住まいリング させぼ

眠る新生児

産後にやってはいけないこと、なるべく避けた⽅がいいことは︖

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出産後、ママのお母さん世代の人から「産後は水仕事をしないようにね!」「目を使ったらだめよ!」などと言われたことはありませんか?

産後の体は”事故にあった後と同じ”とも言われている程ダメージを受けた状態です。一般的に産後6~8週間を産褥期といい、産褥期はなるべく体を休め心身ともに回復するために時間を使うことが大切です。今回は、そんな産後のママがやってはいけないことや避けた方がいいことをご紹介します。

昔から言われ続けていることもありますが、”どうしてそれがいけないことなのか”を知ることで納得して産後の生活を送ることができますね!

水仕事や水を使う家事

昔から「産後は水に触らないように」と言われてきました。それは産後のママの体はホルモンバランスの変化や妊娠による筋力の低下で冷えやすい状態だからです。体が冷えてしまうと血流が悪くなり、産後の心身の回復が遅れてしまいます。

また、冷えによって頭痛や肩こり、疲れが増すなどの症状が現れることもあります。体調不良や疲れが出ると、赤ちゃんのお世話や授乳をすることが辛くなってしまいますよね。水仕事はできるだけ家族に任せたり、お湯を使うなどの工夫をしましょう。冷え対策には、レッグウォーマーを使用したり温かい飲み物を飲むことも効果的です。

目の酷使

「産後は目を酷使してはいけない」ということも昔からよく言われていることです。目を使うことによって疲労が溜まり頭痛に繋がったり、情報過多でストレスを感じることがあることからそう言われています。

昔は針仕事や読書をしないように言われていましたが、現代はテレビやスマホによって目に負担がかからないように注意が必要です。スマホ等のブルーライトは目を疲れさせるので、知らず知らずのうちに疲労が溜まっていることもあります。スマホ等を使用する場合はブルーライトカットの眼鏡を使用して目の負担を抑えましょう。

また寝る前にスマホを触ると睡眠の質を下げてしまうので、産後の睡眠不足になりがちな時期は意識して時間を減らすようにしましょう。特に新生児は夜中に何度も授乳をしないといけないので、昼間でも赤ちゃんが寝ている間はママも一緒に寝たり体を休めることが大切です。

⻑時間・⻑距離の外出

電車のホーム長時間・長距離の外出は産後のママにとっても赤ちゃんにとっても心身ともに大きな負担がかかります。まだ首がすわっていない赤ちゃんをつれての移動は心配事も多く、体が回復していないママもどっと疲れてしまいますね。

1ヵ月健診で外出の許可が出てから、近所を散歩したり近くのスーパーへ買い物に行くところからスタートしましょう。久々に動くと自分が思っている以上に疲れを感じることがあるので注意が必要です。

赤ちゃんが産まれて1ヵ月頃に行くお宮参りでの外出をきっかけに少しずつ外に出るママが多いようです。

激しい運動

「出産が終わるとすぐに好きなように動ける」と思っていたママもいるかもしれません。しかし出産は「全治1~2か月の重傷を負っているのと同じ」と言われてる程のことですので、体が回復するまでは激しい運動は絶対にしないようにしましょう。

産後のママはベッドや布団に寝たままできる産褥体操から始めます。産後1か月を過ぎたら軽いストレッチなどを少しずつすることができます。

「早く以前のように運動をしたい!」と思うママもいるかもしれませんが、無理をすることで体の回復が遅れたり今後の生活で良くない影響が現れることもあります。無理をせず少しずつ始めることが大切です。ランニングや筋トレなどの激しい運動をしたい時は、スタートする時期を医師に相談するようにしましょう。

重いものを持つ

重いものを持つときは、無意識にお腹や腰に力が入ります。産後のママの体は回復途中なので骨盤や子宮に負担をかけることはよくありません。子宮が元に戻っていない状態で大きな負担がかかると子宮脱などの原因になることもあります。

産後は赤ちゃんより重いものを持つことは避け、買い物やごみ捨てなどは家族に頼んでママはしないようにしましょう。重い荷物を持つ機会が増える引っ越しなども産後は避ける方がいいでしょう。

