年末が近づき、あわただしい季節となりました。新しい年を清々しく迎えるため、この時期に大掃除する家庭や職場が多いと思います。
しかし、どこから手を付けたらいいの?効果的な方法はあるの?とお悩みの声もちらほら。「大掃除を頑張ったけどキレイにならなかった(涙)」という事がないように、今回は大掃除のやり方とコツについてお話しましょう。
目次
無理のない大掃除スケジュールを立ててリストをつくる
大掃除の範囲は実に広く、どこまでやるか悩んでしまいますよね。無計画にやり始めて年内に掃除が終わらなかった、という経験はありませんか?
今年中に大掃除を終える為には「掃除する場所のリストアップ」と「スケジュールを立てる」ことが必要です。
年の瀬が近づくにつれ忙しさも増してくるので、無理なく余裕を持ったスケジュールをたてましょう。大掃除をいつ、どこから始めるか、何人で何日かけるのか、担当はどうするのか。一覧表にして終わったらマルをつけるなどすれば、ゲーム感覚で達成感も味わえますよ。計画を立てることで焦りも無くなり、落ち着いた気持ちで掃除することができるでしょう。
掃除の場所や日時を決める
まずは、大掃除をする日を決めましょう。
掃除の日数や人数によって掃除範囲や方法が変わってくるもの。家族みんなで、1ヵ月かけて少しづつ行うのも良いですね。いずれにせよ、急な外出や悪天候などの可能性もあるので、余裕をもったスケジュールにしましょう。年末のゴミ収集日や家族の予定も考慮に入れて下さいね。
次に、掃除する場所をリストアップします。
1日で終える場合は、水回りと玄関を中心に考えるのがコツですよ。
数日かけて行う場合は外回りと家の中で分けて一覧表にしたり、部屋ごとに掃除する場所と順番をリストアップしていきましょう。
始まりと終わりの時間を決める
大掃除の日数と場所を決めたら、次は始める時間と終わる時間を定めましょう。
始める時間を決めることで「さあこれから大掃除だ!」とやる気がアップするもの。
終わる時間を決めると、間に合うようスピードアップできますし、長時間根を詰めすぎて体調を崩すこともありません。
大掃除の日程は決めたものの、だらだら過ごしてついつい後回しに・・・なんてことも、開始時間を決めることで防げると思いますよ。
時間のかかる掃除は早いうちから始める
大掃除を効率よく終えるためには、時間のかかる掃除を先に始めることが重要です。水回りなどは特に「つけ置き洗い」や「キッチンペーパーに洗剤を染み込ませて貼り付ける」など、放置時間が必要なものがあります。まずは洗剤につけて、その間に他の作業を済ませましょう。
また、モノは少ない方が掃除がしやすくなります。大掃除に取り掛かる前に、いらないものを処分しておきましょう。
掃除していく順番を工夫する
掃除の順番はとても大事。掃除に取り掛かる前に、前述の「つけ置き洗い」や、マットやカーテンなどの布製品を洗濯機に入れて洗濯しましょう。その間に他の掃除を手早く終わらせ、仕上げに乾かした布製品を元の場所に戻せば、部屋の清々しさが一層高まるでしょう。
また、掃除は「上から下へ」「奥から手前へ」が鉄則です。
先に床を綺麗にしても、その後に天井や照明などを掃除すると埃が床に落ち、二度手間になってしまいます。同様に、棚やクローゼット、引き出しなども奧の方から掃除してくださいね。
特に水回りの掃除で重要なのが、水滴を残さないこと。洗剤などを含ませた「水拭き」のあと乾いた布で「乾拭き」し、仕上げにストッキングなどを使って「磨き仕上げ」をすると良いでしょう。
大掃除に使う洗剤や道具をそろえる
