家を買って年月が経った時や快適な生活を送りたいと考えたとき、家のリフォームが頭に浮ぶ方も多いのではないでしょうか?
リフォームには古くなった箇所を交換・改修する簡単なものから、間取りを変更するような大規模な工事まで様々なリフォームがあります。モダンで料理が楽しくなりそうなキッチンや清潔で快適なお風呂を想像するとワクワクしますね!
リフォーム費⽤はいくら︖
リフォームと一口に言っても、門扉の交換などの少額のものから間取りの変更などの高額なものまで様々な種類のものがあります。それぞれのリフォームがどのくらいの費用がかかるのか気になりますよね!
外壁塗装などは普段生活する上で不便を感じることはあまりありませんが、家の維持のために必ず必要なリフォームであり金額も高めです。希望するリフォームと必要なリフォームがあるので確認しておきましょう。
リフォームにかかる費⽤は内容によって異なる
なんとなく「築〇年になったからそろそろリフォームかな」と考える方は多いと思います。しかしリフォームは広さや箇所、建物の古さなどにより金額は大きく変わってきます。自分の家のこの部分のリフォームはいくらかかるか、という詳しい費用はリフォーム会社に見積依頼することで知ることができます。
工事にかかる費⽤
リフォームの工事にかかる主な費用は、材料費・施工費・諸経費です。材料費は壁材やトイレ、キッチンなどの設備や資材のことです。施工費は人件費、諸経費は現場管理費やその他の経費などが含まれます。
工事以外にかかる費⽤
工事自体にかかる費用の他に、工事作業の車を停めるための駐車場代、荷物を出さないといけない場合はトランクルーム代等がかかります。リフォーム期間中自宅で寝ることができない場合はホテル代やアパート代、引っ越し費用などもかかるので、余裕をもった資金計画が必要です。
他にも印紙税や大規模改修の場合は建築確認申請が必要なのでその手続き費用もかかります。
建物自体のリフォーム費⽤
一軒家をまるごとリフォームする場合は、坪単価15~70万円になることが多く全体で500~2000万円と考えておきましょう。築年数や坪数によって金額が変わり、グレードの高い設備を導入する場合はそれ以上かかることもあります。
また、フルリフォームの中でも建物の骨組みである躯体だけを残し配管なども改修するスケルトンリフォームは1000万円以上かかることが多いです。2階建て、3階建てになると敷地面積が広くなるので金額も大きくなります。
部分的なリフォーム費⽤
部分的なリフォームの相場は200~500万円です。予算が500万円以下の場合は家全体のリフォームではなく部分的なリフォームがおすすめです!
壁紙や床の張替え、キッチンやトイレなど家の一部をリフォームする方法で、家全体のリフォームと比べると安価です。浴室やキッチンなどの水回りは湿気が多い場所なので10~20年でリフォームすることが推奨されています。
リビングのリフォーム費⽤
リビングは家族が集う場所なので、気持ちのいい空間にしておきたいですよね。
家族がよく使う場所だからこそ、壁の汚れやフローリングの凹みなどの傷みが多く出ているかもしれません。リビングのリフォームの相場は30万円~150万円です。壁紙の張替えのみならばグレードによっては30万円程度からリフォーム可能です。間取りを変更する場合や和室から洋室に変更する場合は300万円以上かかることもあります。
トイレのリフォーム費⽤
トイレのリフォームの相場は15~50万円です。
壁紙や床の張替えのみならば低い費用で済みますが、和式を洋式に変更したりトイレ室内を広くする工事の場合は費用が高くなり、また手洗い場をつける工事などもあります。
キッチンのリフォーム費⽤
ママが一番耳にするリフォームはキッチンのリフォームではないでしょうか?
料理をしたり洗い物をするママとしては、毎日使う場所なので快適なキッチンに憧れますよね!
