佐世保で軍艦を見学するなら︕軍艦が見える場所や撮影スポット!

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海上自衛隊の基地や米軍基地があることが全国的にも知られている<佐世保市。
市内を通りかかると佐世保港に浮かぶ自衛隊の軍艦を目にすることも多いことでしょう。

そんな佐世保ならではの軍艦を、間近で見られたらいいなと思いませんか?
そこで、この記事では佐世保にお住まいの方にも必見な、佐世保軍艦を様々な角度から見学できる情報をお届けします!

子どもから大人まで楽しめる新たな佐世保をぜひ覗いてみてください!

海上自衛隊 倉島⼀般公開/艦艇⾒学

まずはじめにご紹介するのは、海上自衛隊が行っているイベント「倉島一般公開」です。

倉島一般公開では、普段は入れない佐世保の海上自衛隊基地に入ることができます。敷地内では、岸壁に停泊している軍艦を間近に見学できるのはもちろん、実際に軍艦に乗り込んで艦内を探検するなど貴重体験が盛りだくさん!

また、現役で活動している海上自衛隊にも会うことができるので、任務の様子を見学したりお話を聞いたりしてみてくださいね。

海上自衛隊佐世保地方隊

住所:〒857-0056 長崎県佐世保市平瀬町18
電話番号:0956-23-7111(海上自衛隊佐世保地方総監部広報係)
催行日:休日のみ
開催時間:9:00~11:00/13:00~156:30
アクセス:JR「佐世保駅」から徒歩約10分
ホームページ:https://www.mod.go.jp/msdf/sasebo/

続いては、佐世保を定係港としている海上自衛隊の護衛艦をご紹介。

護衛艦みくま

護衛艦「みくま」は、2023年3月に海上自衛隊佐世保基地に配備された護衛艦です。2022年12月に就役した3番艦「のしろ」と合わせて三菱重工業長崎造船所で建造されました。

みくまは「FFM」と呼称されているもがみ型護衛艦の4番艦で、日本周辺海域の警戒監視の他に海中の機雷を探索・除去する掃海機能を持っていることが最大の特徴の多目的艦艇です。

「みくま」という名称の由来は大分県を流れる三隈川に由来し、その名称が海上自衛隊で使われるのはちくご型護衛艦の3番艦「みくま」に続いて2回目です。

そんなみくまの大きさは全長133.0m、幅16.3m、深さ9.0m、基準排水量3900トンと、従来の護衛艦と比べるとコンパクトな船体になっています。同時に省人化された乗員数は約90名と、5000トンクラスの半分ほどの人数です。
今後、東シナ海や南西諸島方面で活躍するとみられています。

護衛艦あけぼの

「あけぼの」は、佐世保を定係港としている海上自衛隊の護衛艦の一つです。

艦名は“東の空が次第に白んでいく頃(曙)”に由来して名づけられ、この名前を受け継ぐ日本の艦艇としては旧海軍の雷型駆逐艦「曙」、吹雪型駆逐艦「曙」護衛艦「あけぼの」に続き4代目となっています。

そんなあけぼのの大きさは全長151m最大幅17.4m深さ10.9m基準排水量は4,550t、最大定員165名。2002年に就役してから、インド洋でのテロ対策、房総半島沖での共同訓練、ハワイ周辺海域での記念国際観艦式、東日本大震災への派遣など様々な場所で活躍しています。

母港である佐世保港に帰港した際には、一般見学も行われているのでぜひ利用してみてください。

護衛艦ありあけ

「ありあけ」は、佐世保を定係港としている海上自衛隊の護衛艦の一つです。

艦名は、“陰暦十六夜以後、月がまだ空に残っていながら夜が明けようとする頃(有明)”に由来して名付けられ、この名前を受け継ぐ日本の艦艇としては、旧海軍春雨型駆逐艦「有明」、初春型駆逐艦「有明」、ありあけ型護衛艦「ありあけ」に続き4代目に当たります。

ありあけは、中期防衛力整備計画に基づく平成9年度計画のため、1999年に三菱重工長崎造船所で起工、2002年に就役し、第2護衛隊群第6護衛隊に編入され佐世保に配備されました。

その大きさは全長151m最大幅17.4m深さ10.9m基準排水量は4,550t、最大定員は165名。就役後は、インド洋でのテロ対策、真珠湾での環太平洋合同演習、ウラジオストク港での日露捜索・救難共同訓練など世界で活躍しています。

