こんな悩みをお持ちではありませんか?
この記事では、2歳前後に訪れるイヤイヤ期について、保護者の対応方法などをご紹介してきます。
目次
子どものイヤイヤ期とは︖
イヤイヤ期とは、2歳前後の子どもが成長する過程で自己主張が激しくなる時期のことで何をするにも「イヤ!」と泣いたり、嫌がったりする行動が多くなるため第一次反抗期や魔の2歳児などとも言われています。
イヤイヤ期は大体1歳半頃からスタートして2歳前後にピークを迎え、落ち着くのは3~4歳頃。
イヤイヤ期が起こる原因には、
自我が芽生え自立心が強まること
感情をコントロールする前頭前野が未発達なこと
周囲の大人の気を引きたいという気持ち
自分でしたいことが思うようにできないもどかしさ
などが考えられています。
ママやパパにとっては大変な時期ですが、イヤイヤ期は子どもの発達にとって大切な時期なので理解を示し適切にサポートしていくことが必要です。
子どものイヤイヤ期ダメな対応
子どもにとって自我の芽生える大切な時期だとわかっていても、実際にイヤイヤ期に突入すると多くの親が悩んでしまうものです。
イヤイヤ期の子どもにはどのように接したらよいのか?
まずは親がやってはいけない子どもの成長を妨げる要因となるダメな対応からチェックしていきます。
子どもの言いなりになる
イヤイヤ期に子どもの意見を聞き入れてあげることは自立心を育むうえで大切ですが、何でもかんでも言いなりになってしまうと子どもがゴネ得に味を占めてしまいます。
まずは子どもの気持ちを受け止めてからママやパパの気持ちを伝えてあげると
自分の気持ちを受け入れてくれたと感じ、子どもも自分から答えを選びやすくなります。
理由を聞かずダメと否定する
理由を聞かずに全てダメ!など否定的な言葉を乱用すると、子どもの自己主張の妨げとなり自分でやろうとする意欲を削いだり、将来的に自分の気持ちや意見を言えなくなったり、内向的になってしまうかもしれません。
そのため危険なことをやろうとしていたり、やり方が間違っていることを指摘する場合はママみたいにやってごらんと手本を示してあげたり、こうやるとけがして痛くなっちゃうよなど子どもが理解できるような説明をしてあげてください。
子どもを放置し無視する
周囲の目があったり、時間に追われている場合は仕方なく放置・無視するという対応を取らなければいけない時もあるでしょう。
ただ、必要以上に放置・無視する行動を行ったり、家から出て行ってしまう、外出先で子どもと離れてしまうなどの対応もダメです。
信頼している保護者が目の前からいなくなることは子どもにとって絶望的で、ますます気持ちが不安定になってしまいます。(子どもから離れることで事故や事件に巻き込まれてしまうことも考えられます)
そのため、イヤイヤが収まらない場合でも、大人のぬくもりが感じられる距離を意識して落ち着くのを見守ってあげましょう。
ご褒美・遊び等の交換条件を出す
お菓子を買ってあげるからもう帰ろう
一見ありがちなやり取りですが、このような交換条件を提示する対応もダメです。
交換条件は最初は効果的ですが、多用すればするほどご褒美なしでは行動してくれなくなってしまい、家に帰るのはお菓子がもらえるからと、行動の理由が本来のものとはずれてきてしまいます。
もう帰る時間だからお家に帰ろうと正しい理由を伝えたり、行動できたことを褒めるなど、行動の本質を見失わない言葉がけを大切にしてみてください。
イヤイヤ期の対応や接し方
実際に先輩ママやパパがイヤイヤ期の子どもに対する具体的な接し方のポイントを4つを紹介していきます。
子どもの気持ちに共感する
意味なくイヤ!と叫んでいるのではなく子どもなりの理由を持っているので、そうだね、イヤだよね、自分でやりたかったんだねなど、子どもの気持ちを代弁したり共感する態度を心がけましょう。
子どもは保護者が自分の気持ちを分かってくれたことで安心するので、まずは共感したうえで子どもの話を聞いてあげたり、行動を促したりすることが大切です。
見てわかるルールを決める
あと少しでやめようね、もうちょっとだけだよなど、子どもは目に見えない制限をまだ理解できません。そのため、時間や量に関する制限を設けたい時は具体的に見てわかるようなルールを決めることが必要です。
例えば、
指を1本立てながらお菓子はあと1つだけだよ
時計を一緒に見ながらあの長い針が3のところにきたら帰るよ
など、子どもが理解できるようにかみ砕いて伝えてあげましょう。
ワンクッション置く
子どもが何かに熱中している場合、そこから行動を切り替えるのはとても難しいことです。
例えば積み木遊びに熱中している場合、まずはまだ遊びたいという子どもの気持ちに寄り添ってあげましょう。いきなり遊びを中断させるのではなく、今作っているタワーが1つできたらお片付けしようねなどと声をかけます。
このように子どもの行動にワンクッション置いて区切りをつけてあげることで、子どもたちは気持ちに寄り添ってくれたという満足感を得られ、大人の指示にも納得したうえで反応を示してくれるでしょう。
また、お茶を飲ませたり、トイレや眠りに誘ってみるなど気を逸らすことも子どもの気持ちが切り替わる手助けになってくれます。
さりげなくサポートする
なんでも自分でやりたいイヤイヤ期ですが、子どもが1人で行動すると何時間もかかってしまいます。
ただ、大人が代わり全てやってあげると自立心を邪魔するだけでなく、イヤイヤという気持ちが大きくなってしまうため、子どもが自分でやりたいという時はさりげないサポートや見守りに徹してあげてください。
例えばボタン3つも1人で留められたんだね!ママも少しだけ手伝ってもいいかなとできたことを褒めたり、ボタンを半分だけ穴に入れておくなど、子どもが自分でやれる部分を残してサポートするとよいでしょう。
このようにさりげなくサポートをすることで自分でできた!という経験ができるため、子どもの達成感や自己肯定感などを育んであげることができます。
まとめ
イヤイヤ期は多くの保護者が悩みを抱える時期ですが、その中でも大切にすべきことは、子どもの気持ちに寄り添うこと、そして親自身がストレスを溜めすぎないことです。
毎日不安や悩みが尽きない日々でも必ず終わりが来ます。
完璧を求めるのではなく、わが子が何を求めているのかの本質を見極め、それぞれの親子関係にあった対応を探していきましょう。