住まいのことはMr.アーキに聞け!~耐震等級とは③

耐震のお話のつづき。

ー前回までの記事はこちらー
住まいのことはMr.アーキに聞け!耐震等級とは その1
住まいのことはMr.アーキに聞け!耐震等級とは その2

【Qoo】
これまで「耐震等級3」が最も強い等級で、そして、構造計算をすることと、
できれば「第三者による構造計算」がお勧め ということを教えていただきました。

【Mrアーキ】
はい。さらに「耐震等級3」に加えて、設計士でも見落としがちなポイントがあります。
それは「直下率」というものです。

【Qoo】
「直下率」?初めて聞きます。それはどういったものですか?

【Mrアーキ】
直下率とは、 “1階と2階の柱や壁がどの程度の割合で上下重なりあっているか” というものです。(上図参照)
近年の建物は、通し柱(1階から2階へ1本で貫いている柱)は4隅のみだったり、通し柱が無い住宅もあります。

直下率には各社で、柱だったら60%、壁だったら55%など、目標値があると思います。
もちろん「目標値なし!」や「そもそも知らない」といったところもあるので、一度、担当者に何気なく聞いてみましょう。直下率を意識して、できるだけシンプルな構造のデザインをすすめる会社もありますが、決して間違いではありません。

【Qoo】
直下率というのも、住宅の強度に影響するんですね!
大きなチェックポイントですね。

【Mrアーキ】
最近は筋交い(写真①参照)を使用せずに、耐力面材(写真②参照)を使用する会社も多いですね。

写真①

写真②

これは、それぞれ建物が倒れたり、ゆがんだり、ひねったりしない為の大切なものです。
耐力面材工法は筋交い工法に対してコストは上がりますが、耐震性能を上げるには効率が良い工法です。また、外壁に断熱材がムラなく充填しやすいというメリットもあります。

他にも、床材の下地に24mmの剛床という合板を使用するところも多いです。

剛床

この剛床、床の施工をしやすくするという大工さんへのメリットもありますが、水平合面という建物の強度を上げる大切な働きもあります。
おそらく、耐震等級2以上にしようとすれば、必然的に採用する建材になります。

このように、住宅は強度を上げるために様々な建材や工法を用います。
それぞれメリットやデメリットがありますが、最終的には頑丈な家、家族を守るための家づくりのためだと思ってチェックしましょう。

【Qoo】
ふ~っ。たくさん専門用語が出てきましたが、地震に負けない家をつくるためには大切なポイントですね。