知原も和紅茶を作り始めました。
世知原の風土で育った青々しい茶葉が、甘い芳醇な薫りをまとった優しく柔らかい味わいの和紅茶になりました。

ただ、茶農家さんはどうやって売ったら良いかわからない…。
そのころ販売のお手伝いをしたことが、茶の販売に興味を持ったきっかけでした。
パッケージを可愛くデザインすることから始め、生産者直売所に置いてみると…、意外と若い方からの反応があり、「世知原に興味がでた」「今まで世知原茶について知ってはいたけど和紅茶を飲んでみたらすごく美味しかった。緑茶も飲んでみます。」という声を頂いたのです。

この事をきっかけに、緑茶を飲まない若い世代にも接点を作れれば、「世知原・お茶」に興味を持ってもらうのだとわかったのです。

茶畑を前に将来を語る

もともとオフィス仕事をしていたのですが
帰里させるきっかけとなりました。

バタバタと準備を始め、今年4月より小売りをはじめましたが
毎日、試行錯誤しながら進んでいる状態です。
いまは大きな販路もあるわけでもありません。
地道に取り扱っていただけるお店を探しています。
「でも、楽しいですね!」

「がじら」とは?

がじらさんの三毛猫

がじらさんのかわいい猫

林さん:昔から世知原のここら辺りの農家は同じ苗字が多い集落で、区別のために
「がじらさん」と呼んでいたんです。諸説はありますが、漢字では「雅自良」と書くのだとか。
まるでモンスターみたいな名前なのに、響きがとても素敵で。
皆さんにも覚えて頂きやすい名前だと思いブランド名にしました。
そして、ねこのように可愛がっていただける商品を目指してパッケージには猫のモンスター「がじらねこ」を採用。
モデルは飼い猫の福(ふく)ちゃんが緑茶担当、紅茶担当は福ちゃんの娘 幸(ゆき)ちゃん。
佐世保から日本全国へ世知原のお茶が届けられますように!

編:もっと「佐世保がじら」「がじらねこ」を知ってくださいね。

 

若い人にも親しみやすい紅茶です。

がじらブルー紅茶・九十九島の海を

編:お茶をいただきました。
ハーブブレンド緑茶「佐世保ブルー」と、
佐世保世知原産「和紅茶」。

佐世保の九十九島湾をイメージした「佐世保ブルー」はハーブをブレンドした青い緑茶です。
綺麗な青色はバタフライピーというハーブの天然成分で着色料ではありません。
爽やかなペパーミントをブレンドした清涼感のある味ですね。

100%世知原産茶葉から作られた「和紅茶」は、外国産のような独特な渋みが少なく、ストレートティーですっきりさっぱりした飲み心地。
これならお子様でも楽しめそう。

林さん:手軽に飲んでいただけるようにティーバッグになっています。
以前からハーブやアロマにも関心があったのでハーブを緑茶とブレンドした商品も。
年上の方にはギョッとされる事をしていると思います(笑)

編:青いお茶や赤いお茶など、見た目や味のバラエティーが入口を拡げ、まずは若い世代に目に留めてもらいたいんだとか。

林さん:高品質な世知原茶をベースに使用しているからこそできる事で、
どの商品も世知原茶のしっかりとした旨味とコクを感じるおいしいお茶になっていますよ。

がじらの紅茶・インスタ映え

編:夏場は、冷えたティーが心も体も癒やしてくれそう。
何より、インスタなどのSNS映えしそうでGOOD!です。

世知原から全国へ!

世知原から全国へ届けたい!

林さん:現在はインスタグラムでの情報発信を頑張っています。
お茶と一緒に楽しむおやつ日記やお茶を使ったアレンジレシピなど、日常にがじらのお茶のある楽しさをアップしています。

有難いことにそこからWEBショップを利用してくださる方も多く、関東地方を中心に、四国や東北の方にまでご注文を頂きました。
九州の端の小さな町のお茶が、日本全国へ旅立つ事がとてもとても嬉しいです。
今まで世知原茶を買った事がなかったという佐世保の方も、わざわざ世知原へ買いに来てくださったりと発信していく事の大切さを感じています。

Instagram:https://www.instagram.com/stories/sasebogajira/
Twitter:https://twitter.com/sasebogajira
facebook:https://www.facebook.com/sasebogajira

ホームページからもお取り寄せできます。
夏季限定の「さわやかレモン」も登場しました!

HP:https://gajira.jp/
WEBショップ:https://gajira.shop/
※事務所での販売はしておりません。

林さん:「佐世保がじら」を入り口として日本全国、将来的には世界の方々に世知原を知って頂く事が目標です。
佐世保の方にももっと知って頂けるように近隣のイベント等にも積極的に参加していきますので、見かけたら声をかけて頂けるとうれしいです。
販売店様も募集中です!

[佐世保市内販売店] ※2021年8月現在
世知原活性化施設「国見の郷」佐世保市世知原町開作71−1
生産者市場「わくわくふれあい市」佐世保市重尾町3272−1

[福岡市内販売店] ※2021年8月現在
天神イムズ「WHO?(2F)」福岡県福岡市中央区天神1丁目7-11 ※8月まで

【今後の参加予定イベント】
8月
◎みなとハンドメイドマーケット
開催日/8月28日(土)・29日(日)
開催時間/11:00〜16:00(29日は15:00まで)
会場/長崎港松が枝国際ターミナル

9月
◎させぼハンドメイドマーケット
開催日/9月8日(水)・9日(木)
開催時間/10:30〜16:00(9日は15:00まで)
会場/佐世保総合グラウンド体育館

◎にゃんだらけ
開催日/9月19日(日)・20日(月・祝)
開催時間/11:00〜18:00(最終入場17:30)
会場/大阪カンテレ扇町スクエア イベントスペース

次回は作業を見学します。
住まいリングさせぼも応援しています。

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「住まいリングさせぼ」編集部長

橋本鎌嗣(ニックネーム:もっちゃん)
「住まいリングさせぼ」編集部長

佐世保生まれ、一児のパパ。サイト監修者であり、佐世保・小値賀「海風の国」観光マイスター。宅地建物取引士の資格も有し、不動産や住まい、暮らしのアドバイスも。「佐世保に住もうよ!愛する地元の魅力をもっと伝えたい!!」

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