住まいのことはMr.アーキに聞け!  ~70点は合格点!

 

※写真はイメージです 実際の物件ではありません

 

【Mrアーキ】
先日、私が企画した建売り住宅の販売会に立会う機会がありました。

【Qoo】
どんな物件なんですか?

【Mrアーキ】
駅まで徒歩3分、スーパーや医療施設も近隣に多いという好立地。建物は高断熱仕様で、床材には無垢材を採用しています。建売り住宅の割にはなかなか良い仕様となっています。

【Qoo】
それは魅力的な物件ですね!見てみた~い!

【Mrアーキ】
まあ、販売会ですから、いろいろなお客様が来場され、色々な話をする機会も当然増えます。
初めて住宅の見学をされる方、随分長い間、物件探しを続けている方、注文住宅を検討していたけど決めきれずに、建売りも見てみようと思って来られた方、etc…。いろいろいらっしゃいます。

【Qoo】
それぞれ、理想の物件があるでしょうし、一生の買い物ですもんね。理想の物件にめぐり合うまでは、住宅展示場や販売会には、あちこち出かけていきますよねぇ。

【Mrアーキ】
そんな中、この物件を非常に気に入られた女性がおられました。予算はちょっと超えていましたが許容範囲内。立地の良さ、インテリアの好み、周辺環境など、まぁ、ほぼほぼ合格といったところでしょう。これまで3年ほど探されていたようですが、今までで一番気に入ったとも言われていました。そこで、そのお客様に点数を聞いたところ、90点!とのこと。それならば是非、と私も購入を勧めましたが、その日はお一人でお見えだったので、帰ってご主人に報告しますとのことでした。

【Qoo】
それでどうなりました?

【Mrアーキ】
数日後、今度は奥様のお母様とご来場されました。

【Qoo】
お母様は?なんといわれたんですか?

【Mrアーキ】
お母様も文句なしのお気に入り。絶対おすすめよ!と猛プッシュされていました。私にはそのお母様がマリア様に見えました♪さらに数日後、今度はご主人とお見えです。
奥様は満面の笑みでご主人に猛アピール!予算良し!立地良し!周辺環境良し!何よりも奥様がお気に入りなんですから、もう買うしかないでしょう!
…ところが、ご主人がおっしゃるには「一階に和室が無い」とのこと。

【Qoo】
一階に和室ですか…。

【Mrアーキ】
和室の使用目的としてよくあるのは…
① ごろんとなりたい(ほぼご主人)
② 洗濯物をたたむ
③ 赤ちゃんのおむつ交換
④ 客間
といったところでしょうか。もちろん注文住宅で、広く作れる場合は和室を取り入れますが、多くの場合、予算や敷地の関係で必要性の重要度を検討していただきます。
30~32坪ほどの注文住宅の場合、一階はビッグLDKの3LDKに落ち着くことが多いという経験から、私は、家族で過ごすLDKをゆったりととった家づくりをしています。
実際、多くの方が、その考えを気に入られてLDKを狭くすることを避け、和室を無くされています。今回も、奥様は「必要ない」という結論でしたが…

【Qoo】
確かに、和室よりはLDKの方が優先度は高そうですよね。でもご主人は、どうしても和室が欲しいんですね。

【Mrアーキ】
ご主人も立地や予算、建物の仕様は気に入った様子で、私に「何とかなりませんか?」とおっしゃいましたが…。簡単に間仕切って部屋を増やせるような間取りでもないし…。ずっとお話していると、ご主人も条件の良さなどは全て理解していて、今まで見てきた物件の中でもかなり気に入っているとのこと。私から見ても、点数にしたら70点を完全に超えている感触でした。結局その日は、「前向きに考えます。持ち帰って近いうちに返事をします」ということで商談は終わりました。

【Qoo】
それから?それから?

【Mrアーキ】
その日から、数日おきに奥様からオプションの相談メールなどをいただき、やり取りをさせていただきました。これはもう、購入されるつもりだな?と感じるほどでした。
…そして先日、ご主人から「やっぱり購入は断念します」とのご連絡。

【Qoo】
え?もしかして、理由は…

【Mrアーキ】
はい。一階の和室です。

【Qoo】
うわ~ん!!

【Mrアーキ】
不動産、住宅(新築・中古)をお探しの方へアドバイスです。これだけ人口も増え、駅近などの物件は皆無な昨今、100点を求めていては購入出来なくなります。
まずは自分の必須条件を書き出し、優先順位を決めておきましょう。そして物件を探しながら、条件の見直しも含め、許容範囲=70点ラインを決めましょう。
時々、購入の機会を逃したご高齢のお客様を案内することがあるんですよ。恐らく、ず~っと許容範囲を決めきれなかったのでしょう…。

【Qoo】
怖!