住まいリング させぼ

収納スペースのカビ対策を失敗実例から学ぶ

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6月に入り、太陽の日差しが強くなってきましたね。
夏到来!
……っとその前には梅雨入りでしょうか。九州北部は間もなくですね。

さて、梅雨と言えば気になるのは【カビ】

家の中にカビが繁殖しやすいこの時期。
特に気を付けなければならないのは、押し入れ・クローゼット・下駄箱などの収納スペース。

整理収納でできるカビ対策について、実際の失敗例を参考に、環境を整えるいくつかのポイントをお伝えしますね。

私の失敗例

元々物を捨てるのが苦手な私は、収納とはたくさんの物をいかに収納するか、と考えていました。
1F押し入れの下段には、収納ケースを空間に隙間なく配置していました。

私が収納ケースを使用する理由は一つ。
『ホコリが入らない』
大切な物だから、ホコリが付くのが嫌だったのです。

ところが、久しぶりに押し入れの収納ケースから雑貨を取り出すと、カビが生えていました。
キレイな箱に入れておいた革製品は、箱ごとカビが付いていたり……。
ホコリを避けたはずが、カビの温床になってしまいました。

通常、押し入れは襖を閉めたままにしています。
すると湿気は溜まったまま。
その押し入れの中に、壁にピッタリと添わせて隙間なく収納ケースを並べていたものですから、更に湿気が溜まってしまたようです。(我が家の押し入れの配置が、北西の間取りの影響もあるかもしれません)

大切にしまいすぎてしまった(泣)

収納の理想は8割収納!

空気の通り道を作ることを意識
して、収納スペースに収めるようにしましょうね。

過去の失敗で改善した点

押し入れにカビを大量発生した経験から、その後気を付けた事。

①押し入れの襖を閉めきる事はしない(左右を少し開けておく)

②収納ケースは壁から離して置く

③収納ケースの中も8割収納

④収納する物や場所により、収納ケースの中にも除湿剤を置く

⑤晴れた日には家中の窓や扉を全開して風を通す

特に⑤は意識してくださいね。

例えば、部屋のクローゼットだけを開けていても空気の動きは鈍く、効果は少ないでしょう。
場合によっては除湿機や空気清浄機を活用したり、扇風機で空気の流れを作るといいですよ。

お客様宅でのカビ発生例

以前、引っ越し前後のサポートをさせて頂いたお客様。
寝室にの本棚を移動させた時の事。
本棚の背面が真っ黒になるほどカビが発生していました。
よくよく見ると、その本棚に収納してあった絵本にもカビが!
その本棚や絵本はその場で処分する事となりました。

そんなにカビがあったという事は、その部屋にはカビの胞子が充満していたという事。
想像すると恐ろしいですね。健康被害の不安は計り知れません。
ついつい家具の配置は壁にピッタリと合わせがちですが、隙間を設ける重要性を意識して欲しいなぁ、と思う出来事でした。

家具の配置には隙間を設けて下さいね。

湿気のこもりやすいキッチンや洗面所等では特にね。

また、マメに掃除しやすいような、ホウキや掃除機ノズル等を使用してホコリを取り除きやすい隙間を作りましょう。
ホコリはカビだけじゃなくダニも大好物ですからね。

空気の流れを意識する

普段の生活で、空気の流れを意識している方は少ないかもしれませんね。
ですが、家を建てる時には、空気の流れを意識して間取りを作成し、窓の位置や形状を計画しているはずです。
行動動線を中心に暮らしやすい家具配置ばかり意識してしまうと、空気の流れがおろそかになってしまいます。

ジメっとしたカビ臭い空気が漂う部屋は、決して心地よい空間とは感じないでしょう!?
心地良い空間は、インテリアの美しさや暮らしやすいモノの配置はもちろん、それに加えて気の流れによって作られていると言ってもいいのではないでしょうか。

目に見えなくても感じる心地良さってありますものね。

朝起きた時に窓を開けると、気持ちが良かったり、掃除後には部屋の中に流れる、ピン!とした清々しい気を感じた事はありませんか?

まだまだおウチで過ごす時間が多い時期です。

毎日を気持ちよく暮らすために、気の流れを意識してみてはいかがでしょうか。

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「住まいリングさせぼ」編集部長

橋本鎌嗣(ニックネーム:もっちゃん)
「住まいリングさせぼ」編集部長

佐世保生まれ、一児のパパ。サイト監修者であり、佐世保・小値賀「海風の国」観光マイスター。宅地建物取引士の資格も有し、不動産や住まい、暮らしのアドバイスも。「佐世保に住もうよ!愛する地元の魅力をもっと伝えたい!!」

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