
早いもので今年も12月。
なにかとバタバタする師走ですが、クリスマスやお正月といったイベントを控え、子どもたちもプレゼント選びに落ち着きません。
この数年、お母さん方からよく耳にするのは、
「クリスマスプレゼントはスマホがほしい!」
と子どもから言われるお話・・・。
特に来年3月に卒業→進学するタイミングの子どもにとっては、スマホを買ってもらえる絶好のタイミングですからね。
子どもはワクワクしているかもしれませんが、親としては少し心配ですよね。
今でも「我が子にスマホを持たせていいの?」と悩んでいらっしゃる親御さんも多いようです。
スマホを持たせる基準は年齢ではない
最近では中高生の8〜9割以上、小学生高学年でも6〜7割の児童が自分のスマホを持っているそうです。この数年のスマホユーザーの低年齢化はどんどん進んでいますから、中には小学生低学年でも(キッズ用)スマホを持っている子どもも一定数います。
果たして我が子にスマホを持たせるのは何歳からが適切なのでしょうか?
実はスマホを持たせる基準は年齢で決めることはできません。
スマホを持たせる基準は「スマホの目的と必要性」になります。
まずは考えてみましょう。
なぜ我が子にスマホを持たせるのでしょうか?
連絡用?ゲーム機代わり?それとも勉強用?
確かにスマホはパソコン以上に様々な用途で使える万能なツールです。
しかし用途はいろいろあれど、子どもの年齢や生活から考えると、「今は必要でない」用途もたくさん出てきます。
一方、子ども達にスマホを持ちたい理由を聞いてみると、割と漠然とした理由が帰ってきます。
勉強のため、連絡のため・・・
大体この辺りの答えが多いのですが、ほとんどの場合、子ども専用のスマホを持たなくても出来ることばかりです。
おそらく子どもの本音は・・・
ゲームしたい、動画見たい、LINEしたい・・・
でしょうし、「周りの友達が持ってるから」という気持ちもあるでしょう。
子どもが自分専用の端末を持ちたい!というのは、明確な目的よりも自分専用機を保有することでの「大人への憧れ」があるのだと思います。
気持ちは分かりますけどね(笑)
ただ漠然とした気持ちだけで、社会人として未熟な子どもたちにスマホを持たせるのはいい選択とはいえません。
まずはスマホを持つ(持たせる)理由と、それが今である必要性をしっかり考えるべきです。
子どもの考えは漠然としていることが多いので、親の目線や意見を伝えながら、子どもとスマホを持つことについて話し合うことをおすすめします。
「目的」と「必要性」を突き詰めていくと、個人差はあれど結果的には適正な年齢が明確になります。
成長期の子どもとスマホ

スマホを持たせる年齢を考える意味で、無視できないのは子どもの身体的成長との関連です。
特に小学校高学年から中高生の第2次成長期で、子どもたちの身体は大人に向かってどんどん成長するタイミングです。
スマホを子どもに持たせる=任せることで、使い方によっては首や肩など一部の身体的負担が出てくるかもしれません。
それが原因で頭痛や疾病、視力の低下に繋がる可能性も否定できません。
さらには家でスマホを使い時間が長くなり、外出しないことで体力が低下することも懸念されます。
身体だけではありません。
思春期の子どもたちは精神的にも急成長します。
体つきが大人になると、感情や感覚も変化しますし、家族や友達、そして社会とのコミュニケーションなど、様々な社会性を学ぶタイミングでもあるわけです。
そこに未成熟で無防備な心の我が子を、ネットの世界に放り込むわけにもいきません。
つまり小学校高学年から中高生の間は、心も体も健全であることが大切です。
その観点でいえば、本当は高校生以上になってからスマホを持たせる方がいいのかもしれませんね。
今回の記事では、スマホを持つ基準は単純に年齢で決められないということをお伝えしました。
しかし世の中的には中高生でもスマホが必要になる局面も増えています。
次回の記事では、やむを得ず我が子にスマホを持たせる時に、決めるべきポイントについてお伝えしたいと思います。
(続く)