住まいのことはMr.アーキに聞け! ~気密のはなし その1

 

【Qoo】
今回は気密のお話ということですが、住宅の広告やPRで最近よく聞く「高気密高断熱の家」のあの気密のことですか?

【Mrアーキ】
そうですね。「気密」という言葉の雰囲気からでしょうか、時々お客様から「息苦しくなるので、うちは高気密でなくていいです」と言われることがあります。
時には大工さんや建築関係の方から、「気密して木材を密閉すると、木が腐れるから気密してはダメだ!」などと言われることもあります。素人の方から言われるのは全然かまいませんが、プロの方から言わると頭が痛くなっちゃいます…。気密というのは材木の寿命にとっても、とても関係が深いもので、とても重要なものなんですよ。

【Qoo】
高気密ってなんか密閉されてるイメージがありますよねぇ。…そもそも“気密”ってなんなんですか?

【Mrアーキ】
気密とは、生活空間と外部の壁の内部、床下(床下断熱の場合)や小屋裏空間を隔てるものです。そして気密施工は、床・壁・天井と繋がっていなければいけません。私たちは、それを“気密ライン”と呼び、空気が漏れないように注意して施工し、気密測定をして空気の漏れを最小限に抑えるよう確認します。
近年外壁は、気密された断熱材が詰まった壁と造り、その外側に防水透湿シートを貼り、さらにその外側に大体18mmくらいの通気層という空気の通り道を作り、外壁材(サイディング)で仕上げます。

 

【Qoo】
外壁の外側だったら、家中すっぽりという感じですね。わざわざ作った空気の通り道にはどういう意味があるんですか?

【Mrアーキ】
外壁に陽が当たると通気層の空気は温まり、上へ動いていきます。その時に、防水透湿シートが外壁内部の水蒸気だけを外部へ放出する働きをしてくれます。これによって建物内部の柱などの材木は、徐々に乾燥していくという仕組みになっています。

 

 

【Qoo】
じゃあ、きちんと気密していないと…

【Mrアーキ】
気密が取れていない場合、生活で発生する室内側の水分が壁の中へ入っていき、壁内結露の原因となります。せっかく通気層が働いて水分を外へ出しても、追っかけて水分を壁の中へ入れていくわけです。さらに壁内結露は材木を腐らせる原因となっていきます。

【Qoo】
家にとって気密はとても大切なんですね。

その2につづく