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子どもの褒め方のコツ︕上⼿に褒めて子どもを伸ばす︕︕

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女性
子どもを褒めたら伸びるって聞くけど、どんなことを褒めればいいんだろう?
女性
本当は子どもをたくさん褒めてあげたいのに、叱ることも多くて悩んでしまう

子どもを褒めて育てるといいと聞いたことがあるママは多いと思います。しかし一言で”褒める”と言っても、どのくらい褒めればいいのか、どんなことを褒めればいいのかわかりませんよね。

今回は子どもの褒め方のコツをご紹介します。

子どもを褒めることの重要性

子どもは親に褒められると認められていると感じ、信頼関係が生まれ自己肯定感が高くなります。ありのままの自分で存在していて大丈夫なんだと安心感を得ることができ、社会性や人間性、自信が育まれるので友達とよい関係を築くことができたり様々なことにチャレンジする意欲が湧きます。

反対に褒められることなく育った子どもは自己肯定感が育まれず、周囲の顔色を伺いながら行動するようになってしまう可能性があります。

⼦どもは褒められると成⻑する

親や周囲の大人に褒められると、子どもはありのままの自分で認められていると感じます。認められている存在だからこそ、何か挑戦することがある時でも失敗しても大丈夫だという安心感があり前向きに挑むことができます。どんなことにも挑戦することができると、必然的にできることが増えたり挑戦した経験から失敗しても得るものがあったと学ぶことができるようになります。

子どもが挑戦しようとしているのに「挑戦してもどうせできないよ」と大人が先回りして止めたり、挑戦して上手くいかなかった時にできなかったことにフォーカスしてしまうと、子どもの前向きに挑戦しようという気持ちが無くなってしまいます。

積極的な⾏動ができるようになる

褒められて育ち自己肯定感が高い子どもは何事にも積極的に行動できるようになります。自分にとってハードルが高い物事でも、やってみたいという気持ちやできる気がするという自信からチャレンジすることができます。

もし失敗しても失敗したことを叱るのではなく、チャレンジしたことを褒めてあげることでまた頑張ろうという前向きな気持ちを持つことができるでしょう。そのような経験から、成功するまでコツコツと努力することや困難を乗り越える力も育むことができます。

自己肯定感が身につく

子どもにとってママやパパ、周囲の大人に褒められることはとても嬉しいことであり自信につながります。自分に自信がもてると物事をポジティブに捉えることができるようになり、前向きさも身に着くでしょう。

まだ言葉が上手く通じない子どもの場合はギュッと抱きしめたり頭をなでてあげると、子どもは満足感を感じます。ママやパパに褒められたり愛情を表現してもらうことで自分は認められている、愛されていると感じ自己肯定感も高まります。

褒めてくれる⼈への信頼感

大人でも、自分のことを褒めてくれる人には自然と心を開き信頼感を感じますよね。子どもも同じように自分のことを褒めてくれる人へ信頼感を感じます。特に大好きなママやパパから褒められると自分のことを見てくれている、認めてくれていると実感し信頼感が増します。

親への信頼感を持っていると、何か壁にぶつかったときに一人で抱え込まず相談をしたり助けを求めることができるようになるでしょう。叱られてばかりだと、相談をしても怒られるかもしれないという思いが先立ち、一人で抱え込んでしまうこともあります。

友達にも優しくなれる

親や周りの大人に褒められて育った子どもは、自分は愛されているという土台が育まれます。愛されているという土台があると周りと比べて自分を卑下したり自信過剰になることがないので、周りの友達と対等に接することができるでしょう。

また褒められることで自己肯定感が高まり、社会性や協調性が育まれるので周りの友達に対して自然と思いやりをもったり優しく接することができるようになります。

子どもを褒めるコツ

抱っこするママ褒めることはいいことだということがわかっても、どのように褒めていいかわからないママも多いかもしれません。ただ手放しに何でも褒めればいいか、と言われるとそうではありません。ポイントを押さえず褒め続けると子どもは努力をしなくなったり親や周りの大人への不信感を抱く可能性もあります。

上手に子どもを褒めるコツがいくつかあるので紹介します。

具体的に褒める

いつでも「すごいね」「えらいね」と漠然とした言葉で褒めていると、子どもは本当にすごいことなのかなと不信感を抱くようになってしまいます。些細なことでもいいので、どんなことがえらかったのか、どんな風にすごいのかを具体的に伝えて褒めてあげましょう。

