夏はレジャーや帰省など楽しいイベントが盛りたくさんですね!しかし、暑い夏の季節は熱中症への注意が必要です。外での活動時だけでなく家の中でも熱中症を起こし、毎年多くの人が救急搬送されています。
今回は熱中症の症状や予防法などをまとめました。大人とは体質の違う”小さい子どもの熱中症の注意点”もあるので、ぜひチェックしてみてください!
熱中症の症状と重症度
熱中症には代表的な症状と症状の段階があり、”病院へ行く方がいいのか””救急車を呼ぶべきか”を判断するための材料になります。
主な症状
熱中症には様々な症状があります。
・体の痙攣
・めまい
・震え
・気分が悪くなる
・筋肉痛
・吐き気
・体のだるさ
・意識障害
・体が熱くなる
などです。
軽い症状でも「気のせいかも」と判断せずに、無理せずすぐに休むようにしましょう。
重症度
熱中症は、病院へ行かず処置できる軽症から救急車を呼ぶ必要がある重症まで、症状の段階があります。
応急処置でおさまるくらいの軽症
立ちくらみや軽いめまいがする、塩分の不足で起こるこむら返り、大量の汗をかく、などの症状であれば応急処置をして様子をみましょう。
風のある日陰やクーラーのきいた涼しい場所へ移動し、衣類をゆるめて熱を外に逃がします。わきの下や首、太ももの付け根を保冷剤などで冷やし、冷たい水や経口補水液などで水分補給をしましょう。保冷剤が無い場合は、皮膚へ水をかけることで体を冷やすこともできます。
症状が治まらない場合は早めに病院を受診してください。
病院へ搬送する必要がある中等症
頭痛や吐き気、嘔吐、倦怠感がある場合は、救急搬送または病院を受診しましょう。
病院へ到着するまでに、うちわであおいだり衣類をゆるめて涼しくし、可能であれば水分を摂りましょう。
入院が必要な重症
意識障害や痙攣、高体温(熱射病、日射病)の症状がある場合は、入院が必要になる場合もあります。呼びかけに上手く応えることができな時などは、すぐに救急車を呼びましょう。
熱中症が起こる原因
熱中症を引き起こす原因は、その場所の環境と人の行動によります。
”気温が高く湿度が高い場所”や”日差しが強く風が弱い環境”では熱中症が起こりやすくなります。真夏の暑い日に運動をしたり炎天下で畑作業などは危険ですので、そのような日はできるだけ外での活動を避けるようにしましょう。
また、締めきった屋内でエアコンを使用していない場合も熱中症が起こりやすいので、家の中でもエアコンを使用し涼しくしておきましょう。
高齢者や乳幼児、糖尿病などの持病のある方は、他の方に比べて熱中症になりやすい体質です。より注意して過ごしましょう。
起こりやすい場所・環境
熱中症が起こりやすい環境は、
・気温、湿度が高い
・風が弱く、日差しが強い
・照り返しが強い
・急に暑くなった日
・寝不足や体調が悪いとき
などです。
炎天下で長時間活動していた、などのはっきりとした原因が無くても熱中症は起こります。特に高齢者の方は”家の中でじっとしていたが熱中症になった”という方も多くいらっしゃいます。「室内にいるから」と油断せず、注意して過ごしましょう。
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予防法
熱中症にならないための対策はたくさんあります。夏の間は意識して取り入れましょう。
服装を涼しくする
汗を吸い風を通しやすい綿や麻などの服を着用しましょう。また、熱がこもらないように襟元や袖口が広いものもおすすめです。
外出の時は日傘や帽子を利用するようにしましょう。
水分補給をする
喉が渇く前に水分補給をすることがポイントです。気づかないうちに汗をかいて体内の水分が失われていることもあるので、意識して水分を摂るようにしましょう。汗によってミネラルやビタミンも失われるので、スポーツ飲料や経口補水液などでミネラルの補給も大切です。
暑さに強いからだ作り
日ごろから体が暑さに慣れるための運動を取り入れましょう。昼間の暑い時間帯ではなく、朝早い時間や日が落ちたあとの涼しい時間にウォーキングなどの軽い運動をして汗をかきやすい体を作りましょう。
また暑い日はそうめんや冷たいデザートで食事を済ませたくなりますが、バランスの悪い食事は体を疲れやすくします。ビタミンやカリウムなど含むバランスのいい食事を摂ることが大切です。
無理をしない
寝不足の時や疲れが溜まっている時などは無理をせず、体を休めるようにしましょう。暑くてよく眠れない日が続くと体力が落ちて熱中症を起こしやすくなります。寝る時もエアコンを使用してぐっすりと眠れる環境を整えましょう。
乳幼児の熱中症
小さい子どもは大人に比べて体温が高く、汗をかく汗腺が未発達のため体温コントロールが上手くできません。それによって、熱中症を起こしやすいので大人が注意して見守ることが大切です。
・水分補給をまめにする
・涼しい格好をさせる
・顔が赤くなったり、汗を大量にかいている時は涼しいところへ移動して休憩
・短時間でも車の中に放置しない
・保冷シートなどでチャイルドシートを涼しくする
などがポイントです。
小さい子どもは自分の体調の変化を上手く伝えることができません。遊びに夢中になっていて体調の変化に気が付かないこともあるので、大人が目を離さないことが大切です。
また、大人と比べて身長の低い子どもは、地面からの照り返しにも注意が必要です。大人が感じている熱さよりも子どもは熱く感じていると言われています。ベビーカーに乗せていても地面からの照り返しが強く熱くなりやすいので、こまめに赤ちゃんの様子を確認するようにしましょう。
まとめ
熱中症で救急搬送される人で、一番多い発症場所は室内です。「暑いけどまだエアコンは我慢しよう」などと考えてしまいがちですが、無理をせずエアコンを使いましょう。
また、子どもとの外遊びも「このくらいは大丈夫かな」と油断してしまいますが、気温が高くなってきたり子どもの様子がいつもと違うと感じたらすぐに涼しい場所へ移動し休むようにましょう。
熱中症に注意しながら正しく予防し、楽しい夏を過ごしましょう!