掃除は、洗剤や道具によって仕上がりが大きく異なります。掃除する場所や汚れに適した洗剤と道具があれば、大掃除の半分はもう成功したようなもの。市販のお掃除グッズをそろえるもよし、手作りしてみるのもよし。どんな洗剤や道具があるのか、見てみましょう。
汚れによって洗剤を分ける
洗剤は、汚れの種類によって分ける必要があります。汚れのほとんどは「酸性」「アルカリ性」に分けることが可能。酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤を、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤を使いましょう。
酸性の汚れは、油汚れ・皮脂汚れ・食べこぼし・家電などについた黒い手アカなど。
アルカリ性の汚れは、水アカ・石鹸アカ・尿石・電気ポットの白い汚れなどで、結晶化して固まっているという特徴があります。
酸性やアルカリ性の洗剤は数多く流通していますが、お子さんやペットがいる家庭では身体や環境に優しい自然派洗剤を使うことをおススメします。アルカリ性の洗剤として重曹を、酸性の洗剤としてクエン酸や酢、レモンなどが使えますよ。
「掃除に使うおすすめの洗剤」も紹介してますので読んでみてください。
髪どめやマスク
掃除中に意外と気になるのが、顔や目に髪がかかること。視界が遮られて危険なので、髪を結んだり留めたりする必要があります。上から降ってくる埃が髪にかからないように、バンダナやタオルなどで頭を包むのも良いでしょう。
また、掃除に欠かせないのがマスクです。埃やカビ、洗剤などを吸い込むと体調を崩してしまうため、マスクは忘れずにつけて下さいね。漂白剤を使う時にはメガネもあった方が良いでしょう。
ゴム手袋や軍手
大掃除では頻繁に洗剤を使います。水回りを掃除する時は特に、手荒れを防ぐためにもゴム手袋を使ってください。家具を動かす時や外回りの掃除には軍手が有効でしょう。
ゴム手袋の上に軍手をつける掃除方法があります。家電や家具を撫でるだけで細かいところの埃がとれますよ。薄めた洗剤を軍手にスプレーした「軍手雑巾」も汚れが良く落ちて効果的です。
ぞうきん
ぞうきんは掃除の基本アイテム。大掃除といえば雑巾がけ、というイメージがありますが「雑巾がけは苦手」という声が多いのも事実。水洗いしながら何度も使うことに抵抗がある人もいらっしゃいます。その場合、古いタオルや処分する肌着などを小さく切って沢山ためておけば、使い捨てできるので便利ですよ。
使い勝手の良いぞうきんの大きさは、手のひらサイズ。
大きく分厚いぞうきんを折りたたんで使うよりは、手のひらサイズの方が力が入りやすく、汚れ落ちも良いでしょう。濡れぞうきんが大量に必要な場合は、あらかじめ濡らして洗濯機で脱水しておけば時短になります。
使い古しの割りばしや歯ブラシ
年末の大掃除は隅々までピカピカにしたいもの。そのための道具を買うのも良いですが、使い古しの割りばしや歯ブラシでもOK!割りばしにキッチンペーパーや布を巻き付ければ、細かいところの汚れを取り去ることができますよ。
使い古しの歯ブラシは、掃除のプロも使っている万能掃除道具。特に水回りで重宝します。細長い形を活かし、排水溝や蛇口のまわり、タイルの目地などを徹底的にキレイにしましょう。プラスチック製のカードも重宝します。キッチンの焦げ付き汚れなどを削り落とすことができますよ。
ここまで、掃除道具や洗剤についてお話しました。とにかく大掃除は準備が大切です。「掃除の準備はカンタンに!」でも紹介してますので読んでみてください。
大掃除の場所ごとの掃除のコツ
