住まいのことはMr.アーキに聞け!~家をさらに強くするコツ・換気システム

【Mr.アーキ】
昨年初頭から続くコロナウィルスの感染拡大で、日本だけでなく世界中が大変なことになっています。

【Qoo】
早いもので、一年以上経過してるんですよね。季節も一巡しました。

【Mr.アーキ】
コロナだけでなく、インフルエンザなどの疾患は、冬の寒い時期に感染が増えることを考えると、これからの住宅づくりには、換気が重要なポイントになっているのではないかと考えてしまいます。機会があれば、一度専門の方に聞いてみたいと思ってるんですが…。

【Qoo】
換気の話は、湿気対策やZEHの話なんかで、これまでもちょいちょい出てきましたよね。高気密・高断熱住宅の話でも、重要なポイントだということでした。

【Mr.アーキ】
その時にもお話したと思いますが、気密が高いというと、息苦しいとか、ウィルスが蔓延するといった、ネガティブなイメージを持たれる方もいるようですが、そうではありません。簡単にいうと、気密が高いということは、換気をコントロール出来るということなんです。

風におまかせする、窓を開ける換気とは違い、機械で風量をコントロール出来るのです。

お風呂の湿気も、窓を開けて換気しようとすると、逆に室内に湿気が入って来ていることも考えられるんですよ。

【Qoo】
梅雨の時期の湿気対策のときにも、そういってましたよね。

【Mr.アーキ】
住宅の換気システムは、2003年に建築基準法により設置が義務づけられたので、それ以降に建てられた新築住宅には必ず設置されています。

新築住宅の場合、2時間で家の中の空気が全て入れ替わる換気計画が必要となります。
この換気システムは、第一種~第三種の3つの種類があり、住宅用に使用される換気システムは、第一種換気方式と第三種換気方式が一般的です。

簡単に説明すると、

第一種は、給気・排気とも機械換気で強制的に行う換気方法で、機械換気の中で最も確実な給気・排気が可能です。空気の流れを制御しやすく戸建・集合住宅ともに適しています。

第二種は、給気は機械換気で、排気は排気口から自然に行う換気方式です。

第三種は、排気は機械換気で強制的に行い、給気は給気口などから自然に行う換気方式です。排気が機械換気のため、湿気が壁内に侵入しにくいというメリットがあります。高気密住宅では、低コストで計画換気が可能です。

 

【Qoo】
一般住宅では第一種と第三種が一般的ということですが、Mr.アーキは、どちらがおすすめですか?

【Mr.アーキ】

わたしがおすすめなのは、第一種換気方式です。これに「熱交換」という機能を搭載した、第一種熱交換換気システムが良いですね。

給気も排気も機械で風量をコントロールしながら換気して、空気を入れ替える際に、熱を移して、ほぼ室温のキレイな空気を取り込むので、第一種熱交換換気は、とても優れた機械だと思います。

新鮮な空気がほぼ室温なわけですから、エアコンは、温度調節するためにちょっとだけ使用するだけで良いのです。
この方式ならば、光熱費をさらに抑えることができますし、給気の際に、PM2.5や花粉などを99%近く除去してくれる機能も付いているので、これも嬉しいポイントですね。

この機能は今後、高機密高断熱仕様の住宅にとって、必須アイテムになってくると思います。

この第一種熱交換換気システムには、床下の空間を利用するものがあります。
このタイプの製品は、さらにすごい特徴があるんですよ。

【Qoo】
どんな特徴なんですか?

【Mr.アーキ】
床下の空間に新鮮な空気を放出することによって、土台や大引、束などの木材が乾燥するんです。木材の含水率が10%前後、あるいはそれ以下になるわけです。
これによって、どんどん木の強度が上がることになり、建物自体が強くなっていくのです。

しっかりした家を作って、良い換気システムを採用することで、家にも人にも良い影響があるわけです。

【Qoo】
それはうれしい一石二鳥ですね~。

【Mr.アーキ】
建物自体を建てるだけでなく、空気づくりまで考えていくわけですから、家づくりって、本当に奥が深いですよね。