【Mr.アーキ】
住宅を購入したり、建築したりする際、家の価格以外の費用について、多くの方は、わからないことがたくさんあると思います。
【住まいリングさせぼ】
家の価格以外にかかる費用って、そんなにたくさんあるんですか?
不動産登記について
【Mr.アーキ】
細かいことを含めると、いろいろあるんですよ。契約書類などに使う印紙代や保険料、銀行ローンの手数料などなど…そして忘れてはならないものに「登記費用」があります。
今回は登記について簡単にお話ししましょう。
登記とは、土地や家が誰のものかを役所に届け出ること、と捉えてもらって良いのですが、不動産の登記には、
「所有権移転登記」
「所有権保存登記」
「抵当権設定登記」
といったものがあって、土地や建物といった不動産の所有者などを、法的に明らかにするための制度です。例えば、中古住宅を購入した場合、土地と建物それぞれについて、所有者が売主から購入者に移ったことを示す「所有権移転登記」を行います。
【住まいリングさせぼ】
自分で買った土地や建物を“自分のものです”と証明するために必要なものなんですね。
【Mr.アーキ】
そうです。登記することによって初めて、「この住宅は私のものだ」と第三者に主張することができるわけです。
状況に応じて、それぞれの登記が必要
新築の場合
【住まいリングさせぼ】
では、新築の場合は?
【Mr.アーキ】
建物の新築や新築住宅の購入の場合、土地については「所有権移転登記」を行います。
建物については、建物の内容を明確にする「建物表示登記」と、建物の最初の所有者を明記する「所有権保存登記」を行います。
これは必ず必要なものです。ですから、住宅購入時の資金計画にはあらかじめ算入しておきます。
また、建物が完成すると、「表題登記」というものを行います。
これは、新築した建物には登記記録がないので、完成時にどのような建物であるか、誰が所有者であるかを登記する必要があるわけです。建物や土地の性質というか、用途などの情報を細かく登記します。こちらも当然、資金計画に乗せます。
不動産を担保にしてローンを借りる場合
このほか、不動産を担保にしてローンを借りる場合(住宅ローンなど)、金融機関によって「抵当権設定登記」が行われます。これは銀行などの金融機関がローンで住宅資金を提供する際に行う登記で、要するに家や土地を担保としておくための手続きです。
解体工事を行う場合
また、既存の建物があり、解体して新築する場合は、解体工事後に「滅失登記」が必要です。
登記費用も忘れずに
【住まいリングさせぼ】
ふーっ!どんな土地にどんな住宅を建てるか、状況に応じて、それぞれの登記が必要なんですね。
【Mr.アーキ】
土地や建物が売買されたり、建物が解体されたり、そしてそこに新築する…などなど、その動きを追っていくと、節目節目に必ず登記が出てくると考えるれば、分かりやすいですかね。
そして登記には登記費用がかかり、その手続きは司法書士さんにお願いするので、司法書士さんに支払う手数料も必要になってきます。
【住まいリングさせぼ】
登記の手数料だけでも、結構かかりそうですね。全部でいくらかかるのかも、ちゃんと
購入予算に入れておかないと、簡単に予算オーバーってことにもなりかねませんね。
【Mr.アーキ】
こういった登記費用については、住宅会社の方や司法書士さん、銀行の方にも事前に教えてもらって、準備をしておきましょう!
こちらの記事も読まれています