掃除する場所によって汚れの種類が違います。前述の通り汚れには「酸性」と「アルカリ性」があるので、それに合った洗剤と手段を使いましょう。また、漂白剤にも塩素系と酸素系があるのですが、決して混ぜないようにご注意ください。有毒ガスが発生してしまいます。
水回りの掃除は特に、洗剤で汚れを落とした後しっかり水で流し、そのあと乾拭きを忘れないようにしてください。古いストッキングなどで仕上げ磨きをするとピカピカの状態が長持ちしますよ。また、汚れを拭くときは「一方向」を徹底してください。ワイパーの様に拭くと汚れが広がってしまいます。
それでは、大掃除の場所ごとに押さえておきたい「掃除のコツ」を見てみましょう。
リビング
毎日掃除はしているけれど、いつの間にか1年の汚れが溜まっているリビング。不要なものも溜まっているので、大掃除の前に処分しておきましょう。
大掃除当日は、まずカーテンやラグ、クッションカバーなど洗濯可能な布製品を洗濯し、次に天井や照明、カーテンレールなどの拭き掃除をしましょう。手が届かなくてもフロアワイパーを使えば簡単です。家具を動かして隅々まで掃除し、フローリングのワックスがけまでできれば最高ですね。コンセントまわりなど、細かいところの掃除も忘れないように。
キッチン
一日何度も使うキッチンは、毎日掃除していても汚れてしまう場所です。水アカや油汚れなど様々な種類の汚れがあるため、それに応じた洗剤を使うこと。頑固な汚れを洗剤につけ置きし、その間に他の掃除をするなど、タイムマネジメントも必要です。掃除のときにお湯を使うのも効果的ですよ。
大掃除の前に、シンクまわりにある調味料や食器、調理道具などを片付けておくのも時短のコツです。期限切れのもの、不要なものは処分しておきましょう。シンクや蛇口は食器用洗剤を含ませたスポンジや布を使い、ステンレスの目に沿って磨き洗いをしましょう。乾拭きを忘れずに。
冷蔵庫や炊飯器など家電が多いのもキッチンの特徴です。家電の掃除も大掃除のスケジュールに入れてくださいね。
コンロ
焦げ付き汚れや油汚れの多いコンロは、まず外せる部品を洗剤につけ置くことから始めましょう。取り外した五徳にアルカリ性洗剤をかけてポリ袋に入れ、45度のお湯をかけて空気を抜き、口を閉じてつけ置くと汚れが浮いてきます。特に頑固な汚れはプラスチック製のカードなどで削り落としてください。
壁の油汚れ
キッチンの壁の油汚れは酸性です。重曹などアルカリ性洗剤を使い、汚れを拡げないよう一方向に拭くようにしましょう。頑固な油汚れは洗剤を含ませたキッチンペーパーなどでパック。一定期間放置すると、汚れが緩んで浮いてきますよ。油汚れに洗剤を吹き付け、その上にラップをはって温風ドライヤーをかけるのも効果的です。いずれの場合も、水拭きと乾拭き仕上げを忘れずに。
グリル
けっこう頑固な汚れや臭いがしみついているグリル。これもアルカリ性洗剤によるつけ置き洗いが有効です。ひどく固まった汚れがある場合は、プラスチック製カードでこすり落としてから洗ってくださいね。グリルには細い隙間が多く、スポンジだけで洗うのは困難です。古い歯ブラシを使うと隅々まで掃除することができるでしょう。
換気扇
換気扇には、油と埃が混じった汚れがこびりついています。まずは取り外してアルカリ性洗剤をかけ、お湯につけ置きましょう。汚れが浮いてきたらスポンジやブラシで洗い、残った汚れは洗剤を染み込ませたキッチンペーパーを貼り付け、その上からラップをして様子を見て下さい。
掃除が終わったら、汚れ防止のカバーやフィルムを付けてくださいね。次の掃除が格段に楽ですよ。
排水口