母港である佐世保港に帰港した際には、一般見学も行われいるのでぜひ利用してみてください。

護衛艦あさゆき

東公園・護衛艦あさゆきの碑「あさゆき」は、2020年に除籍するまで佐世保を定係港にしていた海上自衛隊の護衛艦です。艦名が、“朝方降る雪すなわち朝雪”由来して名付けられ、その名は旧海軍を通しても初めてのものとなっています。

その大きさは全長130m最大幅13.6m深さ8.5m基準排水量は3,050t
1987年に就役してからは、南米東岸での遠洋練習航海やハワイでの環太平洋合同演習、シドニー周辺海域で実施された日豪共同訓練など世界で活躍した。

その後、2020年の11月16日に除籍。
最終所属は佐世保港であったことで、現在は実際にあけぼので使用されていた錨がJR佐世保駅前の商業施設「えきマチ1丁目佐世保」でモニュメントとして展示されています

護衛艦あさゆきの錨モニュメント
えきマチを訪れた際には、今や施設のシンボルとして親しまれている錨をぜひ見学してみてください。

歴史を学べるスポット

続いてご紹介するのは、佐世保港や海上自衛隊の歴史を学べるスポットです。
資料館から実際に使われていた史跡まで、実際に体感することでより深く佐世保の歴史に思いをはせることができるでしょう。

海上自衛隊佐世保史料館 セイルタワー

最初にご紹介するのは、海上自衛隊及び大日本帝国海軍に関する資料館として1997年に開館した「海上自衛隊資料館」です。
資料館には旧館と増設された新館があり、旧館はかつて旧海軍時代に将校の宿泊・福利厚生施設として利用していた佐世保水交社の雰囲気を残る、国際通り側につく出た石張りの八角屋根が建物を象徴しています。

7階建ての新館は、展示テーマ“波とうを超えて”を反映させて、正面は青く広大な海原をイメージしたガラス張り、屋上部の構造物が船の帆にも見えることから「セイルタワー」という愛称でも親しまれています

なんの建物か知らない人も多いですが、西九州自動車道からも見える建物は佐世保を訪れたことある人なら一度は目にしたことがあるでしょう。

新館の館内は一度最上階に登り、1階ずつ下りながら見学する展示方法。
・7階
佐世保港や米海軍佐世保基地などが一望できる展望所と映像ホール
・6階
長崎海軍伝習所から佐世保鎮守府開設までの歩み
・5階
日清戦争、日露戦争の歴史
・4階
太平洋戦争の歴史
・3階
海上自衛隊の艦船やその歴史
・2階
海上自衛隊の装備や活動(南極観測船、災害派遣、海外派遣など)、図書館
・1階
売店や企画・特別展示
幅広い資料が展示され、自衛隊や佐世保海軍の歴史をたどるにはもってこいの場所です。

他にも、入口では制服を着て海軍になりきった写真を撮影したり、名鑑の艦バッチなどユニークな商品が並ぶ売店など大充実。観光で訪れるのはもちろん、県内に住んでいても楽しく地元の歴史を学べる場所となっています。

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セイルタワー

住所:〒857-0058 長崎県佐世保市上マ町8-1
電話番号:0956-22-3040
営業時間:9:30~17:00
定休日:第3木曜日、年末年始(12月28日~1月4日)
料金:無料
アクセス:JR「佐世保駅」から車で約10分/西九州自動車道「佐世保中央IC」から約1分
駐車場:無料駐車場あり(普通車20台/バス6台)
公式ホームページ:https://www.mod.go.jp/msdf/sasebo/5_sail_tower

日本遺産/旧海軍佐世保鎮守府凱旋記念館(市⺠⽂化ホール)

続いてご紹介するのは、現在、佐世保市管理の佐世保市民文化ホールとして使用されている建物「旧海軍佐世保鎮守府凱旋記念館」です。
旧海軍佐世保鎮守府凱旋記念館この建物は、第一次世界大戦で海軍佐世保鎮守府に所属する艦艇が連合国側に属し、地中海などで戦い活躍したことを記念し1923年に建てられたもの。
当時、佐世保鎮守府管下の12県(九州・四国・沖縄)から、現在の価値にして約11億円の寄付を募って建設されたそうです。

