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子どもがゲーム依存症(ゲーム障害)になる前にできる対策は︖

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女性
子どもが家にいるときはゲームばかりしてる
このままでは依存症になってしまわないか心配…

近年ではゲーム機やスマートフォンが普及し、ゲーム依存の悩みも増えており、家にいても簡単にオンラインで友達とゲームができたり、小学生からスマートフォンを持ち始めるなど、今やゲーム依存問題において子どもたちも例外ではありません。

そこで今回は、子どものゲーム依存症について、症状や対策方法を紹介しますのでゲームやスマートフォンの使い方について子どもたちと見直してみましょう。

ゲーム依存症(ゲーム障害)とは︖

今や生活になくてはならない存在となったインターネットですが、その反面ネット依存という言葉が世界中で叫ばれるようになりました。その中でも特に問題視されているものが今回のテーマであるゲーム依存です。

WHOも疾病と認定

2019年5月、WHOがICD-11という国際疾病分類において、ゲーム障害(ゲーム依存症)を正式な疾病だと認定しました。
WHOが定めた「国際疾病分類第11版(ICD-11)」によるゲーム障害(ゲーム依存症)の定義は下記の通りです。

臨床特徴
ゲームのコントロールができない
生活上の関心事や日常の活動よりゲームを優先する
問題が起きてもゲームを続ける、またはより多くゲームをする

重症度
ゲーム行動パターンは重症で、個人、家族、社会、教育、職業やほかの重要な機能分野において著しい障害を引き起こしている
期間
上記の4項目が12ヶ月以上続く場合に診断
4症状が存在し、さらに重症である場合は期間が短くとも診断可能

参照元:公益社団法人 日本WHO協会

このように、自分でゲームする時間を制御できず、日常生活よりもゲームを優先する状態がゲーム障害の主な症状です。

また、長崎大学の研究チームが2022年8月に子どもの約7%がゲーム依存症の可能性があるという結果を発表。さらに長崎県内の小学4年生~高校3年生を対象にアンケートを実施したところ、ゲームをやめたくてもやめられずに日常生活よりゲームを優先するゲーム依存症の傾向を示す子どもが全体の約7%を上回ったこと、コロナ禍以降、ゲーム依存症の傾向を示す子どもの約8割がゲーム時間が増えたと回答したことが明らかになったそうです。

このような結果を見ても、ゲーム依存というものがかなり身近な存在だと実感できますよね。

子どもがゲーム依存になったらどんな特徴がある?

もしゲーム依存に陥ってしまった時の特徴をいくつかあげていきますので、当てはまる点がないか確認していましょう。

外で遊ぶことが減った

友達と外で遊んだリ、スポーツする機会が減っているようならゲーム依存になっている可能性があります。

外遊びは子どもの成長にとって大切な役割を果たしています。
外遊びが少なくなると体力の低下や筋力の衰え、肺活量の低下、骨格の歪み、視力の低下など、体の不調にもつながってしまうでしょう。

いつも眠そうでイライラしている

ゲームは長時間プレイしたくなるように工夫されているため、依存症になると寝る時間になってもやめられず睡眠障害を引き起こす場合が多いです。
また、ゲームの視覚刺激は脳を興奮状態にさせるため、質の良い睡眠がとれずに昼間も眠たさを感じる傾向が見られます。

さらに、ゲーム依存が進むといつでもゲームをやりたいという衝動がつきまとうようになり、周囲にゲームのことを注意されると怒ったり、攻撃的になるのも症状の1つと言えます。

ゲーム以外のことに興味を持たなくなったり、イライラして集中力が続かなくなることもゲーム依存特有の症状としてあげられるでしょう。

以前より成績が下がってきた

普段からゲームをしている子どもの成績が下がってきたと感じたら、ゲーム依存の可能性が考えられます。

ゲーム時間と成績には関連性があり、実際に、小中学生を対象に行っている全国学力・学習状況調査では小学生の場合、平日に4時間以上ゲームをする児童は全くしない児童に比べ、国語・算数・理科とも20%以上正答率が低いという結果が出ているそうです。

子どもがゲーム依存になる前にできる対策

ゲーム依存は依存性が強く、一度陥るとなかなか抜け出せないケースが多いです。
そのため、子どもがゲーム依存の傾向にある場合はできるだけ早い段階で対処することが大切になってきます。

ここからは子どもがゲーム依存になる前にできる対策方法をいくつかご紹介していきましょう。

子どもと一緒に使用ルールを決める

大人でもゲームについつい夢中になり、何時間も経ってしまっていたなんてことがありますよね。子どもならなおさらゲームの時間を自分でコントロールすることは難しいでしょう。

ゲーム使用ルールの例

1日のなかでどれだけゲームをして良いか
ゲームを行う場所
課金をして良いか、する場合の限度
ルールを守れなかった場合どうするか

などの内容があげられます。

また、ルールを作るうえで大切にして欲しいのは子どもが納得しているかということです。

子どもは一方的に決められたルールには反発心を覚えるものです。
ルールを決める際には、子どもとよく話し合いながら一緒にルール作りをするように心がけてください。

家族との会話などコミュニケーションを増やす

子どものゲーム依存はストレスや不安など、精神的な問題から始まる場合も多いため、家族間のコミュニケーションを増やしておくことで子どものストレスや悩みなどに気づきやすくなり、精神状態からのゲーム依存を防ぐことができるでしょう。

子どもにとってもゲームでの逃避だけでなく、悩みを打ち明けられる環境があるのは大切なことなので、親子間のコミュニケーションが減ってしまっているご家庭はぜひ意識してみてください。

ゲーム以外の趣味を子どもと一緒に見つける

ゲーム依存を防ぐためには、ゲーム以外に趣味を持つことが有効です。
ゲームをすることでストレスや不安を紛らせている場合、他にも趣味を持っているとゲームだけの発散は避けられます。

実際に、ゲーム障害の治療機関でも、ゲーム以外の楽しさを実感できるよう、キャンプや料理などの活動も行われているそうです。

スポーツなどに興味を持たせる

ゲーム以外の活動の一例としてスポーツがおすすめです。
当たり前ですが、スポーツをすると体が疲れるため自然をゲームをする時間も減り必要となる睡眠や食事量も増えるので、規則正しい生活リズムを作っていけるでしょう。

まとめ

近年、ゲーム依存はゲーム障害として認められるほど世界的な問題となっておりネットとは切っても切れない時代だからこそ、保護者ができるだけ子どもの様子を観察してあげることは必要不可欠です。

親子のコミュニケーションを密に取り、子どもの変化やストレスを見逃さないように意識してみましょう。

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「住まいリングさせぼ」編集部長

橋本鎌嗣(ニックネーム:もっちゃん)
「住まいリングさせぼ」編集部長

佐世保生まれ、一児のパパ。サイト監修者であり、佐世保・小値賀「海風の国」観光マイスター。宅地建物取引士の資格も有し、不動産や住まい、暮らしのアドバイスも。「佐世保に住もうよ!愛する地元の魅力をもっと伝えたい!!」

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