不思議な3本の塔

夏の暑さが思い出せないくらい朝夕の寒さが増してきました。秋が深まりましたね。

去年の今頃、そんな晩秋の夕暮れに福岡から大塔で高速バスを降り、西海市まで帰っていました。

西海橋に近づくと、暮れかけたぼんやりとした景色の中に遠くから浮かび上がる3本の塔が現れ、煙突?何気なく通り過ぎたものの、それから通る度に気になります。

何度か通るうちに運転していた主人が、「歴史的価値があるから壊せないんだろうな」と独り言のように言ったのです。その訳を聞いてみると、あれは煙突ではなくて針尾送信所という無線塔で「真珠湾攻撃で「トラ・トラ・トラ」を発信した所だよ」いう事。

帰って調べてみると、それはちょっと違っていて、太平洋戦争の開戦を命じた暗号文は「ニイタカヤマノボレ1208」で、この針尾の無線塔から中継、発信されたと言われているそうです。

国指定重要文化財の旧佐世保無線電信所(針尾送信所)施設だったのですね。何気なく通り過ぎていた景色の中の3本の塔が急に大きな存在になった気がします。

しかも、2016年4月、佐世保市と同じく「鎮守府」が置かれた横須賀、呉、舞鶴など近代日本の躍動を体感できる旧軍港四市のストーリーが「日本遺産」に認定されていました。佐世保市では、この針尾送信所を含めて合計27の構成文化財が認定されているそうです。

佐世保は「佐世保鎮守府」として日本の西端を守る要となっていたのですね。たくさんの島が有る地形、複雑な湾口は、天然の要塞だったのでしょう。

針尾無線塔の存在から佐世保の重要な歴史に少しだけ触れた気がします。ますます私の中で大きな存在になってきた3本の塔。建造物の土木技術も高く評価され、当時の最先端の技術が投入された様子がわかるような気がします。まだ寄れていいなのですが、今度通る時には是非寄ってみたい、針尾の歴史的価値の有る、無線塔です。

針尾を過ぎると、潮流が渦巻く上を西海橋が通っています。橋の手前にちょっと気になるお店が有ります。たぶん海産物?

西海橋

次回、佐世保の歴史を感じた後は、この気になるお店を訪ねてみたいと思います。