世界遺産の島・平戸のふるさと納税返礼品は?魅力や特産品もたっぷり

つながる

ユネスコの世界文化遺産に登録されたことで世界から注目されている平戸。お城があったり国際貿易港として栄えるなど平戸特有の歴史があります。俳人の種田山頭火が平戸を旅した時、日記に「日本は世界の公園。平戸は日本の公園」と書きました。豊かな歴史と自然を誇る平戸についてご紹介します。

目次

世界遺産の島・平戸ってどんなところ?

平戸の地形はタツノオトシゴにそっくり。本土西端のたびら平戸口、橋を渡った先にある平戸島と生月島、そのまわりに点在する約40の島々で形成されています。

平戸には特有の歴史があります。2018年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産に登録されました。潜伏キリシタンに関する12カ所の構成資産のうち、2か所が平戸に存在しています。

平戸は他にも魅力がいっぱい。海を見下ろす平戸城、平戸大橋や生月大橋、教会や天主堂、大バエ灯台、広いビーチなどなど、数えきれないほどのフォトスポットがあります。ドライブコースとしても人気で、CMやテレビ番組のロケ地になることも。新鮮な魚介類や農産品も傑出した美味しさです。

平戸の歴史

平戸の歴史は旧石器時代から続いています。縄文・弥生時代の遺跡があったり、岳崎古墳笠松天神社古墳など2基の前方後円墳、そして小規模の円墳も点在しています。縄文時代から朝鮮半島と交流していた平戸は、7世紀には遣唐使船や遣隋使船の寄港地となりました。平戸の歴史は、日本が海外と交流した歴史と重なります。

南蛮貿易

1550年にポルトガル船が平戸に来航したのを皮切りに、西洋諸国から船がやってくるようになりました。平戸城の殿様は蒙古襲来の時に日本を守った水軍「松浦党」の惣領で、高い外交力を持っていたといわれています。当時の平戸は「西の都」と呼ばれるほどの賑わいで、オランダ商館やイギリス商館が建ち、国際貿易港として栄えました。しかし1641年にオランダ商館が長崎の出島に移行され、南蛮貿易の機能が長崎の出島に移行されてしまいました。

オランダ商館が見える景色

キリスト教伝来

宣教師フランシスコ・ザビエルが平戸にやってきたのも1550年のこと。平戸は、長崎のキリスト教伝来の地とも言われています。キリスト教が広まった平戸には、平戸ザビエル教会カトリック紐差教会はじめキリスト教関連施設が多く、エキゾチックな魅力に溢れています。西洋文化と日本文化が混在する「寺院と教会の見える風景」もあり、平戸特有の観光スポットとして人気です。

世界遺産の島・平戸のふるさと納税

貴重な歴史遺産の多い平戸を応援するために、ふるさと納税をされる方が増えてきました。平戸のふるさと納税は、「きずなをつなぐ」「しごとをひろげる」「ひとをそだてる」「くらしをまもる」「まちをつくる」「たからをみせる」「ちからをつける」などと題された、7つのプロジェクトに使われています。

平戸のふるさと納税は、返礼品も大人気。どれも平戸の大自然を直に感じることができる品々です。代表的な返礼品をいくつかご紹介しましょう。

平戸鮮魚

平戸地魚

平戸のふるさと納税返礼品で一番人気なのは、やはり新鮮な平戸地魚です。平戸の近海には多種多様な魚が生息しており、毎日違う魚が水揚げされます。朝に獲れたばかりの魚の中からおすすめのものを選び、ウロコと内臓を取ってその日のうちに発送。魚の種類に応じたレシピも同封されています。どんな魚が届くか箱を開けてのお楽しみ。新鮮な旬の魚が詰まっていて、魚好きにはたまらない返礼品です。

平戸和牛・平戸島豚

平戸では1200年前から牛などを放牧してきました。海に囲まれた平戸特有の潮風と豊かな自然に育まれた「平戸和牛」は、霜降りがとても細かく、甘くて柔らかいと高評価。生産頭数が少ないため市場に殆ど出回らず「幻の和牛」とも言われています。

平戸島豚」も評判です。脂身が甘くあっさりしているのは、平戸の清らかな水や栄養たっぷりの飼料で育ったから。上質な肉質で、臭みも殆ど感じません。とんかつ用やしゃぶしゃぶ用など、料理に最も適した部位をお届けします。

平戸ミルクのキャラメルブリュレ

プリン至上最高においしい!」といわれているのが平戸ミルクのキャラメルブリュレ。平戸の新鮮なミルクと長崎県の卵で作られた、保存料等添加物を一切使っていないプリンです。季節に応じた6種類のフレーバーがあるのも魅力的。ほろ苦いキャラメリゼのカリッとした歯ごたえ、濃厚ソース、とろとろ・ふるふるプリンなど、ひとつの瓶のなかに4層の美味しさが詰まっています。