レンガと鉄筋コンクリートでつくられた外観は異国情緒にあふれ、佐世保の街を走っていると目に飛び込んでくるような特徴的なものになっています。

そんな凱旋記念館は、完成当時は海軍関係の催しに使用されていましたが、第二次世界大戦がはじまると海軍合同葬の式場に。終戦後、米軍に設収されたことで「ショーボート」という名でダンスホースや映画館として運営。

1997年に返還、1982年に佐世保市に譲渡されたことで、移民の演劇や音楽活動など行う多目的文化施設として、現在の佐世保市民文化ホールとして再生されました。

このように、歴史とともに様々な用途がなされてきた建物は、大正時代の貴重な建築物として1977年に国の有形文化財に登録。さらに、平成28年には「鎮守府横須賀・呉・佐世保・舞鶴 ~日本近代化の躍動を体感できるまち~」として日本遺産に認定。今では佐世保のシンボル的な存在として市民の活動を見守る存在となっています。

館内は、1階が催しを行うための多目的ホール、2階に会議室や凱旋記念館に関する展示施設を設置。有料でそれぞれの部屋を借りられるほか、音楽・文化イベントが定期的に行われ市民の憩いと交流の場として気軽に利用することができるでしょう。

凱旋記念館を訪れた際には、特徴的な外観幾何学的な館内の装飾、紡がれてた歴史にもぜひ目を向けてみてくださいね。

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旧海軍佐世保鎮守府凱旋記念館

住所:〒857-0056 長崎県佐世保市平瀬町2
電話番号:0956-25-8192(佐世保市民ホール)
営業時間:9:00~22:00
定休日:火曜日(火曜日が祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
アクセス:JR「佐世保駅」から車で5分
駐車場:あり(29台)
公式ホームページ:https://gaisenkinenhall.com/

旧佐世保鎮守府防空指揮所跡

続いてご紹介するのは、戦争の歴史を体感できるスポット「旧佐世保鎮守府防空指揮所跡」です。

この跡地があるのは海上自衛隊佐世保地方総監部敷津内にある地下壕。
地下2階ほどの場所に位置し、総面積は700㎡にもなる広々とした地下空間となっています。

第一次世界大戦当時、急速に進歩を続けた航空機が実戦に投入されたことが脅威となり、佐世保鎮守府では大正13年に空襲を想定した演習が行われました。

昭和10年代に入ると高射砲台の建設、さらに昭和17年には現在の指揮所跡地である鎮守府庁舎下に防空指揮所が完成。実際に、軍港周辺の見張所からの情報を統括し、高射砲台の砲戦指揮を行う演習などが行われていたそうです。

その後、昭和20年に佐世保空襲で鎮守府庁舎は全焼、戦後の不審火により内装は焼失しましたが、堅牢に造られた地下豪本体は戦火をまぬがれました。

普段は一般の立ち入りが禁じられていますが、「海軍さんの散歩道」ツアーに参加することで実際に地下壕に入り見学することができます。

海上自衛隊OBによる案内で実際に見学することで、戦争の爪痕や佐世保の歴史を身をもって体感することができるでしょう。

旧佐世保鎮守府防空指揮所跡

住所:長崎県佐世保市
電話番号:0956-22-6630(佐世保観光情報センター)
ツアー催行日:毎週金曜日
料金:3,000円(ガイド料・昼食・保険含む)
開催時間:9:20~13:00
所要時間:約3時間30分
集合場所:旧海軍佐世保鎮守府凱旋記念館(JR「佐世保駅」から車で約5分)
ツアーのホームページ:「海軍さんの散歩道」ご予約はこちら

旧佐世保海兵団跡

佐世保海兵団跡佐世保海兵団跡2
続いても戦争の歴史が刻まれた施設のご紹介。
「旧佐世保海兵団跡」は、佐世保公園の敷地内に施設で、一軒家ほどのサイズの倉庫のような施設です。

海兵団とは、主に水兵の教育訓練や軍港警備、乗組員の補充を行う組織として各鎮守府に配置されていた団体のことで、戦時中は佐世保にも佐世保海兵団が開庁していました。

実際に現在の佐世保公園とニミッツパークのほとんどは営庭で各種訓練が行われていたそうで、この旧佐世保海兵団跡もその歴史とともに園内にたたずんでいます。

佐世保公園を訪れたさいはぜひ一緒に見学に訪れてみてください。

旧佐世保海兵団跡

住所:〒857-0056 長崎県佐世保市平瀬町 佐世保公園内
電話番号:0956-22-6630(佐世保観光情報センター)
営業時間:ー
定休日:ー
料金:ー
アクセス:JR「佐世保駅」から車で約5分
駐車場:有料駐車場あり(最初の1時間は無料)

軍艦が⾒える撮影スポット

干尽・自衛隊の護衛艦

軍艦や海上自衛隊にまつわる情報をご紹介してきましたが、せっかくなら佐世保を訪れたのなら軍艦を自分の目で見てみたいと思いませんか?

