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育児ノイローゼになりやすい人の特徴は︖症状・原因や対処法も

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「我が子の誕生を今か今かと待ちわびていたはずなのに、いざ育児が始まると疲れとストレスに押しつぶされそう…」

そんな風に感じているママはたくさんいるのではないでしょうか?育児に疲れやストレスはつきものですが、溜め込んでしまうと育児ノイローゼを発症してしまうことがあります。

今回は育児ノイローゼについてまとめました。なりやすい人の特徴や原因を紹介しているので「そうかもしれない」と思う人は、早めに周りの人や産院などに相談しましょう。

育児ノイローゼとは

ノイローゼは「神経症」と訳され、正式な診断名ではありませんが精神的な不調を表す時に使われる言葉です。
落ち込むママ育児中はストレスや睡眠不足などで不安定な気持ちになりやすい時期です。そのような育児中に起こるノイローゼの症状を育児ノイローゼと呼びます。

育児ノイローゼは、完璧主義やまじめな性格などの”なりやすい人の特徴”や、ワンオペ育児やストレスなどの”なりやすい環境”があります。また、早めに気づいて対処できるように育児ノイローゼの症状を知っておいたり、相談できる人や場所をピックアップしておくことも大切なポイントです。

育児ノイローゼになりやすい人の特徴

同じように育児をしているママでも、育児ノイローゼになりやすい人とそうでない人がいます。

完璧主義

子どもはママが思うようには動いてくれないので、毎日想定外のことが起こります。しかし、子どもが産まれるまでは仕事や自分のことを完璧にこなしてきたママは、自分の思うように物事が進まないことを受け入れられずストレスに感じてしまいます。
また「私が上手く育児ができないから、子どもが言うことを聞かないんだ」と自分を責める材料にしてしまうこともあります。

先輩ママの経験談

〇時に家を出発したいと思って準備しても、子どもがうんちをしたりミルクを吐き戻したりして間に合わないことが多くイライラしていました。対処法として、出発の30分前に準備を終わらせるつもりで動くと、急なトラブルにも対処する時間ができてストレスが減りました。

真面目

真面目な性格のママは育児も全力で頑張りがちです。疲れていても「でも私がやらないといけないから!」と考えるので、手を抜くことや休むことが苦手です。そうして頑張り過ぎていることに気が付かず、溜め込んだストレスが限界に達してしまうことがあります。

また、真面目なママは「育児書にこう書いてあったから、こうしないといけない」と型にはめ込んでしまい、上手くいかないとストレスに感じてしまうことも多いです。

先輩ママの経験談

離乳食を食べさせる時、毎食おかゆは〇g、おかずは〇gとスケールできちっと量って準備し、もっと食べたがっても不安になり、食事の時間がすごくストレスでした。
二人目の時は、子どもが食べたい量を食べさせていましたが順調に育ちました!

⼈に弱味を⾒せるのが苦⼿

人に本音を話すことが苦手で、弱みをみせることができないママは育児ノイローゼになりやすい傾向があります。子育てに悩んで辛い時でも、パパや家族に「育児が辛い」「手伝って欲しい」と言うことができず、ストレスも育児も一人で抱えてしまうからです。

また、育児ノイローゼかもしれないということをママ自身が「弱み」や「甘え」だと捉えてしまい、辛くても周りに助けを求められないこともあります。

ストレスをため込んでしまう

我慢強いママや人に優しいママは、知らず知らずのうちにストレスをため込んでしまいます。泣いている子どもの相手を優先して、トイレを我慢したり食事の時間や睡眠時間が取れないことを我慢することが当たり前になってしまっているからです。

一つひとつは小さな我慢やストレスでも、それが24時間365日ずっと続くと大きなストレスになってしまいます。

育児ノイローゼの症状

育児ノイローゼの症状を知っておくことで、「あれ、もしかして育児ノイローゼかもしれない…」と早めに気が付くことができます。放っておくと産後うつに繋がることもあるので、早期発見が大切です。

イライラが抑えられない

育児をしていると、”子どもが寝てくれない””一生懸命作ったごはんを残す”など、毎日イライラすることはありますよね。

しかし、驚くほど小さな出来事なのにイライラを抑えられず怒鳴り散らしてしまう、それまで気にならなかった些細なことに激しくイライラしてしまう、などの症状があれば育児ノイローゼの可能性があります。

身体的な不調を感じてしまう

育児ノイローゼの症状の中には頭痛や息苦しさ、肩こりや喉のつまり感など、体の痛みや不快感が出ることもあります。ストレスが原因で自律神経が乱れることが原因です。

⾷欲がなくなったり、⾷べすぎてしまう

ストレスが溜まるとホルモンバランスが乱れ、食欲不振や過食を引き起こすことがあります。”食べる”ということに興味を失って食欲がなくなってしまったり、反対に”食べる”ことに執着して必要以上に食べてしまうなども育児ノイローゼの症状の一つです。

