住まいリング させぼ

休んでいるママ

産後うつ予防を考える。産後うつとは︖原因や症状を知ろう

Share on

女性
”産後うつ”という言葉を聞くことがあるけど、自分もなってしまうのでは!?と不安です
住まいるナビゲーター
産後うつは産後に発症するうつ病のことです。
出産をした女性が全員発症するわけではありませんが、誰でもなる可能性があるので注意が必要です!

今回は、産後うつの症状や予防法をまとめました。つい頑張り過ぎてしまうママは多いですが、産後うつの予防法を知って一人で抱え込まないようにしましょう。

産後うつとは︖

出産後はホルモンバランスの崩れもあり、心も体も不安定になりやすい時期です。

産後3ヵ月頃までに1~2割のママが発症する「産後うつ」というものがあります。産後うつはうつ病の一つで、1日中憂鬱な気分が続いたり物事に対する興味が無くなってしまう等の症状があります。悪化すると命に係わる危険もあるので、適切な治療が必要です。
親子三人「産後」という言葉から女性だけがかかる病気と思われがちですが、育児に係わる男性も産後うつを発症することがわかっています。産後の突然の環境の変化は女性だけではなく男性にとっても負担を感じることです。「男だからそんなはずはない」と放っておかず、早めに医師に相談しましょう。

2~3割のママは産後1週間頃までに、涙が出たり気分が沈んだ状態が現れる「マタニティブルー」を発症することがあります。マタニティブルーは数日で収まることが多く、産後うつと違い治療の必要はありません。

産後うつの予防

産後うつを発症しないために備えておきたいポイントがあります。
疲れたら休む、全てを完璧にやろうとしない、などは基本的なことですが、”産前にしておきたいこと”や”自分を責めないことの大切さ”など、今までの生活では意識することがなかったポイントもあるので押さえておきましょう。

産前から環境の変化に備える

出産後は慣れない赤ちゃんのお世話に追われてしまいます。できることを出産前にしておきましょう。

・出産に備えて、適度な運動や十分な睡眠をとる
・赤ちゃん用品の準備やお風呂の入れ方、部屋の使い方など、産後の生活をイメージしておく
・産後手伝ってもらう人を確認しておく(両親や家事代行サービス、自治体の支援サービスなど)
相談できるところを調べて、書き出したりスマートフォンに登録しておく(友人、自治体の相談窓口など)
ストレス解消できること、落ち込んだ時元気がでるものなどを書き出したりスマートフォンにメモしておく
・今感じている不安や悩みを産科や自治体の相談窓口、友人などに相談して気持ちの整理をしておく
など、出産前の時間の余裕のある間にしておきましょう。

自分を責めないことを心がける

優しい性格のママやまじめなママは特に、知らず知らずのうちに自分を責めていることがあります。

「赤ちゃんや家族のために私が頑張らないといけない」「私ならちゃんとこなせるはずなのに!」という思いはよく感じるものですが、それは「頑張れない私はだめ」「ちゃんとできない私は価値がない」と自分で自分を傷つけていることにもなります。できない自分を責めていては辛くなってしまいますよね。

「家事や育児を夫や家族に頼むのは気が引ける」と思ってしまうママもいるかもしれませんが、周りの人たちは家族の一員である赤ちゃんのお世話をすることが嬉しかったり、頼られることで喜びを感じていることもあります。無意識に「私が頑張らないと」と感じていることもあるので、辛くなる前に自分の心に聞いてみてください。

また、周りの人は気を遣って言ってくれる励ましの言葉がママにとって負担になることもあります。「頑張ってね!」「本当にいいママだね」など、聞き流すことができない時は正直に「今はそう言われることがなんだか辛いんだよね」と伝えるようにしましょう。ママを傷つけたくて言っているわけではないので、きっと理解していもらえますよ。

先輩ママの経験談

”育児は完璧にやるもの”と思っていたので、泣いてばかりの赤ちゃんを前に「どうして私はできないんだろう」といつも自分を責めていました。
すでにママになっている友人などに出産前に話を聞いておけばよかったなと思います。「赤ちゃんは何もなくても泣くものだよ」「完璧にしなくても大丈夫だよ」などの言葉を聞けていたら楽だっただろうな、と感じています。

周囲からのサポート

産後、気分が落ち込んでいたり何もやる気が起きないな、と感じる時は遠慮せずパパや家族へ話しましょう。早い段階で一人の時間を作ったりゆっくり睡眠をとることで気分転換ができれば、長引くことなく収まることもよくあります。

