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不審者から子どもの身を守るための対策と対応!

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不審者から子どもの身を守るには、どうしたらよいのでしょうか?
子どもの身を守るための効果的な対策と、不審者と遭遇した際の適切な対応について考察します。

子どもたちが安全な環境で成長できるよう、まずは周囲の大人が防犯意識を高めること。そして子どもにわかりやすく防犯教育をしなければなりません。

不審者に狙われやすい子どもの特徴は?

どんな子どもが不審者に狙われやすいのでしょうか?

一人でいる子ども。
防犯教育を受けておらず、見知らぬ大人であっても従ってしまう子ども。
自己主張が弱く、見た目が幼い子どもも狙われやすいと言われています。
子ども防犯狙われやすい不審者は、声をかけやすい子どもを狙っています
多くの犯罪は、子供が一人でいる時に発生しているので、一人で遊びに行くことが多い子は注意が必要です。

周りのことが目に入らず何かに没頭していたり、キョロキョロと注意散漫な様子がある子どもには、不審者がどうしたの?と声をかけやすくなります。

防犯教育を受けていない子どもは自分が犯罪に巻き込まれる危険を知らず、不審者というものの存在を知りません。声を掛けてきた人を簡単に信用し、騙されてしまう可能性が高くなってしまいます。

また、極端に自己主張の弱い子どもは、不審者に嫌だと言ったり逃げたりできません。そして年齢よりも見た目が幼い子どもも不審者にとって声掛けしやすく、ターゲットにされる恐れがあります。

通学路や習い事に行く時、遊びに行く時など、なるべく子どもが一人で歩かないよう注意してください。一人になってしまう時は、周囲を確かめながら目的地まで急いで歩くよう指導してください。

不審者は、機敏に行動し先を急いでいる子どもには声をかけづらいと言われています。しかし、急いで歩いているからと安心してもいけません。一人でいる子どもは、いつどんな状態でも不審者に狙われる危険があるからです。

不審者から子どもの身を守るための対策

子どもの身の安全を守るには、親だけでなく子ども自身にも危機意識を持たせなければなりません。日常には危険がたくさん潜んでいることを、子供の目線に立ってわかりやすく説明する必要があります。

まず、不審者とはどういう人物なのか、子どもに教えること。しかし不審者は見た目だけでは判断できないもの。子どもには知らない人は全員不審者と伝えてください。そして、日ごろからできる防犯対策を子どもと一緒に実施しましょう。

できるだけ友達と一緒に行動させる

繰り返しますが、不審者は一人でいる子どもを狙います。常に大人と行動できれば良いですが、そうもいかないのが現状です。できるだけ友達と一緒に行動させるようにしましょう。

登下校の際は、近所に住む同じ小学校に通うお子さんと一緒に行けるよう、保護者同士で話し合っておくのも重要です。一緒に通学するのは同学年である必要はなく、一人にさせないことが大切。近所に小学生がいない場合は、小学校の教師などに登下校や通学路の安全性について相談することをおすすめします。

また、一人で行動することによってどんな危険性があるのか、子どもにわかりやすく繰り返し説明することも大切です。

通学路や近所の危険そうな場所の把握

子どもと一緒に通学路や習い事などでよく通る道を歩き、どんな危険があるのか把握しましょう。その際は、不審者だけでなく交通事故の危険性にも注意を払う必要があります。住宅地や集合住宅にも死角が多いため、もうすぐ家につくと油断しないこと。

よく通る道のどこに子ども110番の家のステッカーがあるか確認し、万が一何かあったら逃げ込む場所を教えてください。ステッカーがなくても、常に人がいる商店やコンビニなどの場所も把握し、躊躇なく逃げて助けを求めるよう指導しましょう。

 防犯ブザーの使い方の練習をする

大きな音が鳴る防犯ブザーは、不審者を遠ざける手段のひとつです。しかし正しい使い方をしないと逆効果ともいわれているので注意しましょう。子どもと一緒に防犯ブザーの使い方の練習をしてください。

防犯ブザーは、ランドセルの肩ベルトにとりつけ、いざという時に手が届きブザーを鳴らせる位置であること。鳴らすだけではなく、大声で助けを呼ぶこと。そして防犯ブザーを鳴らした後は、走る方向とは逆方向に投げることも教えてください。不審者は、子供を追いかけるか防犯ブザーを止めるか一瞬迷うと言われているので、その隙に安全な場所に逃げ込むことができるでしょう。

防犯ブザーがうまく外れない場合は、ランドセルごと投げるよう指導すること。防犯ブザーを鳴らしたまま逃げると、不審者は音を消そうと子どもを追いかけることがあり危険が増します。

そして、いざという時に音が鳴らないということがないよう、必ず定期的にメンテナンスし防犯ブザーの正しい使い方を子どもと再確認しましょう。

大声のあげ方を教える

突然不審者に襲われると身がすくんで、大人でも大声を出しにくいもの。子どもならなおさら、固まってしまい声を出せなくなりますどんなシチュエーションが想定されるか、親子でロールプレイをすると子どももイメージしやすく、心構えができるでしょう。