「昨日は食べ過ぎたから今日は控えめにしよう」とコントロールできるならば大丈夫ですが、自分の力では食欲のコントロールが難しい時は育児ノイローゼを疑ってみましょう。

引きこもりがちになってしまう

育児ノイローゼの症状の一つに、人と会ったり話をすることが億劫に感じるというものがあります。外に出ず一日中家にこもり子どもと自分だけの時間を過ごしてしまうので、ますますストレスが溜まってしまいます。

スーパーへ買い物へ行ったり、近所を散歩して外の空気を吸うだけでも気分転換になります。

無気⼒になってしまう

育児ノイローゼになると、何かをしようという気持ちが湧かず何もすることができないこともあります。家事や育児が手につかず、”シンクに洗い物が溜まっていることはわかっているけど洗うことができない””子どもが泣いていることはわかっているけど、抱っこすることができない”などの症状が現れます。

また、外へ出たり外出のための準備をする気力が無く家に閉じこもりがちになることもあります。

無関心になってしまう

それまで好きだった芸能人や夢中になっていた趣味に興味が持てなくなり、上手く気分転換ができなくなります。ぼーっとしている時間が長くなったり、自分の外見に無関心になり服装や髪型が乱れがちになることもあります。
物思いにふけるママママ自身では気が付かないこともあるので、周りの人に「いつもと違う」と伝えられたら育児ノイローゼかもしれないと疑ってみてもいいでしょう。

マイナス思考になってしまう

かわいく愛しい我が子ですが、毎日毎日泣き続けられるとママも精神的に参ってしまいますよね。だんだんと我が子のことが可愛いと思えなくなってしまったり、「この子さえいなければ」と考えてしまう時は注意が必要です。そのような状態が続くと育児ノイローゼだけでなく、虐待やネグレストに繋がることもあります。

また自分の育児に自信が持てずに「私なんかが母親じゃない方がいい」などど考えてしまう時も注意が必要です。

眠れなくなり睡眠が不規則になってしまう

ストレスが受ける影響の一つに不眠があり、育児ノイローゼになっている人も”疲れているのに眠ることができない”という状態が続くことがあります。

夜中は子どもの夜泣きや授乳で不規則な睡眠しか取れず、昼間の休める時間でも眠ることができないので慢性的な睡眠不足に陥ってしまいます。
そのような状態が続く場合は、医療機関を受診することをおすすめします。

育児ノイローゼの原因

育児ノイローゼになりやすい原因はいくつかあります。心配なママは原因を知って早めに自分にできる対策をしましょう。

ホルモンバランスの変化

妊娠や出産でホルモンバランスは大きく変化します。それにより自律神経が乱れ、気分が落ち込みやすくなったり強い倦怠感を感じることで育児ノイローゼを発症することがあります。

「ホルモンバランスだからどうしようもない」と考えず、”短い時間でも休む””周りへ育児の相談をして心を軽くする”などできるだけ疲れやストレスを減らすようにしましょう。

ストレスや疲労

子育てに心身の疲れはつきものですが、解消することなくずっと溜め込んでしまうと育児ノイローゼになってしまうこともあります。悲観的に物事を捉えて自分自身を責めたり、疲れているのに家事育児の手を抜かずストレスと疲労を溜めてしまうことはよくあります。

「子どもだから言うことを聞かなくても当然!」「今日は疲れているからお惣菜を買う」など、ママの心と体が楽になることを積極的に許しましょう。

周りに相談できる⼈がいない

悩みや不安があっても相談できる人がいなかったり「このくらいで弱音を吐けない」と頑張り過ぎてしまう人は、知らず知らずのうちに疲れやストレスを溜め込んでしまい育児ノイローゼになりやすい傾向があるます。

パパに弱音を吐いたり相談ができない人や、転勤などで地元を離れ家族や友人が近くにいないママは悩みや不安を誰かに聞いてもらうことができません。同じ親であるパパに相談して助けてもらうことが一番ですが、それができない人は電話で親や友人と話したり、地域の相談窓口や支援センターで相談するようにしましょう。

育児を1⼈でしている

「家事や育児は母親の仕事」という考えのパパや仕事が忙しくほとんど家にいないパパの場合は、どうしてもママが一人で育児をすることになります。しかし育児は一人で簡単にできることではないので、体の疲れや精神的なストレスが限界に達して育児ノイローゼを発症することがあります。

頼れる人がいないと孤独を感じたり、気力が無くなり家に引きこもって悪循環に陥ることもあります。パパに頼ることができない場合は、ベビーシッターやファミリーサポートを利用して人と話したり休む時間を確保しましょう。

育児ノイローゼの対処法

育児ノイローゼの対処法を知り、「最近おかしいかもしれない」と感じたらすぐに対処しましょう。
お母さんと赤ちゃん

完璧主義にならない

子どもは一人の人間なので、ママが思うように行動したり成長してくれないことは当然のことです。「言う通りにしてくれない」とストレスを溜めるより、「これがこの子の個性なのかな」と子どもの特性を受け入れる考えで接してみましょう。