排水口のヌメヌメドロドロの汚れには雑菌がいっぱい。触るのも躊躇してしまいますね。まずはゴミ受けや蓋のつけ置き洗いから。塩素系漂白剤を吹き付けてポリ袋に入れ、ぬるま湯を入れて口をしばり、両手で振って洗ってみて下さい。その後15分ほど放置し、歯ブラシで掃除するとキレイになりますよ。
排水口の汚れは重曹とクエン酸の出番。まず、排水口にまんべんなく重曹をふりかけます。次にクエン酸をかけるのですが、重曹の半分量にしてくださいね。コップ一杯のぬるま湯を注ぎ入れるとブクブクと泡立ち、汚れが浮いて落ちやすくなります。
水垢・石鹸カス
白く浮き出ている水アカは酸性洗剤で洗いましょう。擦っても落ちない頑固な水垢はクエン酸水パックが効果的。クエン酸水をたっぷりかけて、ラップでパックし2~3時間放置。水でよく流して乾拭きすればOKです。
石鹸カス汚れにはアルカリ性洗剤が適しています。重曹やセスキ炭酸ソーダをそのまま、または水に溶かして振りかけ、スポンジで擦って水で流しましょう。
電子レンジ
電子レンジを掃除する時は、処分予定のタオルを3枚(水に濡らしたタオル2枚、乾いたタオル1枚)使いましょう。水に濡らしたタオル1枚を緩く絞り、食器用洗剤をなじませてラップで包みます。電子レンジに入れ温めた後、中を拭いて下さい。もう一枚の濡れタオルで水拭きをして、最後に乾いたタオルで乾拭きを。
1カップの水に小さじ一杯の重曹またはセスキソーダを溶かし、ラップをせずに3~5分レンジで温めるという掃除法も効果的。電子レンジの通気口や取っ手の掃除も忘れずに。
トイレ
小さな空間なのに掃除する場所が多いトイレ。掃除を始める前にトイレの外に新聞紙を敷き、トイレットペーパーや小物を出しておけば効率UPできます。
天井や壁、換気扇やトイレタンクの裏側など、普段省略しがちな場所を徹底的に。便器と床の隙間にも意外と汚れがたまっていますよ。壁や床には飛び散り汚れがついているので、除菌シートで拭くと良いでしょう。
便器の黒ずみや黄ばみ
便器の水がたまった部分には黒ずみや黒カビが発生しがちです。重曹やセスキ炭酸ソーダなど、アルカリ性洗剤が有効で頑固な汚れは割りばしで削ると落ちやすくなりますよ。
黄ばみのもとになっている尿石には酸性洗剤を。ブラシで擦っても取れない汚れは、洗剤を垂らしてトイレットペーパーをかぶせ、しばらく放置してみて下さい。
洗面所
洗面所の大掃除は、天井、壁、洗面台、床の順番で行いましょう。洗面台の中には洗剤や小物が数多く入っているので、掃除の前に全部出して不要なものを処分して下さい。
洗面台には照明、鏡、洗面ボウル、蛇口、キャビネットなどがあり、意外と時間がかかります。鏡についた水アカや石鹸カスはクエン酸などの酸性洗剤で、皮脂汚れや化粧品の油汚れには重曹などのアルカリ性洗剤を使いましょう。
排水口にはドロドロ汚れやカビも発生しているかもしれません。ヘアキャッチャーには赤カビがつくことも。塩素系漂白剤が効果的ですが重曹2とクエン酸1を振りかけてぬるま湯を流すのも良いでしょう。
お風呂
お風呂の大掃除は、普段あまり掃除しないところを中心に。天井や換気扇、天井と壁の間など高い場所の掃除は滑らないように気を付けてください。タイルの目地についたカビ、排水口のぬめりなどもこの際徹底的に洗浄しましょう。
浴室には酸性とアルカリ性の汚れが混在し、黒カビや赤カビも発生しています。様々な汚れが混じった湯垢はとても頑固で、プロの業者でも手こずるといいます。湯垢がたまらないよう、普段から掃除をマメに行い、水気をふき取っておくことが重要です。
鏡の水垢