またずっと赤ちゃんを抱っこしていると腱鞘炎になることもあります。家族と協力しながら家事や赤ちゃんのお世話をしていきましょう。

食事制限

産後は思うように体重が戻らなかったりお腹がへこまず、不安になるママもたくさんいます。

産後の子宮は6~8週間かけて元の状態に戻るので出産後はまだ子宮が大きく、お腹が出ていたり体重が産前より多いことは自然なことです。ママの体と母乳を飲む赤ちゃんのために無理な食事制限やダイエットは止めましょう。体重や体型を戻すために食事制限をしてしまうと、疲れがとれなかったり回復が遅れてしまいます。
レタスだけの食事出産で疲れた体を回復させたり、授乳のためには栄養バランスの整った食事が大切です。特に産褥期は鉄分やビタミン、たんぱく質が不足しがちなので積極的に摂るようにしましょう。

インスタント食品に注意

産後は自分で食事を作ることができず、インスタント食品に頼ることもあると思います。しかし産後の体には栄養バランスのいい食事が心身の回復に役立ったり母乳を作ることに大切です。インスタント食品は野菜が入っていないものや塩分過多のものもあるので、頻度や量が多くならないように注意しましょう。インスタント食品を利用する場合は、栄養のバランスや塩分量を確認してから利用すると安心ですね。

また、健康に配慮された宅配弁当⾷材宅配・料理キットなどを利用すると、安心安全で楽にバランスのいい食事を摂ることができます。自宅まで届けてくれるので産後のママにはぴったりですね。

タバコ

タバコは母乳を通してニコチンが赤ちゃんへ移行することがあります。赤ちゃんの体内へニコチンが入ると、中毒を起こす可能性があるので絶対に止めましょう。
タバコまた母乳から赤ちゃんの体へ入ることがなくても、パパやママが吸ったタバコの煙によりぜんそくや気管支炎、SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクを高めてしまいます。赤ちゃんの側では絶対に吸わないようにしましょう。

タバコが家の中にあることで、誤飲ややけどのリスクもあります。妊娠をきっかけに周りの大人も禁煙ができるといいですね。

飲酒

ママが飲酒して授乳をすると、赤ちゃんに移行して成長を妨げる可能性があります。お酒を飲む場合は、飲酒してから3時間以上空けて授乳するようにしましょう。

また、飲酒は母乳を作るホルモンの働きを抑える作用があるので、母乳育児をしているママはなるべく避ける方が良いでしょう。居酒屋やスーパーでは様々なノンアルコール飲料が取り扱われています。授乳中はできるだけノンアルコール飲料を利用するようにしましょう。

カフェインの摂りすぎ

カフェインも母乳を通して赤ちゃんへ移行するので摂り過ぎには注意が必要です。赤ちゃんへ移行すると眠りが浅くなったり興奮状態になることがあります。

カフェインは体を冷やす作用があるので、体の冷えやすい産後のママはできるだけ避ける方がよいでしょう。また、睡眠の質を低下させてしまうので睡眠不足になりがちな産後の生活にはあまりよくありません。ノンカフェインのコーヒーや、リラックス効果のあるハーブティーがおすすめです。

産後1ヶ⽉の性⾏為

産後のママの体は体調も回復しておらず、会陰切開や帝王切開の傷もあります。産後1ヵ月以内の性行為は避けるようにしましょう。

1ヵ月健診を受けて体調に問題が無ければ再開しても大丈夫です。しかし帝王切開の場合は産院によっては1年間は避けるように言われる場合もあります。気になる場合は看護師さんや医師へ相談してみましょう。

また、生理が再開していなくても妊娠する可能性はあります。妊娠したくない場合はきちんと避妊をするようにしましょう。

まとめ

出産後は「私がママなんだから頑張らないと!」「体はきつくないから動きたい!」と思うママもいると思います。しかし実際の体は妊娠出産を終えたばかりで、産前のように動ける状態ではありません。休んでいるからと言って甘えているわけでもさぼっているわけでも無く、ママの体を回復させている時間なので家族にサポートしてもらいながらゆっくりと過ごすことが大切です。

産褥期は一般的に産後6~8週間を指しますが、人によっては1年ほど体の状態が戻らないママもいます。心配な時は医師や自治体の相談窓口へ話をして、無理をせず家族と協力して家事や赤ちゃんのお世話をするようにしましょう。

これから続いていく赤ちゃんとの生活を元気に過ごすために、産褥期はしっかりと体を休めるようにしましょう!

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「住まいリングさせぼ」編集部長

橋本鎌嗣(ニックネーム:もっちゃん)
「住まいリングさせぼ」編集部長

佐世保生まれ、一児のパパ。サイト監修者であり、佐世保・小値賀「海風の国」観光マイスター。宅地建物取引士の資格も有し、不動産や住まい、暮らしのアドバイスも。「佐世保に住もうよ!愛する地元の魅力をもっと伝えたい!!」

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