また、家事も完璧にこなそうと頑張ってしまうママは多いと思いますが、手抜きをしてママが楽に過ごすことも大切なことです。引け目を感じるママもいるかもしれませんが、それまで完璧にしていたママが多少の手抜きをしても普通のママよりきちんとしていることも多いので罪悪感を感じる必要はありません。

先輩ママの経験談

パパが帰ってくる時には部屋を片付けて、食器もその都度洗って!と、できる妻でいることを頑張っていました。そのせいで子どもにイライラしたり、ゆっくり休んでいるパパに冷たくしてしまい、本当は家族でニコニコして過ごしたいのに本末転倒だったなと思います。

自分にご褒美をあげる

「家事や育児をすることは当然」と思っているママもいるかもしれませんが、お給料がもらえるわけでもなく毎日誰かに「お疲れ様」と言われるものではありません。イライラしながら頑張り続けるより、時には自分にご褒美をあげて気分転換をしたりモチベーションをあげましょう!

子どもを預けてショッピングや美容院へ行くのもいいですし、好きなドリンクを買って飲む、ドラマを連続してみる、などの小さなことでも大丈夫です。自分を満たしてあげて抱えているストレスを少しでも発散してあげましょう。

育児から離れ一⼈だけの時間を持つ

育児は24時間365日続く仕事です。ママが育児から離れて一人の時間を持つことは絶対に必要なことなので、罪悪感を持たず一人の時間を作りましょう。

「一人の時間が欲しいなんてわがままかな」と心配になるかもしれませんが、ママが思っているよりパパや家族は気軽にオーケーしてくれることも多いです。仕事や予定が合わず無理ならば、ベビーシッターや一時保育、ファミリーサポートを利用して育児から離れる時間を取るようにしましょう。

仲の良い⼈と話をする

誰かと他愛もない話をしたり、悩みや愚痴を聞いてもらうことは大きなストレス発散になります。パパと話をしてストレス発散できると、ママが大変なことが伝わったりパパも子どものことが理解できて子育てにも好都合ですね。

もし身近に話を聞いてくれる人がいない場合は、自治体の相談窓口や支援センターの支援員の方に話を聞いてもらいましょう。きっと親身になって相談に乗ってくれますよ。

先輩ママの経験談

パパに子どものできないことを相談すると「ちゃんと育児ができてない」と責められるのでは…?と不安で話せませんでした。しかし、ある日そういう話になり相談してみると、一生懸命話を聞いて一緒に心配してくれました。同じ親なのだから、子どものことを一緒に考えるのは当然のことだった、と改めて気が付いた出来事でした。

育児ノイローゼとどう向き合う︖

育児ノイローゼは神経質な人がなるイメージを持たれていますが、育児をしている人の2人に1人が発症すると言われています。

育児の不安は誰もがある

周りのママ友やSNSで子育てをしている人の投稿をみると、どのママも完璧に育児をこなしママ自身もきれいにして楽しそうに見えてしまいませんか?そんな姿を見ると「私はだめな母親だ」と自分を責めてしまいます。しかし、SNSなどは日常の一部を切り取っているだけだということをしっかりとおさえておきましょう。

きっと立派に見えるママでも、部屋が散らかっていたりイライラして怒鳴ってしまったり、どうしていいかわからず悩んでしまうこともあります。一人の人間を育てているんだから、心配になったり不安になることは当然のことだという考えを忘れず、不安な時は周りを頼ったり支援センターなどで相談に乗ってもらい心を軽くしましょう!

自分ならではの育児で良い

育児書やインターネットの情報を見ていると、”我が子がそれに当てはまらないこと”や”書かれている通りにしているのに上手くいかないこと”などにストレスを感じてしまいます。情報収集や参考にする程度ならば良いのですが、子どもの個性や成長スピードは一人ひとり違うので「この通りにしないといけない」「こうではないとダメ」という極端な考え方はやめましょう。

ママが普段からしっかりと我が子を観察して、「心配だな」と思う時は医師や支援センターなどで相談をする、くらいのゆったりとした考え方で育児をすると我が子に合った育児をすることができますね。

まとめ

育児ノイローゼは放置するとうつ病を発症してしまうこともあります。うつ病を発症すると治るまで時間がかかり、家事や育児ができない状態になってしまうことも多いです。

真面目で思っていることを言えないママは「こんなこと頼んだら迷惑だ」と、辛くても我慢して頑張ってしまいますが、そのせいで育児ノイローゼやうつ病を発症してしまうともっと多くの迷惑や心配をかけることになります。”周りと協力しながら育児をする”ということは当然のことなので、ママが一人で不安や疲れを抱え込む必要はありません。

始めは少しずつでもいいので、「ママの心と体が楽になること」を実行して育児ノイローゼを防ぎましょう!

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「住まいリングさせぼ」編集部長

橋本鎌嗣(ニックネーム:もっちゃん)
「住まいリングさせぼ」編集部長

佐世保生まれ、一児のパパ。サイト監修者であり、佐世保・小値賀「海風の国」観光マイスター。宅地建物取引士の資格も有し、不動産や住まい、暮らしのアドバイスも。「佐世保に住もうよ!愛する地元の魅力をもっと伝えたい!!」

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