毎日ドリルを頑張ったからいい点がとれてすごいね
水やりをしてくれたからきれいな花が咲いたね
など、子どもが理解できる言葉で具体的に褒めると良いでしょう。

しっかり⼦どもを観察して褒める

「上手」「すごい」などの一言だけではなく、子どもの成長や行動にあった褒め方をしましょう。しっかりと子どもと接して観察していると、褒められて嬉しいことや褒められることで次に挑戦できることなどがわかります。

子どもは自分自身の成長には気がつきにくいので、大人が「前はできなかったのに、上手に靴下が履けるようになったね」など以前の子どもと比べて褒めてあげるとわかりやすく嬉しくなるでしょう。

先輩ママの経験談

上の子は勉強が得意でテストで点数が取れるようにいつも努力していたので、その過程や努力によって取れた点数についてよく褒めていました。下の子にもそのようにしていたのですが、テストのことで褒めてもあまり響かないようでした。下の子は歌や絵を褒めるとすごく嬉しかったようで努力するようになり、子どもによって褒められて嬉しいことが違うのだなと感じました。

その場ですぐ褒める

子どもは過去の出来事を褒めても覚えていなかったり上手く実感がわかないことも多いです。褒めることがあればできるだけその時その場で褒めてあげましょう。

時には「〇〇くん(ちゃん)、生まれてきてくれてありがとう」「ママのところに生まれてきてくれて嬉しい」と、何かをしたからではなく無条件に子どもの存在を認めてあげると子どもはとても嬉しい気持ちになります。存在を認めてあげることは褒めることとつながり自己肯定感が育ちます。

結果だけで褒めない

成功した時や上手くいったことだけを褒めるのではなく、挑戦したことやそれまでの過程も褒めてあげましょう。結果を褒めることがダメというわけではありませんが、結果だけを褒め続けると必ず成功するとわかっていることにしか挑戦しなくなったり上手くいくかわからないことには挑戦できなくなってしまう可能性があります。

結果が思うようなものではなくても、努力したことや緊張するけど頑張ったことなどが必ずあるはずです。そのような過程を褒めるてあげることで、次もまた挑戦してみようという気持ちが育まれます。

感想を添えて褒める

ママの嬉しい気持ちや感動などはしっかりと伝えましょう。褒めることと感謝の言葉は違うものかなと思うママもいるかもしれませんが、感謝を伝えられることは褒められることと同じように自分の存在を認められたと感じ自己肯定感が高まります。「〇〇してくれて本当に助かったよ、ありがとう」と伝えることで子どもはママが喜んでくれていると感じ信頼関係も深まります。

また感謝や喜びを伝えられることで子どもは自分が役に立つ喜びを知り、周りの人へも思いやりのある行動ができるようになります。

先輩ママの経験談

以前子どもにさせたことがある手伝いを、頼むと嫌がるかなと思い私がやってしまったことがありました。すると子どもは「私がしようと思っていたのに!ママにありがとうって言って欲しかったのに!」と怒っていました。時には褒めたり感謝するような機会を親が与えることも大切なのかもしれない感じています。

他⼈と⽐べず褒める

大人は他人と比べて褒められてもいい気分がしないことを実感している人が多いです。しかし子どもは、信頼している大人から他人と比べて褒めらると「他人に勝てば褒められるんだ」と考えるようになってしまうこともあります。

そうすると他人と比べて優越感や劣等感を抱き、人に勝たないと価値がないと思うようになる可能性もあります。比べるのであれば他人と比べるのではなく、過去の自分と比べてできるようになったことを褒めてあげましょう。

褒める時と叱る時のバランスを考える

子どもを褒めて伸ばすということは叱らないということではありません。

いけない行動をしても叱られることなく育つと物事の善悪が分からなくなり、協調性やコミュニケーション力、社会性が育まれません。危険な行動や、人や自分を傷つける行動、迷惑行為などをしたときはきちんと論理的に話しましょう。叱られる経験があることで褒められた時の喜びが大きくなったり、褒められるように頑張ろうというモチベーションアップにもつながります。褒めると叱るのバランスが大切です。

子どもの成⻑を妨げるNGな褒め方

ここまで褒めることの重要性や褒め方のコツをお伝えしてきましたが、子どもの成長を妨げてしまう褒め方もあるので注意しましょう。間違えた褒め方をしていると子どもが不信感を抱いたり努力する気持ちが失われてしまう可能性があります。
勉強する男の子

