クローゼットを整えるお片づけサポーター、上野友香子です。
この度立て続けに九州を襲った強い台風の被害にあわれた皆さまに、まずはお見舞い申し上げます。
私が住む福岡でもこれまでにない強い警告があったことで、皆さんの危機意識がかなり高まっている様子が感じられました。
川の近くに建つ我が家は浸水想定区域に指定されているため、今回はホテル避難を選択。
数日帰宅出来ないことを想定した「避難」を意識しての荷造りの中で、非常時にも使える『風呂敷』のポテンシャルの高さに改めて気づかされました。
目次
形も大きさも自由自在!スーツケースにピッタリな収納グッズ『風呂敷』
いつも使っていた洗濯ネットにもなるタイプのトラベルポーチが夫に使われていたため、今回の急な荷造りには風呂敷を使うことにしました。
トラベルポーチだと入れられる量が決まってしまいますが、風呂敷は荷物の量に合わせることが可能ですし、サイズを調整することもできるのが便利です。
また、箱型のキャリーケースは荷物の入れ方によってデッドスペースができてしまいますが、風呂敷を先にセットして衣類を入れて行くと・・・
はい、ピッタリ!
すみまでしっかり衣類を置くことができて、しっかり結べばわずかではありますが圧縮効果もあるので、小さなキャリーケースのスペースを最大限に使うことができます。
後から追加したい服が出てきても、風呂敷の結び目をほどいて置けば良いだけ。
荷物を入れるのが楽なだけではなく、急いで荷造りする際の時短にもつながります。
荷物を広げるのも片づけるのも楽々です
風呂敷のすばらしさは荷物を収めることだけに留まりません。
今回、我が家が避難先として選んだホテルの部屋は、ペットと一緒に過ごせる和室でした。
お部屋はきれいに清掃されていましたが、畳の上に直接衣類や化粧ポーチなどを置くのは抵抗がありました。
そこで活躍したのが・・・そう、風呂敷です。
荷物を整理するのにちょっとくらいモノを広げても、風呂敷なら大丈夫!床面をしっかりカバーしてくれるので、ホコリなどを気にすることなく荷物を広げることができます。
しかも風呂敷の良いところは、広げたモノを中心に集めて包んでしまえば、とりあえず片づいたように見えること。
小さなお子さんでも簡単に荷物をまとめることができます。
公的な避難所などでは荷物の出し入れの際に人目が気になることもあるかと思いますが、風呂敷ならスマートに荷物の整理ができそうですね。
災害時にも役立つ万能アイテム
インターネット上では災害時に役立つ風呂敷の利用方法がいろいろ紹介されていますが、私がなるほどと思ったのが、防災頭巾としての活用です。
バスタオルや調理用のステンレスボウルなどを風呂敷にはさんで作る防災頭巾は、ヘルメットに比べると脆弱ではありますが、家にあるものですぐに作ることが出来るのが緊急時にはありがたいなと思います。
(「防災頭巾」「風呂敷」で検索すると、動画などがたくさんヒットします)
また、東京都の防災ホームページでは「災害時にも役立つ風呂敷」というトピックで、頭巾兼マスクとして使える風呂敷の折り方や活用方法が紹介されています。
平時にも災害時にも活躍する風呂敷、万能ですね!
より利便性の高い『新・風呂敷』
風呂敷のすばらしさに改めて気づかされ、早速家族の分の風呂敷も新たに購入しようと調べていたところ、撥水効果の高い風呂敷があることを知りました。
中には水を汲んでもこぼれない、バケツにもなる風呂敷なんてものまで!
普段使いにはもちろんですが、災害時での使用を考えると、荷物を濡らさず運べるという点は重要なポイントです。
せっかく新しく購入するのなら、風呂敷が持つ古来からの汎用性の高さに現代の知恵が加わった、より利便性の高いものを選びたいなと思って物色中です。
いざという時慌てないために、情報も整理しておきましょう
最後に、片づけとは直接関係ありませんが、今回の避難で感じたことをお伝えします。
我が家は浸水想定区域に指定されたエリアにある一戸建てですが、氾濫したことのある近くの川は掘り下げ工事を終えていることもあり、正直言うと「避難」を意識したことがありませんでした。
今回の台風は、過ぎてしまえば福岡は若干肩透かしでしたが、これほど警戒を呼びかけられたことはなく、はじめて身に迫った危機を感じました。
避難所へ行くことになるかも知れないとハザードマップを確認し、二匹いる犬を同行避難させるためのソフトケージもあわてて購入しました。
でも、感染症対策で収容人数が減らされた避難所に、犬を連れて行って、本当に入ることが出来るのでしょうか?
インターネット上には福岡市のペット同行避難についての具体的な情報はなく、対応は自治体によって異なるため、直接問い合わせるしかない様子。
ではどこへ問い合わせたら良いのでしょう。市役所?区役所??町内会???
私は公的な避難所の利用について何の情報も持っておらず、避難まで時間の猶予があった今回でさえあたふたとしてしまい、これがもし急激な豪雨による川の増水などでの緊急避難であったらと、本当にぞっとしました。
結局、犬を連れて確実に避難できることを優先して、ホテル避難することを決めたのですが、それにしても犬を連れて泊まれる宿は限られています。
台風の進路によっては避難しなくてもとぐずぐず迷っていましたが、調べていたホテルの空室が時間と共に次々となくなっていくのを見て、急いで予約を入れました。
気候の変動のためか、毎年のように「100年に一度レベルの災害」という言葉を聞いています。
いざという時に慌てないために、ペットのいるご家庭では、ペットの同行避難を受け入れてくれる公的な避難所と、念のため宿泊施設とをリストアップしておくことをおすすめします。
また、ペット同行での避難では一般的な持ち出し用品とは違う用意が必要になってきます。
災害時には人命が優先され、ペットの支援物資が遅れる可能性もあります。
避難所のリストと併せて、ペット用の非常持ち出し用品を準備すると共に、持ち出し忘れがないようリストを作成しておきましょう。
我が家も喉元過ぎて忘れてしまう前に、すぐに取り組みたいと思います!
こちらの記事も読まれています