住まいリング させぼ

住まいのことはMr.アーキに聞け!~住まいの暑さ対策

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空調を利用しないと、とんでもない状態に!?

【Qoo】
9月になるというのに、毎日毎日暑いですね。日中暑いのはまだ分かりますが、夜中まで30℃以上となると…。身体にこたえます。

【Mr.アーキ】
本当に、ここ数年の暑さは異常といえるような気温ですね。そんな猛暑の中のエピソードです。
私が企画したモデル住宅で、一年ほど前に完成した物件なんですが、担当の営業マンが空調のスイッチをお盆の前から切った状態にしていたんです。
この住宅は、高断熱高気密住宅の物件で、畳10畳用のエアコン1台で全館空調を賄っており、昨夏も何の問題もなく快適な空間を維持できていました。
ところが、ここ3週間ほど空調を切っていたために、家に入るととんでもない状態になっていました。室温は33℃!

【Qoo】
33℃!なかなかキツイ温度ですね。【Mr.アーキ】
営業マンには、弱運転で良いからエアコンは切らないようにアドバイスしていたんですが…。
この住宅のUA値※は5.0で熱交換換気をした住宅でしたが、いくら何でも空調を利用しないとこういうことになります。
※外皮平均熱還流率。省エネ性能を表す数値で値が小さいほど省エネ性が高い

【Qoo】
その後、どうしたんですか?

【Mr.アーキ】
とりあえず1階にあるエアコンを24℃設定の風量自動で運転しました。約24時間後に訪れると、1階はほぼ安定した快適空間になっていましたが、2階はまだ熱気が残っていました。
恐らくプラス24時間くらいで2階の温度も安定すると思います。もちろん、誰かが滞在し、2階で排熱などをしていたら、最初の24時間くらいで全館快適な温度になったと思います。

賢い暑さ対策、家の性能とエアコンの使い方に注目

【Qoo】
いくら高断熱住宅といっても、長期間エアコンを切っていると室温は外気温並みになっちゃうんですね。

【Mr.アーキ】
そうなんです。日頃からお客様にも説明していることですが、私がエアコンを常時運転することを勧める理由は、快適な室温をキープすることで、断熱材自体も安定した状態を維持できますし、エアコンの負荷が小さくなるということなのです。
最近よく、エアコンはつけっぱなしの方が電気料金が安くなるというのはこういう理由なんですよ。ここまで暑い夏ですので、2~3日の外泊くらいだったら、エアコンのスイッチはつけたままで良いと思います。

【Qoo】
エアコンの点けっぱなしには、若干、抵抗があったんですが、家電メーカーのサイトを見ても、エアコンの寿命などにも、さほどの影響はないみたいですね。

【Mr.アーキ】
私の実家は高断熱住宅ではありませんが、最低の生活空間においては、エアコンは常時運転をするように言ってまして、朝晩を問わず快適な環境をキープしています。高断熱住宅でなくても、住宅の中での生活エリアを絞って、快適な環境をつくることをお勧めします。
今年の夏のような猛暑が、今後何年続くかと思うと、熱中症対策として皆さんが知っておく、行動することで、エアコンの24時間稼働も新常識になっていくのではないでしょうか?

【Qoo】
これから、猛暑対策として、家の性能とエアコンの使い方が注目されそうですね。

【Mr.アーキ】
現在、高断熱高気密住宅にお住まいの方も、実際の暮らし方の再チェックをお勧めします。

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「住まいリングさせぼ」編集部長

橋本鎌嗣(ニックネーム:もっちゃん)
「住まいリングさせぼ」編集部長

佐世保生まれ、一児のパパ。サイト監修者であり、佐世保・小値賀「海風の国」観光マイスター。宅地建物取引士の資格も有し、不動産や住まい、暮らしのアドバイスも。「佐世保に住もうよ!愛する地元の魅力をもっと伝えたい!!」

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