洗濯を楽にする工夫について、作業の内容を6つに分けて連載形式でお伝えしております。
4回目の今日は洗濯物を「取り込む」作業に注目です。
「取り込む」までは出来るけど…
衣類の片づけでのお困りごとの中に、洗濯した後の衣類をつい放置してしまう、というお声があります。
ソファの上や部屋の片隅、押入れの中に、地層のように積み重なった衣類があります…
そんな経験をお持ちの方、実は結構多いのです。
洗濯して干すまでは問題なく出来る。
でも、干し終えた衣類を取り込んだ後、つい衣類を放置してしまいがち。
そんな心当たりのある方は、一度「動線」を見直してみましょう。
行ったり来たり、していませんか?
こちらは以前の我が家の洗濯動線です。
青線が朝、洗濯を終えてウッドデッキに干すまで。
ピンク線が夕方、乾いた洗濯物を取り込んで収めるまでです。
当時どのような動線で洗濯をしていたかをご説明します。
① 朝、洗面所の洗濯カゴに入った衣類を洗濯する
↓
② 洗った衣類を洗濯カゴに入れて和室へ運び、長押にかけたピンチハンガーなどに干していく
↓
③ 洗濯物をウッドデッキに運ぶ
↓
④ 夕方、和室の長押にピンチハンガーを取り込み、衣類を畳みながら洗濯カゴに入れて行く
↓
⑤ タオル、下着は洗面所近くの収納へ、その他の衣類は2階へ運ぶ
ひとつひとつの作業の間に時間が開くのであまり意識していませんでしたが、思った以上に家の中を動き回っていることがわかりますね。
流れが止まるところに「苦手」がある!
洗濯物を分けることが面倒で、洗濯物がたまってしまう…
きれいに干す作業が苦痛で、洗い終えた洗濯物をつい放置してしまう…
作業が滞る箇所は人それぞれ。
私の場合、上記の④と⑤の間で作業が止まり、洗濯カゴに入れた衣類を和室に放置してしまうことが多々ありました。
夜、お風呂上がりの息子から
「おかあさーん!新しいシャツがない!!」
と叫ばれ、和室の洗濯カゴからジェンガのように慎重に、シャツを抜き出して洗面所へ持って行く…なんてこともしばしば。
洗濯カゴに入れた衣類を、すぐにしかるべき所へ収めに行けば良いことはわかっています。
でも、気をつけていても、頑張ってすぐに収めるよう心がけても、いつの間にか和室の真ん中に衣類の入った洗濯カゴが鎮座しているのです。
片づけを学んでから知ったことですが、人にはそれぞれ「どんなに頑張っても苦手」という作業があります。
それは長年のクセであったり、元々持っている性質によるものであったりするので、そう簡単に克服できるものではありません。
私の場合は
・洗面所に運んだカゴから、タオルや家族それぞれの下着など、さらに分けて収めるのが面倒
・2階へ運んで、そこで更に家族ごとに分けて収めることが面倒
つまり「取り込む」の後、衣類を「収める」ことが苦手だったために、「取り込む」の後の流れが止まってしまっていたのです。
動線は短く!がストレスフリーへの近道
「収める」場所を工夫することでも、家事は格段にラクになります。
でも、家具を移動させたり、新たに収納用品を購入したり、収納場所を変えるということは、結構な労力が必要になります。
まずは家事動線を見直してみましょう。
案外それだけで家事ストレスから解放される場合があります。
では何が変わったかと言えば、衣類を取り込む場所を洗面所にしたことです。
こちらは現在の我が家の洗面所です。
つっぱり棒を新たに設置し、そこに干し終えた衣類をかけて行くようにしました。
洗面所付近に収めるタオルや下着類は、ハンガーやピンチから外して、そのまますぐに収納して行きます。
最長で3歩、最短だと一歩も動かず、取り込みから収納までを完結させることが可能になりました。
2階に運ぶ衣類については、実は「干す」段階から、洗面所付近に収めるものと2階に運ぶものを分ける、ハンガーに干してそのまま収納するなどの工夫をしています。
それでも細々としたものが混ざってしまうので、2階に運ぶものは畳んで棚の上に一度置いて、洗面所付近の衣類を片づけた後、一気に運ぶようにしています。
このように、洗濯物を取り込んだ後の動線を徹底的に短くすることで、私は「取り込んだ洗濯物が和室に溜まる」というストレスから解放されました。
大切なのは「自分と家族に合った方法」
我が家の場合、私ひとりで家族全員の衣類を収める作業までを完結させていますが、収める場所が家族それぞれの部屋など、いちいち運んだり収めたりが面倒なご家庭もありますよね。
1回目の記事「集める・分ける」でも書きましたが、まるごと洗えるランドリーバッグ使って取り込んだ衣類を家族毎に分けて各々収納してもらうという方法や、家族それぞれの専用カゴを用意して、各々部屋に持ち帰ってもらうという方法も良いと思います。
大切なことは、自分と家族に合った方法を見つけること。
実は我が家では、1年ほど前から「取り込んだ洗濯物はなるべくたたまない」という方法を取り入れました。
私のそれまでの思い込みからの解放や、家族の思ってなかった意見などがあってのことだったのですが…
その詳細は次回、5つめの作業「たたむ」でお伝え致します!お楽しみに!
こちらの記事も読まれています