先日ニュースサイトで目にした記事で、「やっぱり捨てなきゃよかった!と後悔したもの」のランキングを目にしました。
紹介されたものの中には「思い出の品」や「本」などがあり、私も実際に無計画に手放して後悔したアイテムでもあるので、興味深く読み進めていたのですが、ランキング1位を見てちょっとびっくり。
「捨てて後悔したもの」1位はなんと「服」でした。
前回の記事で「衝動買いしたもの」の1位が「服」であることをご紹介したばかりですが、買うときも手放す時も私たちを悩ませるなんて、服はそれだけ気持ちや暮らしに近いところに存在しているのですね。
どうしても手放せなかった服
私もつい最近まで、後悔してしまいそうで手放すことのできなかった服がありました。
3年前に片づけを学びはじめ、たくさんあった服も早い段階でかなり整理できていたのですが、迷ってはクローゼットに戻すを繰り返していたのが、購入した時の値段が高かった服。
ひとつはOL時代に思い切って買った海外ブランドのスーツ。
少しだけパンツのウエストがきついけれど、頑張れば何とか入るし、そのうちお直しに出しても良いかなと、15年近く着たことがないのに大事に保管していました。
そしてもうひとつが、新婚時代に購入したフリルやリボンたっぷりな花柄のセットアップ。
それまで自分には無縁なブランドと目にとめたこともなかったのに、新婚という魔法がそうさせたのか、10万オーバーの衝動買い。
それなのに、買った直後に何度か着用しただけで、結局なんだか気恥ずかしくなって着なくなってしまっていました。
たまに未練がましく引っ張り出して身体に当てては、かわいいけれど、やっぱり何かが違う・・・と、クローゼットに戻していました。
写真だから気づけること
そんな私に転機が訪れたのは昨年のはじめのこと。
クローゼットの整理と暮らしの変化についての講演をさせていただくことになり、ネタとしてフリルとレースのセットアップを着用した全身写真を撮ってみたのです。
写真で見てみると一目瞭然。
とにかく、に・あ・わ・な・い!!
かわいいはずのフリルとレースが私の顔や体型に合わなすぎて、老け見え効果までプラスされていました。
似合わないことはうすうす気付いていましたが(だからこそネタにした訳ですし)、ここまで?!と思うくらい、着用画像は違和感たっぷりでした。
大切なのは客観的な視線
実は衣類の片づけの現場でも、手放すことを迷う服を着用していただき、撮った写真を確認してもらうことがあります。
わざわざ写真に撮らなくても、全身が写る鏡で良いのでは?と思われるかも知れませんが、鏡だと見たいモノだけを見てしまいがち。
着られるんじゃないかな?と思って見たら、着ておかしくないところを探して採点が甘くなってしまうのです。
客観的に見るためには、写真の方が効果的。
鏡で見ているだけでは気づけない違和感にすぐ気づくことができます。
できれば撮影は誰かに協力してもらって、正面だけではなく後ろ姿まで、全身がしっかり写るように撮影するとより良いです。
私が手放せなかったもうひとつの服、パンツがきついスーツも、後ろ姿を撮影して見てみたところお尻や太ももあたりがぴったりしすぎて、下半身の太さが強調されているのがはっきりとわかりました。
正面で見た時にはタックやセンタープレスのせいで気づきにくかった点です。
鏡で見た時には単体で使えそうと思ったジャケットも、写真で客観的に見ると薄い肩パットと微妙な着丈が時代を感じさせ、ようやく手放す決心がつきました。
手放し方も大事です
「自分には似合わない服、必要のない服」としっかり認識することで、手放す決心がつきやすくなりますし、手放した後の後悔もなくすことができます。
でももうひとつ、大事なことが手放し方。
思い切って未練と一緒に捨ててしまうのも良いですが、もったいないことをしたと後悔してしまいそうなら、売却を検討しましょう。
フリマアプリやオークションサイトの利用が最近では身近になってきて、簡単に出品や発送ができる仕組みを用意しているサイトもあります。
少し手間に感じるかもしれませんが、一点一点、大切にしてきたものを手放していくことができるので、満足度の高い結果を得やすいです。
また、リアルで開催されているフリマへ出店するのもなかなか楽しいですよ。
私はママ友と一緒に何度か出店しましたが、子供の衣類やおもちゃ、絵本なども一緒にまとめて出品出来て、一日で完了するのがリアルなフリマの魅力です。
いまは感染症対策も気になるところなので、実際にお近くで開催されているフリマを覗いてみてから出店を検討されると良いかと思います。
ただ、ブランドものの服など、値付けを高くしたものはリアルなフリマでは売れにくいという実感がありましたので、高く売りたい時はフリマアプリなどをおすすめします。
ちなみに、一番簡単なリサイクルショップへの持ち込みですが、買取価格はかなり控えめなので、「売る」というつもりで持っていくとガッカリしてしまうかも。
クローゼットを一気に片づけるため、捨てるよりは誰かに活用してもらうため、と割り切って持ち込むと良いと思います。
服を手放して後悔しないために、迷った時は「いまの自分、これからの自分に合った服か」をしっかりと判断して、納得いく方法で手放して下さいね。
こちらの記事も読まれています