佐世保には「音楽の街」という側面があるのはご存知でしたか?
実は「ジャズの聖地」とも言われ、1950年代にはダンスホールやキャバレーがたくさん存在しました。今でも歴史のある有名ジャズバーが市内に点在します。
あまりジャズには馴染みがないという方も、一度体感してみると不思議な魅力に取り憑かれてしまうかも・・・。
本日は、そんな佐世保のジャズ伝来の歴史とスイングカルチャーについてご紹介します!
目次
いざ、ジャズを体感!佐世保JAZZBAR巡りと秋のジャズフェスティバル
皆さんはJAZZと聞いて何をイメージしたでしょうか?
ちょっと敷居が高そう・・・に感じてしまいませんでしたか?
JAZZの演奏といえば、フリースタイル。
Be Free!! 自由!
JAZZは音楽の楽しさがストレートに表現できるジャンル、とも言われています。
ジャズの雑多で自由な魅力・・・。
それらは佐世保に住む人々のライフスタイルや多様性ともリンクしています。
佐世保に来るとなんだか「ただいま〜!」と故郷に帰ったような感覚になるのは、そういう所にもあるのかもしれません。
「佐世保で暮らす」ことを考えている方におすすめしたいのは、そんな“スイングカルチャー”を体験してみることです。
まずはジャズバー巡りやジャズフェスに参加してみるのはおすすめです。
そして自由に音楽やお酒に酔いしれて体をスイングしてみましょう。
老舗JAZZ BAR「ジャズスポット いーぜる」
佐世保ジャズの老舗といえば「ジャズスポットいーぜる」さん。
佐世保駅からほど近い四ヶ町アーケードの入口にあります。店内には所狭しとレコードが並び、その数なんと約4,000!
レトロクラシックなレコードのジャケットをみるのも楽しいかもしれませんね。
生のジャズ演奏を楽しみたい方はライブのある日をチェックして訪問するのがおすすめです。
国内外のミュージシャンが勢揃い!「佐世保JAZZ」
佐世保では毎年秋に大きなジャズフェスティバルが開催されます。
残念ながら2021年はコロナ渦で中止となってしまいましたが、佐世保市のビッグイベントともなっています。
20年以上開催されてきた九州最大のジャズフェスティバル“SUNSET JAZZ FESTIVAL”と長崎音楽祭”JAZZ’N SASEBO”が集合して2011年より開催されているのが「佐世保JAZZ」です。期間中はアルカスSASEBOをメインに、佐世保市民文化ホール、ハウステンボス、島瀬公園、市内各所にあるライブハウスなど様々なジャンルのコンサートが繰り広げられます。佐世保ジャスライフスタイルを存分に体感できること間違いなしのエンターテインメントです。
アメリカンカルチャーと佐世保ジャズの歴史
明治中期より旧日本海軍の拠点として重要な役割を担っていた佐世保。
国内で米軍の基地というと沖縄や横須賀というイメージがある方が多くいらっしゃるかもしれませんが、実は、佐世保は戦後間も無くアメリカ進駐軍が入り、米軍基地と長く共存している街の1つです。
そのような歴史を知る事も、佐世保を理解するきっかけになるでしょう。
1945年、朝鮮戦争が勃発。その頃「朝鮮特殊景気」と言われる経済発展が起こりました。
アメリカ軍をはじめとする連合国軍への物資支給の最前線となったのが佐世保港だったのです。
当時は朝鮮へと向かう兵隊や軍の関係者が佐世保に多数滞在。
それに伴い、アメリカ兵を相手にする娯楽産業が盛んになり、全国からミュージシャンたちも集まってきたのです。ダンスホールやキャバレーには華やかな女性たちも溢れ、米軍兵たちはお酒と音楽に酔いしれながら束の間の娯楽のためのお金を使いました。
日本人女性を連れてダンスを楽しむ海兵も多かったようです。その後、昭和30年頃までダンスホールやキャバレーが15箇所、米軍クラブは9箇所もあったと言われています。現在はその多くがなくなりましたが、まだ営業を続けているジャズバーや市民むけのイベントなどを通して文化は受け継がれています。
それぞれがいろんな思いを抱え、自分の人生と重ね合わせながら音楽に酔いしれる。ジャズを通して、老若男女、様々な人との繋がりが生まれることも、この街で暮らす醍醐味かもしれません。
いかがでしたか?
JAZZが好きな人も、JAZZのことはそんなによく知らない人も、難しいことは抜きにして自由にただただ、楽しみましょう。
気持ちがふっと楽になるかもしれません。
そして、あなたが“あなたらしく”いられていることに気がつくことでしょう。
さあ、あなたも佐世保でスイングしてみませんか。
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