そんな方に、撮影にもぴったりな佐世保市内で軍艦が見えるスポットをご紹介します!子どもから大人まで夢中になってしまうかっこいい軍艦をぜひ見学に訪れてみてくださいね。

佐世保駅裏

五番街にあまくさ停泊・夕刻まずはじめにおすすめするスポットは、JR佐世保駅の裏、五番街や駐車場が連なる佐世保港付近です。

佐世保市内のなかでは一番手軽に海上自衛隊の艦艇を撮影できるスポットで、多数の船を見学することができます。また、イベント開催時などのタイミングによっては佐世保港に着岸している軍艦を間近で見ることもできる場所となっています。※写真は多用途支援艦「あまくさ」です。

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ショッピングや港散策にもおすすめな場所なので、佐世保の雰囲気を楽しむ場所としてもぜひ移動してみてください。

佐世保競輪場

佐世保競輪場から見える軍艦続いては、佐世保駅から歩いて20分ほど行ったところにある佐世保競輪場の入り口から軍艦が見える場所もあります。
競輪場から見える軍艦競輪場に入る前にちょっとだけ軍艦の雰囲気を感じる場所としてぜひスマホでサクっと撮影してみてください。

弓張岳展望台

弓張岳から市街地望む3つ目は、佐世保の夜景スポットとしても名高い弓張岳展望台です。

ここからは自衛隊の艦艇佐世保港の全体の様子大パノラマで見学することができます。高台から実際に進んでいる船の様子を見ることができ、また違った面白さを感じることができるでしょう。

また、望遠レンズを持っている方は撮影スポットとしても必見です!
展望台からは米軍基地の様子を見物でき、米国籍の船が撮影できる貴重な場所となっています。アメリカ海軍の艦艇に興味がある方は、ぜひ晴れた日にカメラを構えてみてくださいね。

干尽岸壁

干尽の軍艦群

最後にご紹介するのは、もっと間近で軍艦を見学したい!という方におすすめのスポット。その場所は、海上自衛隊の基地内にある干尽岸壁というスポットです。

ここでは、土日限定で普段はなかなか見れない艦艇を目の前で見学できることに加え、なんと艦艇内の見学も無料で利用できます

名前を記入し基地内へ入ると、岸壁には停泊中の護衛艦がずらり!
目の間に浮かぶ艦艇は子どもから大人までまさに釘付けになってしまうほど迫力満点です。

さらに、艦内見学は実際に乗り込めるのでわくわくが止まりません!
見学場所は船の甲板が中心ですが、自対空ミサイルや機関砲、魚雷など普段は見れない角度から様々な観察するこができるでしょう。

敷地内にはオリジナルグッズが購入できる売店も併設されているので、見学後はぜひ合わせて訪れてみてくださいね。

まとめ

佐世保は全国でも珍しい軍艦・自衛隊・戦争の歴史やスポットが点在している市です。なかでも、子どもから大人まで夢中になってしまう軍艦は必見!干尽・佐世保みなとインターすぐ軍艦干尽公園から自衛隊の護衛艦と遊覧船佐世保ならではの軍艦をいろんな角度で見学してみよう!

今回紹介した情報を参考に、いろんな角度から艦艇を見学できる港や展望台、クルーズなど様々な場所にぜひ出かけてみてくださいね。

実際に自分の目で見て体感することで、新たな佐世保の一面を発見できるお出かけになりますよ!

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「住まいリングさせぼ」編集部長

橋本鎌嗣(ニックネーム:もっちゃん)
「住まいリングさせぼ」編集部長

佐世保生まれ、一児のパパ。サイト監修者であり、佐世保・小値賀「海風の国」観光マイスター。宅地建物取引士の資格も有し、不動産や住まい、暮らしのアドバイスも。「佐世保に住もうよ!愛する地元の魅力をもっと伝えたい!!」

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