夫や家族へ相談することができない場合は、支援センターや地域の相談窓口へ相談し、支援サービスを紹介してもらうこともできます。「出産の疲れと慣れない育児でそのような症状が出ることもある」と頭に置いておき、早期に対処することが大切です。

また、自分では気づいていなくても周りの人から「様子がおかしいよ」と言われたら、産科や精神科を受診して早めに相談しましょう。

先輩ママの経験談

私は弱音を吐くことが苦手で、産後1年間は育児の不安が大きかったのに無理して元気を出して過ごしていました。元気そうに見せていたので周りも順調に育児をしていると思っていたようで、心の中で一人「そんなことないのに!」と辛く思うことがよくありました。
「育児はママが頑張らないといけない」「ママは弱音を吐いてはいけない」という思いが強すぎたんだろうな、と今となっては思います。

産後うつの原因

産後うつの原因は様々です。精神面から発症する人が多いですが、睡眠不足などの体力的なものが原因で発症することもあります。

・初めての育児で不安やストレスが溜まっている
・泣いている赤ちゃんの声が辛く感じる
・産前と環境が大きく変化すること
・授乳や寝かしつけによる睡眠不足
・育児や出産の疲れにより体の疲れが取れない
・ワンオペで育児の不安を相談する人がいない

などが産後うつの主な原因です。

パパが仕事で忙しいときなどは「家事育児は私が一人で頑張らないと」と抱えてしまいがちです。しかし出産後は女性ホルモンのバランスの崩れからストレスに耐える力が低下しています。出産前は頑張ることができていたことが産後にできなくても当然のことなので、パパだけではなく周囲を頼って育児をするようにしましょう。

産後うつの症状

産後うつの症状には

・眠れない、眠りが浅い
・強い不安感を感じる
・涙が出てくる
・日常生活をこなすことができない
・見た目に気を使わなくなった
・笑顔が少なくなった
・自傷や自死を考えることがある
・食欲がない、吐き気がする
・決断力がなくなる

などがあります。

このような症状が2週間以上ほとんど毎日現れたら、産後うつである可能性があります。サインを見逃さず、早めに産科や精神科を受診して治療をするようにしましょう。早期に治療をすることで長引くことなく回復することができます。

産後うつを発症しやすい人の特徴

産後うつは、
・まじめで責任感が強い人
・家族関係に問題がある人
・周りに助けを求めることができない人
・過去に精神疾患を患ったことがある人
・完璧主義の人
・マタニティブルーを経験した人
などが発症するリスクが高い人です。

「母親になったんだから、このくらい我慢しないと」「いい母親になるために何でもやらないと」と、自分を追い込んでしまう人は産後うつを発症しやすい特徴があります。我慢ができない時やうまくできない時に無意識に自己嫌悪に陥り「こんな自分はだめだ」と自分を責めてしまうことも原因の一つです。

このように”産後うつを発症しやすい人の特徴”を知っておくことで、発症しないための対策を意識的にとることができます。少しでも当てはまる人は、日ごろから意識して産後うつを予防するようにしましょう。

まとめ

”うつ病”と聞くと「大変な病気だ」と感じる人もいるかもしれません。しかし出産をした女性や育児に係わる男性は誰でも産後うつを発症するリスクがあることを知っておきましょう。

予防対策をして産後うつを発症しないことが一番大切なことですが、発症した場合でも早めに対処することで回復までの時間も短くなります。
病院を受診せず悪化してしまうと、育児をできない状態や入院が必要な状態になってしまうこともあります。

「このくらいの不安感は我慢しないと」「精神科なんて大げさだから行くのは気が引ける」と考えずに、「おかしいな」と感じたら早めに周りに相談するようにしましょう。

育児は決してママ一人でできることではありません。「周りを頼ることは当たり前」と思って、家族や自治体と一緒に大切な我が子を育てていきましょう。

ウォッチする
通知
0 コメント
インラインフィードバック数
すべてのコメントを表示
「住まいリングさせぼ」編集部長

橋本鎌嗣(ニックネーム:もっちゃん)
「住まいリングさせぼ」編集部長

佐世保生まれ、一児のパパ。サイト監修者であり、佐世保・小値賀「海風の国」観光マイスター。宅地建物取引士の資格も有し、不動産や住まい、暮らしのアドバイスも。「佐世保に住もうよ!愛する地元の魅力をもっと伝えたい!!」

Share on

PAGE TOP