その他

平戸のふるさと納税返礼品は「旬の限定品」はじめ、まだまだ他にもあります。いくつかご紹介しましょう。

伝統菓子・スイーツ」はいつも人気。平戸に伝わった南蛮菓子をお手本に作られた平戸の伝統菓子や、新鮮で濃厚な平戸産の材料を使ったスイーツなど各種用意してあります。

実に味わい深い「平戸干物」も喜ばれています。一枚一枚丁寧な手作業で干された平戸干物は、身が締まって地味豊か。水揚げや季節によって干物にされる魚が変わるのも、楽しみがあって良いですね。

出汁の中でも高級といわれているのが「あごだし」。「あご」とはトビウオのことです。平戸で獲れたトビウオを、炭火で焼いて乾燥させる昔ながらの作り方でじっくり旨味を引き出しました。上品でスッキリした味わいです。

世界遺産の島・平戸の魅力

平戸には見るべきところがたくさん。世界遺産だけでなく、魅力的なスポットが至る所にあるのです。カテゴリーで分けると「歴史」「自然」「文化施設」の3つ。エキゾチックな歴史と雄大な自然、昆虫や隠れキリシタン関連施設など平戸ならでは文化施設などがあります。

幸橋

平戸の魅力は観光だけではありません。暮らしやすさも抜群で、子育て支援も充実しています。平戸の魅力についてお話しましょう。

世界遺産

平戸の「春日集落と安満岳」「中江ノ島」が、潜伏キリシタン関連遺産としてユネスコの世界遺産に登録されました。潜伏キリシタンがどうやって信仰を実践していったのかを示す構成資産として認められたのです。

春日集落

フランシスコ・ザビエルなど宣教師たちの導きで改宗した平戸のキリシタンたちは、キリスト教が禁止される時代になっても棄教せず、隠れキリシタンとして信仰を続けました。特に春日集落には隠れキリシタンが多く、表向きは仏教徒を装いつつ秘密組織を作り信仰を守り抜いたと言われています。

安満岳

平戸の西岸にある標高534mの安満岳は、古くから平戸を守る霊山として山岳信仰の対象でした。隠れキリシタンたちも安満岳を聖地と崇め、参道をつくって山頂の石祠を参拝するようになりました。オラショ(祈り)の時は「安満岳様」「安満岳の奥の院様」と唱えたそうです。

中江ノ島

中江ノ島殉教の地。キリスト教を棄教しない宣教師や信徒達が処刑された島です。隠れキリシタン達は中江ノ島を「サンジュワン様」「御三体様」「おむかえ様」と呼び、聖地として信仰しました。この島の岩から染み出る水は「聖水」とされ、信徒たちによる「お水取り」が現在でも行われています。

 日本最西端の駅

平戸には日本最西端の駅「たびら平戸口駅」があります。「日本最西端の駅訪問証明書」を手に入れることができるので、記念になると喜ばれています。松浦鉄道のレトロで小さな駅ですが、鉄道博物館や海鮮ちゃんぽんの店なども併設されており、鉄道ファンのみならず、どなたでも楽しむことができるでしょう。「鉄道むすめ」のキャラクター「西浦ありさ」ちゃんが、たびら平戸口駅の広報担当として活躍していますよ。
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平戸城

日本の100名城のひとつ平戸城は、平戸の代表的な観光スポットです。平戸瀬戸に面した抜群のロケーションに建つ平戸城は、2021年4月にリニューアルしました。デジタル技術を駆使した体験型施設が多数加わり、歴史好きのマニアから小さなお子様まで満足いただいています。1日一組限定のキャッスルステイで懐柔櫓(かいじゅうやぐら)に宿泊し、贅沢な城主気分を味わうことも可能で、世界から注目されています。

平戸城

生月サンセットウェイ

生月大橋を渡ると始まる生月サンセットウェイ海沿いを走る絶景のドライブコースで、水平線に沈む夕日を見ることができます。他に類を見ない美しさは、車のCMに何度も起用されるほど。リアス式海岸の切り立った崖と雄大な海のコントラストは、昼と夕方では全く違う表情。生月サンセットウェイの先には「塩俵の断崖」や「大バエ灯台」があり、展望台から海と空が広がる大パノラマを楽しむことができますよ。

大バエ灯台塩俵断崖

子育て環境

平戸は子育てにも良い環境です。「穏やかで笑顔とやさしさがあふれる地域社会の形成」を目的に、様々な「子育て支援事業」を計画・実施しています。どのような事業が行われているのか、いくつかご紹介しましょう。詳細は平戸市役所(TEL:0950-22-4111)にお問い合わせください。