鏡についたうろこ状の白い汚れは水垢です。アルカリ性の汚れなので、酸性洗剤を使いましょう。レモンを鏡にこすりつけ、ラップをして5分ほど放置するのも効果的です。その後スポンジで磨いても落ちない場合は、放置時間を長くしたり鏡用のスポンジを使いましょう。水洗いと乾拭き仕上げを忘れずに。
蛇口の水垢
蛇口の白い水垢も酸性洗剤が有効です。クエン酸水をふきつけたりレモンで擦ったりしてラップして数分間放置、スポンジで磨いて下さい。固まった水垢はプラスチックカードで削りましょう。充分に水洗いをしたあとは乾拭きし、丸めたストッキングで磨けば輝きを取り戻すことができますよ。
天井のカビ
天井についたカビの胞子が浴室全体に散らばり、あちこちでカビを発生させます。手が届かない場所ですが、フロアワイパーを使えば簡単。カビ取り用洗剤や浴室用洗剤を染み込ませたドライシートかナイロンタオルをフロアワイパーに取り付け、静かに拭きましょう。その後水洗いして乾いた布やドライシートで拭き上げればOKです。換気、手袋、メガネを忘れずに。
浴槽の湯垢
浴槽のザラザラは浴室特有の湯垢です。水道水のマグネシウムと石鹸成分が化合した酸性の汚れなので、アルカリ性洗剤が有効。重曹や浴室用洗剤をかけてしばらく放置し、スポンジやブラシで掃除します。頑固な湯垢はプラスチックカードで擦ると落ちやすいですが、浴槽を傷つけないよう注意してくださいね。充分な水洗いと乾拭きで終了です。
お風呂小物
浴室全体の掃除をする前に、お風呂小物を掃除して浴室の外に出しておきましょう。洗面器やお風呂用椅子、浴槽の蓋、マットなどに浴室用洗剤をかけて、頑固な汚れにはラップでパックして数分放置し、スポンジやブラシで洗います。シャンプーボトルや石鹸入れなども底にヌメリ汚れがあるので忘れずに。浴室掃除が終わった後に、清潔で乾いたお風呂小物を元の場所に戻してくださいね。
風呂釜
風呂釜とは、バスタブについている追い炊き口内部のことです。追い炊き配管の中に雑菌が繁殖したら大変なので、掃除は欠かせません。風呂釜掃除に特化した洗剤がありますが、過炭酸ナトリウムやオキシクリーンを使う方法もありますよ。循環口のフィルターを外し、循環口の上までお湯を入れます。循環口の近くに過炭酸ナトリウムを注ぎ、追い炊きボタンを押します。1~2時間つけ置きして排水、今度は水を入れて追い炊き、水洗いして完成です。
洗濯機
知らず知らずのうちに汚れが蓄積している洗濯機。洗濯槽の裏側には洗剤や石鹸カス、黒カビなどがこびりついています。洗濯槽用洗剤を使うのが一般的ですが、粉タイプの酸素系漂白剤または過炭酸ナトリウムで代用できますよ。洗濯槽の掃除のポイントは、まず45℃~50℃のお湯を満水状態まで入れることと、浮いてきた汚れをネットで取り除くこと。
見逃しがちなのが洗剤入れの部分です。取り外しができるので、ヌメリをキレイに洗って乾燥させておきましょう。洗剤入れの差込口にも汚れが溜まっているので、歯ブラシなどで掃除しておきましょう。
ベランダ
ベランダは外気の影響を受けるため、土埃や砂、鳥の糞汚れ、カビや苔、排気ガスの油など、実に様々な汚れがあります。鳥の糞や水垢は酸性洗剤で、土埃は中性洗剤、排気ガス汚れや黒ずみなどはアルカリ性洗剤を使いましょう。
鳥の糞を掃除するときはマスク・ゴム手袋・メガネなどを装着し、吸い込まないよう注意してください。塩素漂白剤をつけて拭き取り、アルコールスプレーで消毒をしましょう。
マンションのベランダは、下の階やお隣に迷惑がかからないように水を流さない掃除が必要です。水や洗剤で濡らした新聞紙を散らし、ほうきで掃くと良いでしょう。手すりは硬く絞った雑巾を使ってください。
玄関