身の危険が迫った時に大声で助けを呼べば、周囲に危険を知らせることができ、不審者は一瞬ひるむので逃げやすくなります。子どもには大声を出す重要性を伝え、お腹の底から助けて!など短い言葉を出すことができるよう練習させてあげましょう。キャー・ワーだけ叫んでも、遊びなのか危機に直面しているのか判断ができません。

叫ぶ時は一回だけでなく繰り返すこと。高いトーンで叫べば、遠くまで声が届きやすくなります。

不審者が隠れやすい場所を避ける

子どもに対する犯罪は、路上や公園、店舗内で多く発生しています。一番多いのが通学路で、不審者は木陰や茂み、車の陰など隠れやすい場所にひそんでいます。廃墟や無人の建物、裏道など人がいない場所で待ち伏せることも。昼間に人が少ない住宅地や集合住宅も注意が必要です。

次に多いのが店舗内です。親と一緒に買い物していたとしても、ほんの一瞬目を離した隙に連れ去られる事件が多数発生しています。トイレは必ず大人と一緒に行くこと。階段やエレベーター、駐車場なども危険だと認識しましょう。

不審者から声をかけられた時の対応

子どもへの犯罪が社会問題化していた2004年、警視庁が防犯用語いかのおすしを考案しました。

ついていかない
車にらない
おきな声を出す
ぐ逃げる
大人にらせる

おやこでまなぼう!「いかのおすし」で毎日安全!/警視庁
子ども防犯対策保育園や幼稚園、小学校でいかのおすし講座があるかと思いますが、家庭でも子どもに教え、防犯意識を高めることが重要です。

また、実際に不審者に声をかけられた時の対応についても子どもと確認しましょう。言葉だけで伝えても頭に入りません。ロールプレイなどを繰り返し、子どもの年齢に応じわかりやすい言葉で教えるようにしてください。

きっぱり断る

不審者から声をかけられてもきっぱり断ること。
ママが待ってるから車に乗って、ペットがいなくなったから一緒に探して、ゲームしようよ、お腹が痛いから助けて、お菓子あげようかなど、不審者は言葉巧みに子どもに近づきます。子どもの好奇心や優しさを利用するのです。

声をかけられても嫌です・行きません・いりませんときっぱり断ること。断りにくいと感じても学校の先生がダメといったからと言うよう指導してください。名前や住所などの個人情報を漏らさないよう、登下校中は名札を裏返しにつけたり、外から見える場所に名前を書かないなど工夫も必要です。

その場から一目散に逃げる

不審者を見たり声をかけられたら一目散に逃げること。
すぐに逃げることで不審者との距離が取れ、つかまりにくくなります。助けを求めることもでき、安全な場所に逃げる可能性が高まります

逃げ込む場所には注意が必要で、人がいない場所に逃げるのは逆効果です。自宅とは逆方向であっても、人がいる商店やコンビニ、子ども110番の家などに逃げ込むように指導しましょう。

いきなり大声で怒鳴り、びっくりして固まった子どもを連れ去るという事案もあります。そういうケースもあることを子どもに伝え、とにかくその場から逃げることを徹底させてください。

周囲に知らせる

危険を感じたら、周囲に知らせるよう指導してください。
腕をつかまれていたとしても親子に見られる場合が多く、子どもが大声で助けてと叫ばないかぎり周囲は危険に気づきません。また、念のため固定電話や携帯電話から警察に通報する方法も教えておきましょう。

親や教師など子どもの周りの大人は、子どもが何でも相談できる環境づくりをするべきです。子どもとの日々のコミュニケーションの中で、知らない人が毎日こっちを見てるなど子どもが目撃した不審者情報を聞き出すことができ、犯罪を未然に防ぐことができます。また、不幸にして子どもが被害にあってしまった時でも、日ごろから周囲の大人と話しやすい雰囲気があれば、一人で抱え込まずに相談することができるでしょう。

まとめ

知らない人は全員不審者と思え…そう子どもに教育しなければならないのは辛いものです。しかし、不審者によって子どもが心身ともに深く傷つけられることを考えると、最大限の対策をしなければなりません。

ここは田舎だから、危険は無い、うちの子は大丈夫、不審者対策なんて大げさなどと、甘く見ている親がけっこう多いのも事実です。子どもが自分のそばを離れたとしても誰かが見ているだろうと思い込む親も珍しくないでしょう。取り返しのつかない事態になる前に、まずは親自身が防犯意識を高め、適切な行動を身に着けるようにしましょう。

不審者以外にも、子どもの周りには危険がいっぱい。防犯教育を学校任せにせず、家庭でもバスや車に閉じ込められた時、道に迷った時、身体を触られそうになったら、一人で留守番の時知らない人が来たらなど、あらゆるケースを想定し対策を考えてください。

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「住まいリングさせぼ」編集部長

橋本鎌嗣(ニックネーム:もっちゃん)
「住まいリングさせぼ」編集部長

佐世保生まれ、一児のパパ。サイト監修者であり、佐世保・小値賀「海風の国」観光マイスター。宅地建物取引士の資格も有し、不動産や住まい、暮らしのアドバイスも。「佐世保に住もうよ!愛する地元の魅力をもっと伝えたい!!」

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