ご褒美に頼り過ぎる

「これができたらおもちゃ買ってあげるよ」という言葉を使ったことがあるという方も多いかもしれませんね。

もちろんご褒美を楽しみに頑張ることがだめなわけではありません。しかしおもちゃやお菓子などのご褒美はその時はやる気になったり頑張る気持ちになりますが、ご褒美がないと頑張ることができなくなってしまうこともあります。何かをするたび毎回ご褒美を与えたり、子どものやる気がない時にいつでもご褒美目的でやらせるということは止めましょう。

⼦どもの⾏動を⾒ず褒める

何をしても漠然と「すごいね、えらいね」と言うだけでは子どもを褒めて伸ばすことはできません。褒める時は子どもの行動を見たりしっかり話を聞いた上でどんなことがすごかったか、どんな過程だったからえらかったのか具体的に伝えるようにしましょう。

どうしてこうやってみたの?練習どうだった?など子どもの話を聞くと、見えないところでしている努力や葛藤があったことがわかります。我が子が自分を認められるような褒め方をしてあげましょう。

過剰に褒める

褒めて伸ばすことは大切なことですが、むやみに何度も褒めたり過剰に褒めると子どものやる気がなくなってしまうこともあります。簡単にできることで褒められ続けると始めは嬉しく感じていても、褒められることが当たり前の感覚になってしまい”褒めてもらえるように頑張ろう””褒められて嬉しい”という気持ちが起こらなくなってしまいます。我が子を褒めてあげるポイントをしっかり押さえて褒めるようにしましょう。

親の理想とする⾏動しか褒めない

子どもは一人の意志を持った人間なので、子どもの意見や考え方を尊重してあげることはとても大切なことです。親が理想としている行動をした時だけ褒め望んでいない行動をした時は叱るということをしていると、親の言う通りにしないと褒められないという考えが生まれ自分に自信が持てず自己肯定感の低い子どもに育ってしまうこともあります。

自己肯定感を育むためにはそのままの自分を認めてくれていると実感することが必要です。色々な考え方があることを親が受け入れて、その上で褒めたり良くないことをした時は叱るようにしましょう。

先輩ママの経験談

私はてきぱきと動くことが好きなので、子どもが何かを早く終わらせたときには「早くできてすごい!」と褒めていました。しかし子どもを見ていると、何をするにも丁寧にしたり自分なりに考えて行動するのではなくとにかく早く終わらせるということを第一に考えていると気づきました。それから「ここは丁寧にできたね」「自分で考えてアレンジしてすごい!」などバリエーションを増やして褒めるように意識しています。

褒めることも叱ることもどちらも⼤切

褒めて育てるという考え方は、子どもを叱ってはいけないということではありません。命に関わる危険なことをしたときや自分や人を傷つけるような行動をした時はしっかりと叱ることが必要です。叱るということは感情的に怒ることと違い、子どもがわかるように注意したりアドバイスすることです。褒めることと叱ることのどちらも大切なのでメリハリをつけて接するようにしましょう。

受験やスポーツの大会のように合格や勝利という結果が求められる場面では、過程を褒めるだけでは合格したい!勝ちたい!という思いが減ってしまうこともあります。そのような場面では出した結果をしっかりと褒めてあげたり、求める結果に対して努力が足りないようならば時には叱って鼓舞することも必要です。

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まとめ

褒めて伸ばすという言葉は育児書やインターネットなどでよく目にするので知っているママは多いと思いますが、実際行動に移すことは簡単ではありませんよね。

褒め言葉でよく使われる”すごい”や”えらい”という言葉を並べれば良いわけではなく、今回ご紹介した褒め方のポイントを押さえて褒めることが大切だということがわかりました。

生まれてきてくれてありがとう、あなたがいてくれてママは幸せ、などの無条件に感謝を伝えることができる言葉は子どもにとって何より嬉しい言葉かもしれません。叱ってばかりで褒めることが難しい、と感じているママはまずはそのような言葉かけからスタートしてみてはいかがでしょうか。

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「住まいリングさせぼ」編集部長

橋本鎌嗣(ニックネーム:もっちゃん)
「住まいリングさせぼ」編集部長

佐世保生まれ、一児のパパ。サイト監修者であり、佐世保・小値賀「海風の国」観光マイスター。宅地建物取引士の資格も有し、不動産や住まい、暮らしのアドバイスも。「佐世保に住もうよ!愛する地元の魅力をもっと伝えたい!!」

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