玄関は「家の顔」「福の神が入ってくる場所」とも言われています。住人が気づかない「その家独特の臭い」もあるので、念入りに掃除して良い年を迎えたいものです。
玄関床に貼ってあるタイルの材質によって掃除方法が違います。例えば、ツルツルした材質は掃いて拭くだけでも綺麗になります。ザラザラした材質にはデッキブラシが必要になるでしょう。天然石は傷をつけないように、柔らかい布を使ってくださいね。玄関タイルの黒ずみは、重曹やセスキが役に立ちます。
玄関の床を掃除するときに気になるのが土埃。水で濡らした新聞紙をちぎってまき、ほうきで掃けば土埃が舞うのを防ぐことができますよ。
下駄箱、シューズボックス
玄関の嫌な臭いの原因のひとつに、下駄箱やシューズボックスがあります。汚れた靴がぎゅうぎゅうに詰まっていませんか?古かったり痛んだりしている靴は思い切って処分しましょう。
靴を取り出して上の段から掃き掃除と拭き掃除をしてください。最後に除菌スプレーをかけて拭き上げると、臭いの素となる雑菌の繁殖を防ぐことができますよ。
家族が多く靴の数も多い場合は、あらかじめ靴箱内部をスマホなどで撮影しておいて下さい。靴を入れる時に写真を見ながら並べれば迷うことが無く、時短となるでしょう。
エアコン
エアコンはカビが発生しやすい場所。汚れたままエアコンを稼働するとカビの胞子が部屋中に広がり、健康を害してしまう恐れがあります。エアコン掃除の前は必ずコンセントを抜いてくださいね。フィルターは取り外して洗い、乾かしましょう。吹き出し口のカビは、割りばしにキッチンペーパーを巻き付け、ぬるま湯につけて拭きとってください。
外からは見えないエアコン内部の汚れを取るには、特別な機材や技術が必要です。専門業者に依頼することをおススメします。
窓
窓拭きは意外に難しく、拭きムラが出たり汚れ落ちが悪かったりと、なかなかキレイになりません。拭き方が悪いと汚れを拡げるだけになってしまいます。窓掃除にはアルカリ電解水を使いましょう。雑巾でコの字に水拭きしてすぐに乾拭きをしてください。スクイージーで水切りするのも効果的です。
窓のレールには黒カビや埃などの汚れが固まっています。いきなり水を流さず、歯ブラシや爪楊枝で汚れを取り、掃除機で吸ってから水拭きをしましょう。サッシのレールはアルミ製なので、強い洗剤は変色の恐れがあります。中性洗剤や弱アルカリ性洗剤、重曹などを使いましょう。
大掃除を部分的にプロに頼むのも考える
大掃除は時間と手間がかかり、体力と気力が必要になります。しかし子育てや仕事、体調などによっては時間が取れないこともあるでしょう。そんな時は無理せず、プロに掃除を頼みましょう。
最近はエアコン洗浄だけ、キッチンだけ、など部分的に掃除を依頼する家庭も増えてきました。プロは専用の洗剤や機材を使って徹底的に洗浄するので、仕上がりが全く違います。取れにくかったカビや雑菌も取り去って衛生的!日頃のお手入れ方法など、専門家のアドバイスをらえるのでお得な気分になりますよ。
まとめ
大掃除を成功させるコツは「スケジュールを立てること」「正しい順番で掃除すること」「汚れに応じた洗剤や道具を使うこと」「無理せずプロに任せること」など。
曇りの日や午前中は埃が舞いにくく掃除に適しているとも言われているので、天気と時間帯によって掃除する場所を変えるのも良いでしょう。
大掃除は日本の年末を彩る風物詩。家族皆で掃除し、清々しい空間でお正月を迎えると福の神も呼び込めそうですね。家族で掃除する時のポイントは「お家のお片づけは家族の年末イベントに!」をご覧ください。
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