すくすく赤ちゃん事業

子育ては何かとお金がかかるもの。子育て世帯の負担を減らすため、平戸市では「地域子育て創生事業(すくすく赤ちゃん事業)」を実施しています。ふるさと納税寄附金などを利用してベビーベッドやチャイルドシート、おふろ、体重計などを購入し、必要な家庭に無料で貸し出しています。平戸在住者だけでなく、里帰り出産でも利用可能なのは嬉しいポイントですね。

親育ち講座事業

はじめての子育ては不安がいっぱい。平戸では「親育ち講座」を実施し、同じ悩みをもつ新米ママたちが交流するきっかけを作っています。講座といっても講師はいません。進行役が参加者を促し、話をしやすい雰囲気を作ります。ティータイムもあって、ホッとできますよ。

 ICT活用

ICTとは情報通信技術のことで「Information and Communication Technology」の略称です。パソコンやタブレットを利用し、インターネットなどの情報通信技術を使った教育が全国に広まっています。平戸市も国が提唱する「GIGAスクール構想」を実現すべく、ICTを積極的に活用しています。平戸に住む全ての児童生徒にChromebookを配布し、一人一人に最適な学びを実践しています。

世界遺産の島・平戸の特産品

平戸の特産品は、豊かな自然が育む新鮮な海産物や農産物です。平戸市はこれら特産品を「1年中旨いもの」「春旨いもの」「夏旨いもの」「秋旨いもの」「冬旨いもの」と季節ごとに分けて紹介しています。平戸の海で獲れる魚の種類の多さは驚くほど。玉ねぎやアスパラガスなどの農作物も栄養たっぷりです。

南蛮菓子の影響を受けたお菓子も平戸らしいお土産になります。「カスドース」は甘党だった平戸の殿様への献上菓子。昭和と平成の天皇皇后両陛下にも献上されました。「牛蒡餅」や「ポルトガル煎餅」も人気です。

生月の景色

平戸市へのアクセス

九州の西北端にある平戸へは、どうやって行けば良いでしょうか。平戸へのアクセスをまとめました。

佐世保市内から

佐世保駅から平戸へ車で行くには、西九州自動車道を利用するのが便利です。今後「平戸IC」ができる予定ですが、2022年現在は「佐々IC」まで。佐々ICで降りたら直進して県道227号へ。山道を通って国道204号に合流し、平戸大橋に向かいます。

佐世保駅から電車を利用する場合は、松浦鉄道で「たびら平戸口駅」へ。約1時間20分の道のりです。たびら平戸口駅から平戸市街地までは路線バスに乗り換えてください。

バスに乗る場合は、佐世保駅前のバスセンターから西肥バスで「平戸口桟橋バスターミナル」行きが出ています。平戸中部・南部行きは「ふれあいバス」を。生月へは「生月バス」をご利用ください。

博多方面からは約2時間半で平戸に到着します。唐津ルートを使って北波多ICまで行き、国道202号、県道297号を進みましょう。伊万里湾大橋と松浦バイパスを通り国道204号線を進むと平戸大橋があります。

本州からは「大宰府IC」を経て「鳥栖JCT」から長崎自動車道へ進み、武雄JCから西九州自動車道を使って佐々ICまで行きましょう。その後県道227号、国道204号を使うと平戸大橋に到着します。

長崎市方面からは長崎自動車道、西九州自動車道を利用すると便利です。

電車

博多駅からは「特急みどり」で約1時間50分後に佐世保駅に到着します。長崎駅からは「快速シーサイドライナー」で。佐世保まで約2時間です。

佐世保駅から松浦鉄道に乗って「たびら平戸口駅」まで。約1時間20分の道のりです。その後は平戸行きの路線バスに乗り換えて下さい。

飛行機

東京羽田空港から長崎空港までの所要時間は約1時間50分です。長崎空港からは高速バスか乗合タクシーで佐世保駅まで行ってください。佐世保駅からはバスや電車で平戸まで行くことができます。

まとめ

平戸は古くから日本と世界をつなぐ窓口でした。アジアの英雄「鄭成功」が生まれた場所でもあり、また日本に最初に来たイギリス人「三浦按針」(ウィリアム・アダムス)の墓があるなど、平戸はインターナショナルな雰囲気に満ちています。無料の「うで湯・あし湯」もあって癒されますよ。歴史も食も住環境も実に豊かな平戸を、ふるさと納税で応援しましょう!

「住まいリングさせぼ」編集部長

橋本鎌嗣(ニックネーム:もっちゃん)
「住まいリングさせぼ」編集部長

佐世保生まれ、一児のパパ。サイト監修者であり、佐世保・小値賀「海風の国」観光マイスター。宅地建物取引士の資格も有し、不動産や住まい、暮らしのアドバイスも。「佐世保に住もうよ!愛する地元の魅力をもっと伝えたい!!」

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