システムキッチンの交換費用は50~150万円程が多いです。しかし壁付け型のキッチンを壁から離れたところに位置するアイランド型キッチンへ変更する場合などは、給排水の工事も必要になるので300万円程度かかることもあります。
風呂・浴室のリフォーム費⽤
浴室内は湿気が溜まりやすく掃除が大変な場所でもあるので、清潔に保つことが難しい場所です。また古いお風呂場は断熱性が低く冬のお風呂が辛いという方もいるかもしれません。
ユニットバスの交換リフォームはグレードにより50~150万円が相場ですが、タイル張りの従来浴室からユニットバスへ変更する場合は解体費用もかかるので70万円~150万円ほどかかります。
洗面所のリフォーム費⽤
洗面所のリフォームは10~50万円程度が相場です。ユニット洗面台の交換をするリフォームがほとんどですが、クロスや床材も変更をすることもできます。洗面台と配管の入れ替えだけなら十数万円~リフォームすることが可能です。
外壁塗装・外壁のリフォーム費⽤
外壁塗装は10~15年でメンテナンスすることが推奨されています。塗装は60~180万円が多く、重ね張りになると200万円程度かかる場合もあり部分リフォームの中では費用が高額です。
外壁は雨や風から家を守る役割があるので、リフォームせず放置すると雨漏りの原因になり家の土台や柱が腐る可能性もあります。耐久性の高いものは高額になってしまいますが、長期的な視点で考えると安く済むこともあるのでリフォーム会社と話し合い予算を考慮して決めましょう。
屋根塗装・屋根のリフォーム費⽤
屋根の塗装は15~80万円、重ね葺きや葺き替えは60~250万円が相場です。重ね葺きや葺き替えは今の屋根を撤去するための費用もかかるので高額になります。
外壁や屋根のリフォームのための足場は30万円ほどかかるので、外壁と屋根のどちらもリフォームを考えている場合は一緒にリフォームする方が足場の費用を二重で払う必要が無くなります。
外構・エクステリアのリフォーム費⽤
門扉やアプローチ、フェンスなどの外構・エクステリアのリフォーム費用は100万円以下でできるものがほとんどです。
門扉の交換は10~20万円程度、フェンスを家の周り全体的に巡らす場合は長さによりますが70万円ほどの費用でできます。雨の日の車の出入りに便利なカーポートの設置は20~30万円程度ですが、塀を取り壊してカーポートを設置する場合は撤去費用などで50万円以上かかる場合もあります。
機能的なリフォーム費⽤
清潔で新しい設備を導入して快適な生活を送ることも大切なことですが、夏も冬も心地よく暮らすための断熱リフォームや家族の安全を守るための耐震リフォームは安心して生活するために必要なリフォームの一つです。補助金を利用することができる場合もあるので確認を忘れないようにしましょう。
断熱リフォーム費⽤
断熱リフォームとは壁や床などに断熱材を入れたり窓にサッシをつけて外気温の影響を受けにくくするためのリフォームのことです。夏は涼しく冬は暖かく過ごすことができるので光熱費の節約やヒートショックのリスクを下げることができます。
200万円以内のリフォームもありますが、断熱リフォームは範囲が広いので一戸建ての場合は300~500万円かかることもあります。補助金を利用することができるので各自治体の条件を調べてみましょう。
耐震リフォーム費⽤
大きな地震が起きても家を支えられるように工事をすることを耐震リフォームと言います。築30~40年経っている場合は耐震補強のリフォームも考えてみましょう。
耐震金具の取り付けや外壁材を耐震パネルに変更するような工事があり、30~200万円のものが多いです。一戸建ての壁や床全体の耐震リフォームをする場合は300万円以上かかることもあります。高額なリフォームですが、家族が安心して暮らすために大切なことなので自宅の築年数や耐震性を確認してみましょう。
リフォーム費⽤を抑えるには︖
家族みんなの理想の生活があるのであれも!これも!と選ぶうちに予算を大幅にオーバーしてしまうこともあります。
予算を踏まえて今の生活にどのくらいのリフォームが必要か、まとめてリフォームがした方が金額が抑えられるか、などリフォーム会社の担当としっかりと話し合って決めましょう。
目的を明確にする
リフォーム会社によっては、見積が出たあとで追加工事や作業範囲を追加する案内がされることもあります。案内された追加工事をする方が見た目や便利さが向上することもありますが、始めから目的を明確にしておくことで今回はここだけお願いしますとはっきりと伝えることができますね。今必要なリフォームだけをすることで費用を抑えることができます。
リフォーム箇所に優先順位をつける
