クローゼットを整えるお片づけサポーター、上野友香子です。
衣替えの季節到来!ということで、前回の記事ではハンガーの選び方について書かせていただきましたが、今回のテーマは『防虫剤』です。
でも、そんなおもしろCMを見てもわかるのは「放っておけば衣類に穴が開く」ということくらい。

かと言ってドラッグストアやホームセンターへ足を運んでも、色とりどりの防虫剤が並んでいて、どれがいいの?と迷ってしまうほど種類が豊富。こっちの防虫剤は良い香りがしそう…
さてさて、どれを選んだら良いのでしょう?
まずは敵を知る
カツオブシムシなどの衣類を食べる虫は、卵を産む季節(5~6月)になると、外干しした洗濯物や開いた窓などから家の中に侵入し、クローゼットなどの暗い場所に卵を産み付けます。
孵化した幼虫の活動が特に活発になると言われる条件は・温度 20~25℃
・湿度 50~60%以上この記事を書いた日の福岡は薄曇りで過ごしやすい気温だったのですが、PM2.5の数値が高めとのことで窓を閉め切っていたら、我が家のリビングは<温度21℃、湿度53%>と、虫にとっても過ごしやすい環境となっていました。
まさにこれからが虫食いの季節、ピークはすぐ目の前です。
急いで防虫剤を交換しなくちゃ!
いろいろあります!防虫剤の成分
箱の裏面に成分の記載があるのでチェックしてみて下さい。
・無臭で安全性が高いとされ、近年主流の成分
・他の防虫剤との併用が可能
・真鍮のボタンなど、銅を含む金属を変色させることがある絶対に虫食いされたくない、特別な衣類には…「パラジクロルベンゼン」
・においが強く、殺虫効果に優れている
・高濃度では健康に害を及ぼす可能性があるため、寝室など長く過ごす場所には不向き
・装飾ボタンやビーズ、ラメやスパンコールなどには使用出来ない
化学成分が気になる時は…「しょうのう(カンフル)」
・クスノキから抽出される天然由来成分
・ハッカのような特徴的な匂いがある
・天然成分で安全と思いきや、毒性が強いので、結晶状のものをお子さんやペットが誤って口にしないよう注意が必要
長期保管する衣類やひな人形には…「ナフタリン」
・強いにおいがある
・防虫効果はそれほど高くないが、効果が長く続く
・金属を変色させないので、ひな人形や五月人形の保管に最適
また最近は、ノンケミカルで100%天然由来成分の防虫剤もよく見かけるようになりました。
小さなお子さんやペットのいるご家庭では、化学成分を使った防虫剤を使うことに抵抗感のある方も多いと思います。
これまでの防虫剤と同じように使えるナチュラルな成分の防虫剤が、ドラッグストアなどで手軽に入手出来るのは嬉しいですよね。
店頭で香りが確認出来たら良いですが、ハーブの香りが強いものが多く、一気に交換するとお部屋がにおい過ぎて気分が悪くなってしまうことも。
香りの好みも使ってみない
とわからないので、まずは少量から試してみることをオススメします。
作って楽しむ防虫剤
いつもより長いおうち時間を、好みの香りの防虫剤をハンドメイドして楽しむという過ごし方はいかがでしょうか?
例えば、エッセンシャルオイルを使ったサシェ(香り袋)。
重曹に防虫効果のある成分が入ったオイルを混ぜて、ティーパックやだしパックなどに詰めるだけ。
おうちにある余った布でざっくりと包んでリボンをかけたら、見た目も可愛くてタンスの引き出しを開けるたびにテンションが上がります。
オイルは好みの香りをブレンドして楽しむ方法もあるようですが、我が家ではクスノキ(カンフル)オイルを使用しています。
昔ながらのしょうのうの香りとは少し違う、スーッと爽快な香りで、鼻通りにも良さそうなところも花粉症一家の我が家には嬉しいポイントです(笑)


大切にしたい衣類と暮らしのために、今年はおうち時間を楽しみながら、あなたにぴったりの防虫剤を選んでみて下さいね。