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哺乳瓶の消毒

哺乳瓶の消毒はなぜ必要?いつまで?消毒方法や食中毒予防

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哺乳瓶の消毒。ちょっと面倒に感じてしまうママやパパも多いのではないでしょうか?

赤ちゃんは免疫力や抵抗力がまだ未発達なため、ミルクを与える際には哺乳瓶の消毒が必須です。今回は、赤ちゃんの健やかな成長のために必要な哺乳瓶の消毒の重要性と手順、いつまで続けるべきかなどについて紹介します。

哺乳瓶の消毒がなぜ必要?

生まれたばかりの頃の赤ちゃんは免疫力が低く、回復力も遅いという特性があります。生後6~8ヵ月までの赤ちゃんはママからもらった免疫に頼っていますが、すべての菌に打ち勝つことはできません。

哺乳瓶にはミルクの残りと赤ちゃんの唾液、手に着いた雑菌などが付着しています。赤ちゃん向けのミルクは栄養価が高いため、哺乳瓶に残ったわずかな汚れがエサとなり、菌や微生物が増殖するのです。

食中毒を引き起こす可能性のある菌の中には、洗剤では完全に取り除けないものが多く存在しており、赤ちゃんの健康を守るためにも哺乳瓶を分解し洗浄後は必ず消毒しなければなりません。

哺乳瓶の消毒はいつまで必要?

一般的に、哺乳瓶の消毒は1歳を迎える頃まで行うことが奨励されています。赤ちゃんはママの免疫をもらって産まれてきますが、その後は急速に減少。生後3カ月ごろから少しずつ免疫力がつきはじめ、1歳ごろには産まれた時と同レベルの免疫力に戻るのだそうです。

また、哺乳瓶の消毒は生後6カ月までで充分という説もあります。赤ちゃんは生後5~6カ月ごろになると指をしゃぶったり、おもちゃを口に入れたりなめたりし始めるので、哺乳瓶だけ消毒しても意味がないという理由です。

注意点

雑菌が繁殖しやすい梅雨時や夏の期間と、免疫が低下している病中病後などの時期は、月齢にかかわらず哺乳瓶を消毒するようにしてください。

哺乳瓶の消毒方法

哺乳瓶消毒哺乳瓶の消毒を行う前に、しっかり洗浄しなければなりません。まずは、赤ちゃんがミルクを飲み終えたら早めにすすぐことで残ったミルクが固まって哺乳瓶にこびりつくのを防ぐことができます。固着したミルクは雑菌の繁殖源となってしまいます。忙しくてすぐに洗えない場合は、哺乳瓶を分解してぬるま湯につけておいてください。

哺乳瓶を洗う時は、各パーツに合った専用のブラシを使いましょう。そしてしっかりすすいで洗い流してください。ブラシの洗浄も忘れずに。

煮沸消毒

鍋さえあれば手軽にできる昔ながらの消毒方法
特別に何かを買い足す必要がなく、薬剤も使わないので手軽で安全なのが魅力。沸かした熱湯に洗浄した哺乳瓶を入れ、3~7分煮沸することで殺菌し消毒します。水の状態から哺乳瓶を入れて煮沸させても良いでしょう。

哺乳瓶の素材や乳首・キャップなどのパーツにより、耐熱温度が違うので注意が必要です。樹脂やプラスチックなど熱湯に適さない素材もあるので取り扱い説明書を参照してください。

注意点

煮沸している間は、パーツが全てお湯に浸かっていることが大切です。煮沸消毒が終わったら、トングなどで挟んで布巾の上に取り出しましょう。布巾で水気を拭き取ると雑菌が付着する恐れがあるので、清潔な布巾の上で自然乾燥させます。

電子レンジ消毒

専用のケースや袋に洗浄した哺乳瓶を入れ、レンチンして迅速に消毒を行う方法
通常は500W~700Wの電子レンジで5分程度加熱することでしっかりと殺菌することができ、とても手軽で効率的。スイッチを押せばレンジにお任せできるので、その場を離れて別の作業ができるのも魅力です。多忙なママやパパに適した消毒方法と言えるでしょう。

注意点

雑菌が繁殖しやすい梅雨時や夏の期間と、免疫が低下している病中病後などの時期は、月齢にかかわらず哺乳瓶を消毒するようにしてください。

薬液消毒

哺乳瓶を専用の液に浸して消毒する方法
確実に殺菌消毒できるので、産婦人科病院などでも薬液消毒を採用しているそうです。

洗浄した哺乳瓶を消毒液につける時間は1時間以上。乾かす必要がなく、ミルクを作る時に取り出すだけなので手間がかかりません。専用の薬剤を購入する必要がありますが、液が余っても赤ちゃんのおもちゃや身の回りの消毒に使うことができるので無駄になりません。

哺乳瓶の消毒頻度は?

