佐世保市の産後ケア事業について説明します。サポート内容・実施している施設と併せて、私が実際に利用した行政サービスも紹介していきます。

産後ケアとは？

「産後ケア」とは、産後1年までの方を対象に、ママ自身の心と身体のケアや、育児相談を受けられる育児支援サービスのことです。助産師や産婦人科医といった専門家への相談だけでなく、育児で疲れた体を休めることを目的としています。

赤ちゃんと出会えて嬉しい反面、こんなお悩みはないですか？

「なかなか体調が戻らずきつい」
「睡眠時間が取れず、気分の落ち込みが激しい」
「赤ちゃんを正しくお世話出来ているか不安で、誰かに相談したい」

女性にとって出産は大仕事。体に大きなダメージがあるのに加えて、ホルモンバランスの変化や気の抜けない新生児育児で、心の健康も危機にさらされます。自分に合ったサービスをタイミングよく利用して、負担をできるだけ少なくしましょう！

産後ケアの種類＜佐世保市＞

佐世保市では、4種類の産後ケアを実施しています。

訪問ケア

助産師が自宅まで来てくれるサービスです。母乳育児に伴うおっぱいのトラブルや、育児についての悩みに対応してくれます。相談をしたいけれど、外出するのはまだ不安という方におすすめ。

料金は900円/回で、駐車場は利用者が用意する必要があります。

デイケア(３時間コース)

産婦人科医院や助産院などで、保健指導や育児相談を行っています。「家の中に閉じこもりきりで辛い。」「他の大人と話したい。」と感じている方におすすめです。

料金は1,100円/回です。施設によっては、事前の申し込みで食事(有料)を用意してくれる場合もあります。

デイケア(７時間コース)

内容はデイケア(3時間コース)と同様ですが、ママの体を休める時間が多くとれます。専門家に赤ちゃんを見てもらっている間に、ホッと一息つけるのは嬉しいですね。

料金は2,200円/回です。有料で食事が付けられる施設もあります。

ショートステイ

産婦人科医院に宿泊して、母子ともにケアを受けることができます。「ワンオペ育児で気の休まる時がない。」「一晩だけでもゆっくり寝たい。」という方に、ぜひ受けてほしいサービスです。

料金は使用する施設によって異なります。

利用できる方

佐世保市に住民票があり、出産後1年未満の方なら、誰でも利用できます。<施設によって、ケア内容と利用できる期間が異なるので確認してください。

利用方法

産後ケアを実施している施設に、直接連絡・予約してください。佐世保市役所への申し込みなどは不要です。

利用回数

訪問ケアとデイケアは、合計4回まで受けられます。ショートステイは、1泊の利用を2回まで利用可能です。

複数の施設でケアを受けることもできます。「先日訪問ケアに来てもらったから、次はデイケアでリフレッシュしよう！」といった使い方もできますよ。

参考：佐世保市役所・産後ケア／すくすくSASEBO「産後ケア」を活用して、楽しい子育てを始めましょう♪

産後ケアが受けられる病院・施設など＜佐世保市＞(令和4年6月時点)

ここから、実際に産後ケアを実施している施設を紹介していきます。

一瀬産婦人科

ママと赤ちゃんの保健指導を行います。乳房マッサージ、乳房トラブルケア、沐浴指導などにも対応。事前に予約すると、500円で食事の提供が可能です。

つきやま産婦人科

おっぱいのケア・授乳指導・育児相談などを行っています。ホテルのような落ち着いた内装で、ショートステイにも対応。1食につき1,000円で食事の提供も可能です。

産科・婦人科　東島レディース・クリニック

1967年開業の地域に根付いた産婦人科医院です。広々とした華やかな病室に、ショートステイができます。美味しい食事も楽しめますよ。

産科婦人科　松永クリニック

早岐駅から徒歩10分の産婦人科医院です。ショートステイにも対応しています。

産婦人科　村上病院

ショートステイは1泊と2泊のプランがあり、食事とエステが付いてきます！少し赤ちゃんと離れて疲れた体を癒したら、また前向きな気持ちになれそうですね。

こすもす母乳育児相談室

桶谷式母乳育児のサポートを行っており、おっぱいのケアをしてくれます。新生児への授乳指導援助だけでなく、卒乳の方法も相談できますよ。
参考：桶谷式母乳育児推進協会

ママと赤ちゃんの家　からこ

助産師さんが訪問ケアに対応してくれます。

空からのたね助産院

産前・産後のケアを行っている助産院です。市の助成が利用できる産後ケア以外にも、産後家事サポートや育児セミナーなどを実施しています(助成対象外)。

出張助産婦　伊東孝子

平戸市の助産師さんが、訪問ケアで相談に乗ってくれます。

平井産婦人科医院＜佐々町＞

佐々町の産婦人科医院です。

まつお産婦人科＜川棚町＞

川棚駅からすぐでアクセス抜群。ショートステイにも対応しており、きれいな病室でゆったり体をリラックスできます。

お問い合せ・相談窓口

佐世保市では、以下の窓口で育児相談を受け付けています。電話・お問い合わせフォームから連絡可能です。産後ケアを受けるか決めていなくても、何か気になることがあれば気軽に相談してみてください。

佐世保市役所　子ども未来部子ども保険課
電話番号：0956-24-1111

妊娠・産前産後・乳幼児期の子育て相談窓口「ままんちさせぼ」
専用相談ダイヤル：0956-25-9778　(8:30～17:15)

産後におすすめの行政サービス

私が産後に利用して、便利だった行政サービスを紹介します。

一時預かり(兄姉)

上のお子さんがいる場合、保育園やこども園に一時預かりを申し込めます。ひと月14日以内で預けることが可能です。事前に、利用したい施設に直接申し込みをしてください。保育人数に制限があるところもあるので、早めに連絡しましょう。

参考：佐世保市役所　一時預かり～小学校就学前のお子さんを一時的にお預かりします！～

シルバー人材センター

洗濯や清掃などの家事サービスを利用できます。料金は1時間1,210円と、通常の家事代行サービスよりリーズナブルです。清掃のプロの方ではありませんが、日常的な家事を手伝ってもらえて助かりますよ。

参考：公益社団法人　佐世保市シルバー人材センター

子育て支援センター

赤ちゃん連れの親子が集まるので、情報交換や息抜きに役立ちます。保育士さんが常駐しており、子育て相談もできますよ。施設によっては、育児講座や親子で参加できるイベントも行っています。

参考：すくすくSASEBO　子育て支援センターに遊びに来ませんか!!

まだ、コロナ禍でもあります。詳しくは各施設にお問い合わせしてみてください。

まとめ

産後は、全てのママにとって非常事態です。しかし、「疲れたなんて言っていられない。」「もっと深刻な人もいるはず。」と、真面目な方ほど無理をしてしまうのではないでしょうか。

1人で頑張りすぎずに、産後ケアをはじめとする行政サービスを利用してみてください。きっと、あなたの心と体に寄り添ってくれますよ。