住まいリング させぼ

佐世保→島原ドライブ|大三東駅周辺のレトロかわいい旅

「住まいリングさせぼ」編集部長

橋本鎌嗣(ニックネーム:もっちゃん)
「住まいリングさせぼ」編集部長

佐世保生まれ、一児のパパ。サイト監修者であり、佐世保・小値賀「海風の国」観光マイスター。宅地建物取引士の資格も有し、不動産や住まい、暮らしのアドバイスも。「佐世保に住もうよ!愛する地元の魅力をもっと伝えたい!!」

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佐世保から車で2時間弱。城下町ならではの『品』と、昔ながらの『懐かしさ』に溢れ、いまあらためて「エモい」「レトロ可愛い」と注目が集まっている島原市へ。
オトナ心をくすぐる体験や、話題のお洒落スポットを巡ってきました。
佐世保とはひと味違う空気を吸って、ちょっぴり閉鎖的だった気分もリフレッシュ。
街を愛する人々の優しさと歴史に触れる旅をご紹介。

【本多木蝋工業所】和ろうそく作りや絵付けの体験も。江戸時代から続く伝統技法を守る日本唯一の製蝋所



『木蝋』とは?


島原鉄道・大三東駅から真っ直ぐのぼると、住宅街の中にひょっこり現れる『本多木蝋工業所』。科学溶剤などを一切使わず、昔ながらの伝統技法で「和ろうそく」の元にもなる「木蝋(もくろう)」を作っているところです。木蝋の原料は江戸時代、島原藩の特産物として栽培奨励されたハゼノキの実。

ハゼノキは、複数所有するの山のほか、すぐ隣の敷地でも栽培されていて、一般の方でもハゼの実収穫体験ができるイベントも行われてきました。

しかしここでみなさん、気になりませんか?「ハゼの実はかぶれるんじゃないの?」と。

お話をお伺いしたところ、ハゼノキが秋に紅葉し、落葉したあと、実だけ残った状態のときは、根からかぶれる汁(ラッコール)を吸い上げないのだそう。なのでこのときが『ちぎり子さん』と呼ばれる収穫のプロの出番。1本のハゼノキから、約30Kgの実が採れるそうですよ。

昔ながらの機械たち。全国で唯一の貴重なものも。

原料のハゼの実は、十分に乾燥させたあと、まず脱穀機のようなものでふるいにかけ、実と小枝にわけます。

振り分けられた実は、そのあと圧搾機で細かくつぶされて

約15Kg入るこの桶で20分ほど蒸されます。

蒸されたハゼの実を絞るこちらの機械は、昭和12年製の『玉締め式圧搾機』。江戸時代から続く製法で絞ることのできる、国内で唯一現役の機械なんです。

世界に通用する「Japan Wax」。それが木蝋。

上記の工程で絞った蝋を、不純物を除いて冷やし固めると木蝋のできあがり。

実はこの木蝋、英名は「Japan Wax」。世界的にみても最も貴重な植物蝋のひとつで、その安全性や多機能性から、化粧品や医薬品、また最先端のテクノロジーなどにも使用されているんです。日本が世界に誇る原料だなんて、なんかカッコイイですね。

こちらは、とある有名人のヘアスタイリング用にプレゼントされたそうですよ。

木蝋を使った、和ろうそく作りを体験


そもそも「和ろうそく」とはなんでしょう。

まずは原料。

植物油であるこの木蝋を使ったものを和ろうそくと呼ぶのに対し、現在日常的に使っている「洋ろうそく」は、古くは鯨油や魚油など、動物性の油が使われていたもの。現在では重油を精製したパラフィンなどが主な原料となっています。

次に特徴的なものが、火を灯す部分の『芯』。

洋ろうそくの芯は1本の綿糸ですが、和ろうそくの芯は、和紙にイグサの髄(ずい)を巻き付けたもの。中心に空気が通り抜ける空洞があるため、炎は大きく燃えながら、独特のゆらぎも生まれるのです。風が吹いても消えにくく、ススが出にくいという特徴もあるんですよ。

これが和紙をまきつけるためのイグサ。周りを取って、中心部だけを使います。和ろうそくの材料が、自然界のものを手間隙かけて作られているものだと実感しますね。

実際に和ろうそく作りを体験できるということで、三代目ご主人の俊一さんに教えていただくことに。体験では、和紙とイグサで作られた芯が、あらかじめ竹串にまかれたものを使います。

専用の型に芯を刺し、溶かした木蝋を数回に分けて流し込みます。

固まる頃合で余分な芯のみを切り落とし

後ろから押し出すと

木蝋を纏い、ぷっくりとした芯がひょっこり。芯の中の竹串を抜いたら完成です。

絵付けでオリジナルろうそくも


ここでは、好きに絵付けをして、オリジナルのろうそくを作る体験もできるんです。

教えてくださったのは奥様の美佐さん。何を描いたらいいか悩んでいると、誕生花のサンプルを渡してくださいましたよ。

選べるろうそくは3色。私の場合、描く花が白いということで、赤いろうそくをチョイス。細い筆の使い方が難しく、なかなか思ったようには…。

絵は苦手ながら、愛着あるものが出来上がりました。もったいなくて使えないかもしれませんが、いい思い出とお土産になりました。

そのほか、店内にはお土産用のろうそくや、貴重な油も販売されています。

私は、小さな和ろうそくと、昔ながらの製法で作られた「なたね油」と「ごま油」も購入。ステイホームの時間が、また少し豊かに過ごせそうです。

お2人とも元教師という本多さんご夫妻は、説明もご指導も流れるよう。見学は無料で、決まったお休みもないそうですが、寄られる際には一度電話を入れられると確実です。各種体験も、基本要予約ですので、お問い合わせください。

本多木蝋工業所
住所 〒859-1413島原市有明町大三東丙545
電話番号 0957-68-0015
営業時間 10:00~18:00
駐車 あり
HP http://www.honda-mokurou.net/
体験料 和ろうそく作り、絵付け体験各1,000円(税抜)
両方セット1,800円(税抜)

島原鉄道|大三東(おおみさき)駅「日本一海に近い駅」は幸せ祈願スポット


島原のローカル線といったら、黄色い列車の島原鉄道。最近、全国的にも話題になって、売り切れ続出したというグッズの看板が、この駅のホームにも。

そう。赤字の鉄道会社という自虐とユーモアをこめた、3色ボールペンならぬ3色全部赤の「赤字ペン」。そんな攻めた島鉄のスピリットは、海に面したこの駅にも溢れていました。

目の前に広がる有明海には大型船が浮かび、向こう岸には熊本県の景色が望める、なんとも美しいホーム。すぐ下には、お散歩したくなるような海岸もあります。「日本一海に近い駅」ともいわれるこの場所は、このままでも十分美しい駅ですが、遊び心あふれる島鉄はプラスワン。

多くの黄色いハンカチが風になびいています。近づいてよく見ると願い事らしき文字が…。

全長12mのこのポールは、2017年に設置された幸せ祈願スポット。108枚までハンカチをつけることができるそうです。このハンカチはどこで買うのだろうと思っていたら、ありました。ありました。

ホームの中にガチャガチャが。バッヂもついて300円。高いか安いかはあなた次第。この美しい景色の中にあなたの願いをかければ、海風が想いを届けてくれるかもしれませんよ。

島原鉄道|大三東(おおみさき)駅
住所 〒859-1413島原市有明町大三東丙135-2

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