赤ちゃんの健康のためには、一度使ったら消毒するのがベスト。赤ちゃんにとって栄養満点なミルクは、雑菌にとっても栄養満点。哺乳瓶を洗浄・消毒しないと菌が増殖するため、赤ちゃんの口に入ったら大変なことになってしまいます。

哺乳瓶を毎回消毒するのは、正直言って面倒ですが哺乳瓶を複数準備すると便利ですよ。使用済みのものをまとめて消毒すれば、手間が少し省けますね。ただ、複数哺乳瓶を準備していても、利用した後はミルクの固着を防ぐために洗浄することを忘れないでください。

消毒した後は自然乾燥で。乾くのを待ち、清潔な容器に入れて蓋をしめて保管してください。次に使う時は哺乳瓶の内側や乳首を手で触らないように注意しましょう。

哺乳瓶の消毒以外で気をつけておきたいこと

赤ちゃんを病気から守り健やかに育てるためには、哺乳瓶の消毒以外にも気を付けなければならないことが沢山あります。

まず、哺乳瓶を使用する前に手洗いを徹底し、清潔な状態を保つことが重要です。そして哺乳瓶を洗浄・消毒した後は、埃や虫などが入らないよう蓋のある容器などに入れ、清潔に保管すること。
哺乳瓶消毒方法繰り返しますが、赤ちゃんの免疫力は充分ではありません。哺乳瓶やおしゃぶりを床に落とさないように気をつけ、外出時には清潔な収納ケースを使用しましょう。哺乳瓶だけでなく、おしり拭きやおもちゃも定期的に清潔に保つこと。部屋の換気を心がけ、空気の新鮮さを保つことも大切です。

ママやパパが赤ちゃんの衛生状態に気を配り、適切にケアしていけば、赤ちゃんも安心感を得ることができます。安全な環境ですくすく育ち、親子の絆も一層強まるのです。

食中毒予防に気をつけること

様々な細菌やウィルス、有害物質などが赤ちゃんの口に入ると、食中毒を起こしてしまいます。食中毒は細菌が増殖しやすい梅雨や夏や時期だけでなく、春も秋も冬も起きるため、周りの大人も普段の生活から食中毒に注意しなければなりません。

ミルクを作る時

作り置きしない・清潔なスプーンを使う・殺菌された水を使うことが大切です。

製品に表示されている方法をしっかり守り、作ってから2時間以上経ったミルクや飲み残したミルクは与えないようにしてください。ミルクの作り置きはしないこと。栄養が豊富なミルクは細菌が増殖しやすいため、飲ませるたびに新しく作りましょう。

容器に入っている調製粉乳は、清潔なスプーンを使って上からすくってください。容器に入れたままにせず、必ず別の場所に保管すること。

殺菌されていない井戸水や湧き水を使わないようにしてください。

離乳食を与える時

水分が多い離乳食は傷みやすいため、清潔な調理器具を使用し衛生的で効率よく調理しなければなりません。赤ちゃんの食器やスプーンは大人のものとは分け、常に清潔を保ち使い終わったらすぐに洗浄してください。

赤ちゃんが食べる分だけをその都度調理するのが望ましいですが、冷凍保存する場合はしっかり冷まし、密封して冷凍しましょう。再加熱する時は、中まで十分火を通してください。

刺身やハチミツなどの生ものは避けましょう。特に1歳未満の赤ちゃんに生の魚やハチミツを与えると、食中毒のリスクが高まります。不安がある時は医師のアドバイスを受けましょう。

母乳を保存する時

搾乳の際は、雑菌の侵入を防ぐために手を十分に洗浄し、適切に洗浄・消毒された搾乳器具を使用してください。冷凍保存の際は、市販されている冷凍用母乳パックを使い、搾乳日を記入し少量づつ保存すると便利です。

母乳の保存は、冷凍保存が1週間まで、冷蔵庫での保存が最大24時間までが推奨されています。冷凍した母乳を使用する際には、40度程度の湯せんで20分から30分かけて解凍し、長時間放置しないように留意しましょう。一度解凍した母乳は再冷凍できません。

まとめ

大切な赤ちゃんを守るため、哺乳瓶の消毒や食中毒予防は欠かせません。正しい方法で哺乳瓶を清潔に保ち、ミルクや母乳、離乳食の取り扱いに気を配りましょう。

ママやパパは、自分たちの生活スタイルに合った哺乳瓶消毒方法と食中毒予防方法を選び、継続して実施してください。無理せず、便利な器具や製品に頼ることも大切です。

赤ちゃんとの生活はやることがとても多く、毎日本当に大変です。ママやパパの毎日の努力が、愛する赤ちゃんの幸せな成長につながります。愛情とケアは赤ちゃんにとってかけがえのないもの、無理せず一歩一歩進んでいきましょう。

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「住まいリングさせぼ」編集部長

橋本鎌嗣(ニックネーム:もっちゃん)
「住まいリングさせぼ」編集部長

佐世保生まれ、一児のパパ。サイト監修者であり、佐世保・小値賀「海風の国」観光マイスター。宅地建物取引士の資格も有し、不動産や住まい、暮らしのアドバイスも。「佐世保に住もうよ!愛する地元の魅力をもっと伝えたい!!」

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