住まいのことはMr.アーキに聞け! ~建築モジュール 関東間と関西間

【Mrアーキ】
日本の、いや、世界の人々は色々な物事をすぐに2分化したがると思いませんか?そして、すぐに対抗したがる…。

【Qoo】
今回は、なんだかスケールの大きな話ですね。

【Mrアーキ】
サッカーだったら、ヨーロッパと南米。ラグビーならば南アフリカやニュージーランド、オーストラリアなどといった南半球とイングランドやフランスなどの北半球。東洋と西洋、東西落語に西日本新聞と東スポ、などなど…

【Qoo】
ん?最後のは違うような気がしますが…。

【Mrアーキ】
実は建築の世界でも東西の違いがあります。それは、関東間“かんとうま”(江戸間“えどま”)と関西間“かんさいま”(京間・九州間“きょうま・きゅうしゅうま”)といったもので、西と東で対立しているのです。

【Qoo】
京間と江戸間というのは、聞いたことがあります。畳とか襖とかの話ですよね?どういった違いなんですか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【Mrアーキ】
関東間は、柱割といって、尺の倍数で柱芯の位置と間隔、配置を規則的に決めていきます。
1尺はmm(ミリメートル)に換算すると303mmです。
それを3尺=910mmピッチで柱割をしてくわけです。3尺を半軒、倍の6尺を一軒と呼び、
一軒=1820mmです。
畳のサイズは柱のピッチから壁厚を引いて計算して決めますので、壁芯が基準となるわけです。これだと、ぶっちゃげ計算しやすいんですよ。

【Qoo】
では関西間は?

【Mrアーキ】
こちらは畳割といって、畳のサイズである6.3尺×3.15尺(1910mm×955mm)によって寸法を決めていきます。畳サイズ+柱の太さでピッチが変わります。
柱が120mmの場合、(6.3尺×2+120)/4 で柱芯985mmとなります。柱サイズが105mmの場合、柱芯は980mmとなります。畳の寸法が基準ですが、柱の太さで変わるので分かりづらく、ややこしい!

【Qoo】
聞いてるだけで、計算がめんどくさそう!

【Mrアーキ】
16世紀に京都で畳が規格されて、関西間(最初は京間)の考え方が生まれたようです。よっぽど畳屋さんが強かったのでしょうね…。

【Qoo】
昔の家は板間ばかりで、畳は高級品だったそうですからねぇ。

【Mrアーキ】
現在はほとんどの木造住宅で、関東間の基準が採用されています。石膏ボードや合板は3×6板(サブロクバン)と呼び、三尺×六尺(910mm×1820mm)で作られています。
家具やキッチンの世界においては、3×6板から切り出す効率の良い仕上げ寸法で構成されています。ちなみにキッチンのサイズは150mmピッチで構成されています。
建築のモジュールについては、語れば語るほど、調べれば調べるほどおもしろネタが出てきますので、今回はこのあたりでおしまいにしときますね。