住まいのことはMr.アーキに聞け!~雨の音

 

【Qoo】
まだ梅雨明けしていませんが、今年は、これまでに経験したことのないほどの大雨が各地で降りました。被害に遭われた皆様には、心よりお見舞い申し上げます。

【Mr.アーキ】
近年、数十年に一度や百年に一度といわれる大雨や台風が毎年のように訪れています。
私は、これは人災ではないかと考えています。
地球温暖化問題といわれる、大量のエネルギー消費による気候変動問題ですね。
人類が真剣に、環境問題を考えるべき時が来たのではないでしょうか。
…そんな雨の季節に、竣工後、半年のお客様から相談を受けました。

【Qoo】
どんな相談ですか?雨に関係あるんですか?

【Mr.アーキ】
なんでも、
「雨が降ると、屋根に落ちる雨音で、テレビのボリュームを上げないと聴こえなくなる」
「近くの電車が通る時よりもうるさいので、何とかしてほしい」
「ここまでうるさいことについて、事前に説明がなかった」
とのことです。

【Qoo】
騒音ですか…。でも雨音が原因なんて、あまり聞いたことがないですね。

【Mr.アーキ】
このお客様、デザイン的にガルバリウム鋼鈑の屋根が絶対条件ということだったんです。予算的にも厳しかったので、コロニアルという化粧スレート板を勧めましたが、どうしても譲れないということでした。屋根の勾配についても、かなり浅いものを希望されたのですが、バランスを考えて、ほど良い勾配で提案し、決定しました。

【Qoo】
勾配も雨音に関係するんですか?

【Mr.アーキ】
まぁ、これくらいの勾配で雨音が変わることはないのですが、屋根材の中では、ガルバリウム鋼鈑の屋根が一番音がします。しかし、うるささの度合いは、生活していれば分かることなんですよね。そこで本当に雨が降る日に現地へ行ってみました。
その日は通常より強めのザーザー降りで、これ以上降れば豪雨といえるくらいの降り方でした。この程度の雨でうるさいようであれば、屋根の他にも何か要因があるのではないかと思いましたが、果たして玄関に入ってみると、全くうるさくありません。高断熱・高気密住宅・樹脂サッシ仕様の家ですから、むしろ静かでした。

【Qoo】
???どういうことです?どんな時が“騒音”になるんです?

【Mr.アーキ】
うるさいのは“豪雨の時”とのことでした。

【Qoo】
豪雨の時だけですか…?それでどうなりました?

【Mr.アーキ】
結局、「豪雨の時には、我が家で採用しているコロニアル屋根でも、テレビの音が聴きづらかったり、会話がしにくいことはありますよ」という説明で納得していただけました。
今回の件で、屋根材のメーカーや鋼鈑のメーカーのサイトを調べたりしましたが、どの会社も雨音の事前説明を実施していませんし、サイトへの記載もありませんでした。
電話で問い合わせてみましたが、音については、感じ方の個人差もありますし、事前の説明といっても、説明しようがないとのことでした。また、説明の義務もないようです。
これから家を建てられる方は、大雨の時に、モデルルームに見学に行かれるのも良いかもしれませんね。もちろん安全性が確保できる程度の雨量の時ですよ。
実際の雨音を体験して、屋根材の選択をしても良いと思います。どの素材であっても音は必ずしますので、体験して知っておきましょう。

【Qoo】
どの屋根材が静かなんですか?

【Mr.アーキ】
一番静かな屋根材は、瓦ですね。次にコロニアル屋根、ガルバリウム鋼鈑といった順です。近年は、屋根材の下地に敷く、遮音性があるシート(雨音を軽減するらしい)もあるようなので、気になる方は、工務店・住宅会社さんに事前に相談しても良いかと思います。