小さい子どもが単語を正しく発音できず、言い間違いをしている姿は本当にかわいらしいですよね!
しかし、ママとしては「正しい日本語を覚えさせないと!」「何歳くらいでなおるの?」と心配に感じているかもしれません。
今回は子どもの言い間違いへの対処法や、代表的な言い間違いをご紹介します!
言い間違いの原因
小さい子どもの言い間違いは、音声器官の未発達と勘違いが主な原因です。
例えば「ら」という音は、舌先を丸めて叩いて発音します。大人は自然と発している音ですが、小さい子どもにとってはそのような舌の動きをして音を出すことがまだ難しいので、言い間違いになってしまいます。
難しくて発音できない音を自分が発音できる音に変えて単語を作るので、違う単語や文章になってしまいます。
また、子どもの勘違いや知識不足により知っている範囲の言葉に変えて話をしようとするので、言い間違いが起こることもあります。例えば「蚊にさされた」という話を聞いて、「蚊」を知らない子どもは「蟹にさされた」と勘違いすることがあります。
子どもによくある言い間違い
・とうもろこし→とうもころし
・おくすり→おすくり
・ブロッコリー→ブッコリー
・プレゼント→プゼレント
・抱っこ→あっこ
・コップ→オップ
など、子どもがよく言い間違いをする単語はいくつもあります。
「とうもころし」は代表的な言い間違いですが、発音が似ている音同士が近くにあるとそれを入れ替えて言ってしまったり、子どもにとっては「ろこ」より「ころ」の方が言いやすいので、「とうもころし」と言ってしまうことが多いです。
他にも、「あっこ」「オップ」などは、子音がなくなる言い間違いです。
いつ頃無くなる?
言い間違いは2~5歳頃多くみられ、小学校にあがると無くなることがほとんどです。音声器官が発達することや、社会性が出てきて”間違えると恥ずかしい”という気持ちが芽生えるようになり、自然となくなっていきます。
大人にもある言い間違い
幼児が言い間違いをすることはよくありますが、実は中高生や大人でもよく間違えられている言葉があります。
・ふんいき(雰囲気)→ふいんき
・ぜんいん(全員)→ぜいいん
・コミュニケーション→コミニュケーション
・しち(七)→ひち
などは小さな子ども以外でも多い言い間違いではないでしょうか。
会話の中で間違えて発していても周りが気が付きづらい音なので、知らず知らずのうちに間違いの方が正しいと勘違いしていることもあります。
言い間違いの対処法
子どもの言い間違いはかわいらしいですが、どう対処したらいいのでしょうか?
自然となおるまで見守る
子どもの言い間違いは年齢故の器官の未発達や勘違いが原因なので、自然と収まることがほとんどです。無理に訂正することはせず、見守っていて大丈夫です。
「言い間違いを無くしたい!」と正しい発音を教えても、子どもは上手に発することができずすぐに間違えた言葉へ戻ってしまいます。
年齢が上がって自然と無くなるまで待っていても心配いりません。
その都度正す
無理に正しい言葉を使わせる必要はありませんが、小学校にあがる頃には恥じらいの気持ちが生まれてきて、子ども自身の「正しい言葉を使いたい」という思いが出てきます。
そのような時は言い間違いをしたからと言って叱るのではなく、その都度優しく正してあげましょう。子どもが言い間違いをしたタイミングで、「おくすりね」「とうもろこしね」などの正しい言葉を大人が言うと自然と覚えていくことが多いです。他にも、絵本を読み聞かせたり一緒に声に出して読むことで正しい言葉を使う練習にもなります。
どうしても気になる時は、医師や地域の支援センターなどで相談してみましょう。
しない方がいい対処法
子どもが言い間違いしているからと言って、叱って正すことはあまりよくありません。叱られることで子どもは傷ついてしまい、思うように話をしなくなることもあります。
子どもが言い間違いをすることは当然のことで、恥ずかしいことではないので大人が広い心で受け止めてあげましょう。また、何を伝えたいのか分からないからと言って「意味がわからない!」「もういい!」と突き放すような言葉をかけることもよくありません。言葉を上手く発することができないだけで、ママやパパに聞いてもらいたくて一生懸命伝えようとしています。
何を言っているかからない時は前後の言葉から意味をくみ取ったり、「それは何色?」「それは食べるもの?」などと聞いてあげるとよいでしょう。最終的に伝わらなくても「また今度教えてね」と締めくくると、子どもはママと会話ができて満足することが多いです。
間違えた仕草
子どものかわいい姿は言い間違いだけではありません。間違えた仕草もとてもかわいらしいですね!
・目薬を点したあと、「(目を)パチパチして」と言うと、手をパチパチした
・ごはんを食べているとき「ごっくんして(飲み込んで)」というと、声で「ごっくん」と言った
・手で強く握ってほしいときに「ギューして(力を入れて)」というと、ママを抱きしめてくれた
など、小さい子どもならではのほほえましい行動はたくさんあります。今しかないこの時期を大切にしたいですね。
まとめ
言い間違いは成長と共に無くなっていくことがほとんどです。家庭内や幼稚園などで日常会話をしていると、自然と本来の言葉を使うようになるので過度に心配する必要はありません。
今回ご紹介した中にはありませんでしたが、我が子は単語の下の方の文字だけで言葉を言っていました。「バナナ」を「ナナ」、「こいのぼり」を「ぼり」、などです。いい思い出なので母子手帳に記録していて、時々見てほほえましく思います。
その子その子で言い間違いの特徴は違います。どれもかわいらしくほほえましいものなので、叱ったりせず優しく見守ってあげてください!