街にポツンと輝く、建物のシルエット。
憧れのマイホームがかっこいいなんて羨ましくなります。
最近は「建築家」と呼ばれる方に住宅の設計を依頼することも多くなりました。
「アトリエ建築家」などの言葉もよく耳にしますね。
しかし、どんな人が設計しているか気になりませんか。
今回そんな建築デザインを生み出している会社に直接お話を伺いました。
ジェイハウス一級建築士事務所の山﨑さん。
今年で会社を立ち上げて30年目、
いまに辿りつくまで、多くのターニングポイントがあったそうです。
目次
建築家の仕事って
とても楽しい仕事です。
皆さんが住まれている家って、ほぼ建築士という方が図面を起こしたものなんです。
一般住宅、アパート、マンション、ビル、店舗、クリニック、公共施設・・・
あらゆる建物の図面を描いて設計しています。
その他にも、建物の構造計算や建物の診断・調査、監理、コンサルティングなど多岐にわたります。
個人の設計事務所もあれば、企業に属して職務をされている建築士もいらっしゃいます。
建築士によって設計され、形になったものが建築物、構造物です。
その中でも、デザインなど個性的なスタイルで活動されているのが建築家と呼ばれる方々です。
いつから設計(建築)の仕事に
設計事務所に勤務後、大工をしていた父のもとでいっしょに仕事することになりました。
当時の佐世保は少なからずバブル期でもありました。
建築に対する人一倍の好奇心と向上心だけの勢いで、すぐにいまの会社、設計事務所を父と共同で立ち上げました。
その頃は社会を分からず、周りが見えずの甘えた成年でした(笑)。
駆け出し時期の想い出
設計事務所を構えたのはよいのですが、
名もない設計事務所では仕事の依頼はもちろん少なく、下積みの連続でした。
収入もままならない状態。大手の設計事務所さんへ営業活動もしていました。何とかやりくりしながらの毎日。
その中で、あることがきっかけでCADを始めることになり夢中になりました。
いまでこそパソコンやCADなどのソフトが当たり前。
まだまだ製図は鉛筆と定規、画板で線を引く時代でしたので、CADが使えるということで次の仕事に繋げられるよう半年も1年も、2年も続けました。
今となっては何にも代えがたい経験になりました。
そこで見て、感じて、触れた感覚はいつの間にか私のスキルを上げてくれました。
ターニングポイントだと思います。周りの建築士よりも製図が早くなっていました。
そして、いつの頃か某建築系の学校で一級建築士講座の講師を務めるまでに。
いま同じ仕事、作業を依頼されてもできないですね。体力がもちません(笑)。
あれから二十数年、建築家と言われるようになったのはつい最近の話しなんです。
「美しいを創りたい」と「できる」と想うことから
美しい建物の外観は、人の心をつかんだり、目にとまったりします。
それはすごく自然で、素直な気持ちだと思います。
モノでも、デザイン性や機能性の高いものに興味をもたれるものです。
昔の建築物でも、美しいと思う建築物が全国にはまだまだあります。
そして、いまも多くの先生方の設計で、新しい建築物が生まれています。
どれも特徴的で、独創的です。
「住宅の設計をするなら、できあがって10年後もシンプルで素敵でアキないデザインにしたい!」と思っています。
最初からこんな設計は「できない」ではなく、
「できる」のポジティブ思考がいくつもの課題を乗り越え、いまに至っているような気がします。
多くの設計や情報に目を通したり、気になるランドマークなどを見学しに行くことは欠かさずいまも続けています。
どんな建物でも、その場所に建っていることは様々な条件がクリアになって建てられているものなんですよ。
やればできる!その想いがスタートでした。
設計する上で、ポイントはありますか。
建物のまわりの環境にも気を配ります。
集合団地だったり、ぽつんと建つ一軒家の場所だったり。
それだけで玄関や窓の位置が変わりますし、風や光の取り入れ方、生活動線もそれぞれ違います。
10の立地条件があればすべて異なるので、その場所を生かす。それが理想の美しい設計と考えます。
そして、建築物を建てるには、建築基準法などの法律があり、色々な法令上の制限があります。その中で建物の表現をしなければなりません。
その上で、無駄な部分を削ぎ落としていく。
建物だけでなく、心を豊かにするための遊びも必要です。
いつくもの段階をクリアして、美しい外観設計になります。
室内に目を向ければ
家族の暮らし良い動線を考えます。
家族が寝て、起きて、学校や会社に行く。それ以外にも様々なライフスタイルがあります。
・広いリビングでゆっくりテレビをみたい
・ママは家事がしやすい広々キッチンがいいな
・子どもたちの勉強部屋があったらいいな
・お父さんは趣味を楽しむ書斎が欲しい
・家族でお休みの日はお庭でバーベキューがしたい
皆様が思い描く要望が形になり間取りになります。
平面図のどこを切り取っても、ひとつひとつに理由があるのです。
そして、建物にかけられる予算もありますし、どれもこれも叶えていけば青天井です。
みなさん優先順位で悩まれます。設計はヒアリングなしには始まりませんので、重要なポイントとなります。
佐世保はどんなところですか
山も海もあり、暮らしやすく心地いいです。
季節ごとの旬を味わえるのも、佐世保ならではです。
程よく買い物もできますし、不便に感じるところが少ないですね。
30年以上もこの地で仕事をしていますが
交通アクセスもよくて、福岡など大都市圏への活動もしやすいですね。
これからの目標などありますか
まだまだ設計を中心に活動を頑張りますよ!
建築家として、年も重ねました。
もし、私が伝えられる機会があれば、少しでも若い方々へ「設計のこと」を伝えていきたいです。
それで、佐世保、地元にも素晴らしい住まいが増えることにつながればうれしいですね。
設計事務所さんって、直接お話しすることはできたりしますか
皆さん口ぐちに言われます、建築家さんには相談しづらいと。
そんなことはないんですよ(笑)気軽にメールでもお問い合わせいただけたら。
おわりに
30年目の節目。
まだまだ、意欲的に活動したいと
語られたジェイハウス一級建築士事務所の山﨑さん。
佐世保の街、もっと多くの人に
魅力ある設計、建物を創られてくださいね。
アトリエ建築家に相談するのも
マイホームのきっかけになるかもしれません。
今後も住まいリングさせぼは応援しています。
有限会社ジェイ・ハウス一級建築士事務所
長崎県佐世保市瀬戸越2丁目18-6
TEL:0956-40-6685
HP:https://yamasaki-a.jimdofree.com
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