どこを新しくしたいのか、どこが今のままでは不便なのか、優先順位をつけておきましょう。トイレのリフォームでも、便器を交換することが第一優先なのか手洗い場を設けることが第一優先なのか決めておくと、予算との兼ね合いでここはする、ここはしないとスムーズに決めることができますが、耐震リフォームのような安全性のためのリフォームは優先的に行うことをおすすめします。
使う材料や設備のグレードを下げる
どの材料や設備もグレードによって金額が大きく違ってきます。費用を抑えたい場合は低いグレードのものを選ぶことで金額を抑えることができたり、余った予算で別のリフォーム工事をすることができますが、
金額だけで選んでしまうと使い勝手が悪かったりあまりに見栄えが悪いこともあるので気をつけましょう。
相⾒積で⽐較し安い施工会社を探す
面倒に感じる方もいるかもしれませんが、リフォーム工事の見積は2~3社から出してもらうようにしましょう。金額を見て安い施工会社を選ぶことができることはもちろんですが、担当者の人間性や工事のスピードなども比較することができます。
費⽤が抑えられる工法を選ぶ
オーダーメイドの設備などを注文すると設置工事の金額は上がってしまいます。既製品やリフォーム業者の独自ブランドの設備を使用することで工賃を抑えることができます。
また壁や屋根のリフォームには工法がいくつかあるので、我が家にはどのレベルのものが合っているのかをリフォーム担当者に確認しましょう。
こちらの記事も読まれています
リフォーム業者選びの失敗と選ぶポイント︕トラブル対処は第三者機関に
リフォームで補助⾦やローンは使える︖
リフォームをする場合でも各種補助金を申請したりローンを組むことが可能です。介護バリアフリーリフォームや耐震補強・改修、省エネリフォームなどは補助金が支給される場合があります。各自治体などによって異なる場合があるので支給要件などを確認してみましょう。
住宅ローン減税や固定資産税控除などは制度の条件が変わることが多いのでその都度確認をしておきましょう。
リフォームローンか住宅ローンの利⽤
リフォームローンは少額から借り入れがしやすく利子がやや高く設定されています。住宅ローンは高額を借入可能で利子が低いものが多いです。リフォームにかかる金額やローンの条件などを考慮して金融機関やリフォーム担当者と相談して決めましょう。シニアの方でも申請できるリフォームローンもあるので、両親が家のリフォームを考えている方にも安心です!
佐世保市でリフォームローンをお考えなら?
十八親和銀行 リフォームローン「かいぞうくん」
九州ろうきん(九州労働金庫) リフォームローン(無担保住宅ローン)
九州ひぜん信用金庫 借りる
JAながさき西海 リフォームローン
などをご利用されてはいかがでしょうか?詳しくは各金融機関にご確認ください。
減税制度の利⽤
一定の要件を満たすリフォームは減税制度の対象になります。所得税や固定資産税、贈与税などの税金が控除対象で、併用して申請できる制度もあります。利用する条件や補助額は工事によって異なるため、まずはリフォーム担当者に相談してみましょう。
補助⾦や助成⾦の利⽤
耐震リフォームや省エネリフォーム、バリアフリーリフォームなどは国や自治体が実施している補助金や助成金制度を利用することができます。条件や内容は各自治体によって異なりますが、多いと100万円ほどの補助金や助成金が利用できることもあります。
ただしそのような制度は設定された予算に達した時点で終了するものが多いので、受付可能かどうかをリフォームのスケジュールと一緒に確認しておきましょう。
まとめ
家を購入するまではそれがゴールだと思ってしまいますが、年月が経つとその大切な家を守るためのリフォームが必要になります。家が古いと建て替えという選択肢も出てきますが、建て替えるとなると費用も大きくなる上に一定期間別の場所に住む必要があります。リフォームならば必要な箇所だけを改修することで思い出のある我が家の雰囲気を保ったまま快適な生活を送ることが可能です。
我が家も築10年を過ぎたので外壁やトイレ、キッチンや浴室のリフォームが気になっています。これまでに広い子供部屋を2分割して2人それぞれの部屋に分けるリフォームと、家の各所のコンセントを増やすリフォームをしました。素人の私が想像していた金額とは違い、部屋を分けるための壁を作るリフォームは思ったより安くコンセントを増やすリフォームは想像していたより高額でした。
迷っているリフォームがあれば気軽にリフォーム会社に見積を出してもらってみてはいかがでしょうか!
[…] こちらの記事も読まれています 家のリフォーム費⽤はいくらかかる︖気になる費⽤相場や注意点など […]