子どもに接するとき、親として何を気をつけていますか?
走らないで!
~したら、○○を買ってあげるね
あの人は苦手だから挨拶しないでおこう
など、何気ない言葉や行動が、実は子どもに悪影響を与えてしまっているかもしれません。
さらに、それに気づかずにいると、自己肯定感を持てなくなったり、マナーを守らなくなったりと、子どもの心・性格の歪みにつながってしまうこともあります。
そこで今回は、
子どもに悪影響を与える親のNG行動
子どもによい影響を与える親の行動
をまとめてみました。
目次
子どもに悪影響を与える親のNG行動
子どもが性格・人格を形成していくにあたって、生活環境や親から与えられる影響はとても大きいものです。
子どもに悪影響を与えてしまう親の行動とはどういったものか、具体例をあげながらご紹介していきます。
過保護
親心として子どもを心配する気持ちは自然なものですが、世話焼きの度合いが過ぎると子どもが自分自身で考える力を失ってしまいます。
また、子どもの要求を全て受け入れて育てると、我慢を知らず自己中心的な性格になってしまうこともあるでしょう。
ご褒美の習慣化
~したら、○○を買ってあげるね
子どもとの会話の中でありがちなやり取りですが、ご褒美制を習慣化してしまうのは良くありません。
このような形でご褒美に物をもらって育った子どもは、我慢ができない性格になったり、大人になって物質依存症になりやすいという研究結果があるそうです。
また、物質的なご褒美は効果や満足感に持続性がなく、年齢が上がるにつれてご褒美の度合いがどんどんエスカレートしてしまうのも気を付けるべき点です。
結果に物を反映させるのではなく、子どもがやる気を感じられるような褒めを意識してみてください。
干渉しすぎる
片付けなさい・早く着替えなさいなど、子育てのなかでどうしても使ってしまいがちな言葉ですが、親が先回りして声をかけたり、子どもに代わって問題を解決してしまう過干渉の状態は、子どもの自己判断や自己解決の機会を奪ってしまうことになります。
指示待ちの癖がついてしまったり、自分1人では行動できない子どもになってしまうので注意が必要です。
誰かと⽐較する
なんで自分の子どもは落ち着きがないんだろう
あの子はもうひらがなが書けているのに
など、子育てのなかで自分の子どもと他人の子どもを比べてしまうのはよくあることです。
ただ、思っているだけならよいですが、その気持ちを子どもに対して発言してしまうと子どもは自信を失ってしまいます。
他人と比較され続けると「自分は何もできないんだ」と劣等感を持ちやすくなったり、「あの人は自分よりできない」と人を見下すような性格になってしまうでしょう。
⼈の悪⼝・⽂句を⾔う
子どもの前で他人の悪口や文句を言うのは、子どもにとって非常に悪影響を与え、子どもは親の行動をよく見ていてマネするため、悪口が身についてしまったり、相手に対して批判的な見方をするようになってしまいます。
また、愚痴を聞かされることで親のモヤモヤを代わりに背負うようになってしまったり、「聞かなければいけない」と自分を犠牲にしてしまったりと、心に悪影響を与える可能性も十分に考えられます。
否定的な⾔葉をかける
会話や声掛けのなかに否定的な言葉が多いと、子どもは傷ついたり、自己肯定感を失って心に余裕をなくしてしまいます。
こんな簡単なことができないの?
走らないで!
など、否定的な言葉を発していないか今一度見直してみましょう。
できなかった原因はなんだと思う?
ママと手をつないで歩こうね
など、少し工夫して言葉を言い換えることで、保護者のストレスも軽減され、子ども自身も納得感を得られるようになります。
気分屋
いつもと同じことをしているのに怒られたり、突然理由もなく甘やかされたり、このように大人の気分で態度が変わると、子どもはいつでも人の顔色をうかがうようになってしまいます。他にも、情緒が不安定になったり、わがままになったり、大人を信用できなくなって将来的に親と距離を取ってしまうことも考えられます。
そうならないためにも、発言に一貫性を持たせたり、感情だけで会話を進めないように意識してみてください。
結果しか⾒ない
子どもを評価するときに結果だけで判断してしまうと、子どもは結果だけに重きを置き、努力することに気持ちが向かなくなってしまいます。
この前できなかった分野が正解だね!
かけっこの練習毎日頑張ったもんね!
など、点数や勝ち負けだけを見るのではなく、過程を振り返って子どもの良いところを褒めてあげましょう。
支配的な態度をとる
支配的な接し方をすると、子どもは親に対して萎縮した態度をとるようになってしまいます。
特に、子どもを注意する場面で何かと子どものせいにしてしまうと、細かいことを頻繁に気にしてしまう神経質な性格になる恐れがあるでしょう。
⼦どもによい影響を与える親の⾏動
子どもは身近な存在である親のことをよく観察しているため、親の行動から受ける感情や学びは大きいです。
教えたり注意するだけでなく、親が自ら実践することで子どもたちは自然と社会のマナーやルールを身に着けていきます。
子どもによい影響を与えられるよう、普段からお手本となる行動を身に着けておきましょう。
挨拶をしっかりする
近所の人や先生など、挨拶は親の方から積極的にするようにしましょう。また、ただいま・おかえり・いただきます・ごちそうさまでした・おやすみなど、お家でも挨拶を心がけると子どもたちにも習慣として身に付きやすいです。
挨拶ができると子どものコミュニケーション能力も自然と向上するようになりますよ。
⼿本となる⾏動をとるように心がける
子どもの1番身近な大人は両親です。
親がNG行動を繰り返していると子どもも同じようなことをするようになり、親がお手本になる行動をしていると子どもは自然と身に付けていきます。
マナーや約束を守る、丁寧な言葉遣いをするなど、子どもが見ている見ていないに関わらず、普段から子どもの手本となる行動をとるように心がけましょう。
まとめ
遺伝や持って生まれた性格はもちろんありますが、毎日たくさんのことを学ぶ子どもにとって、生活環境や身近な存在である親の影響力は非常に大きいものです。
子どもを傷つけていないか
子どもに悪影響を与えてしまっていないか
普段からお手本となる行動がとれているか
まずはご自身の行動をよく見直してみてくださいね!