
先日NTドコモが、6月から適用される新しい料金プランを発表しました。
そして5月13日、auも新しい料金プランの発表会を行いました。
昨年末に管官房長官の「通信費はあと4割下げることができる」という発言があり、大手通信会社がその見解に従った形となります。
綿新香知人も「スマホの通信料金が4割安くなるんでしょ?」とかなり期待していた様子でしたが、果たしてスマホの通信料金は安くなるのでしょうか?
通信費と端末代を切り分ける分離プラン
各社共に新しい料金プランを発表しましたが、従来から大きく異なることは、毎月の通信費と端末(スマホ、ガラケー本体)代を切り分ける「分離プラン」が導入されたことです。
これまでは携帯電話回線契約をある一定期間契約することを条件に、通信費を値引きし、端末代を割安にするという販売手法が一般的でした。
しかしこの数年、「実質0円」など過度な値引きが問題になっていたり、契約の条件や内容が複雑で分かりにくいという問題も大きくなっていました。
そして5月10日の参議院本会議で、分離プランを義務とする電気通信事業法の改正案が可決されました。
つまりどの通信会社も、通信費と本体代を分けた料金設定にしなくてはならないのです。
NTTドコモの場合
最大手のNTTドコモは4月に分離プランを軸とした新料金プランを発表しました。
従来は別項目となっていた電話、データ通信、ネット接続サービスがひとまとめになり、月間30GBまでのデータ通信が使える「ギガホ」と、1GBから7GBの間で使った分だけ料金が発生する「ギガライト」の2つのコースが登場します。
毎日動画を観たり、SNSでライブ投稿なんかをするヘビーユーザーにはギガホを。
LINEやメール程度で、ネットを使うことが少ないライトユーザーにはギガライトがおすすめということになります。
通話に関しては、基本20円/30秒かかりますが、かけ放題や5分かけ放題といったオプション設定が用意されています。
肝心の端末本体代ですが、分離プランでは別購入という形になりますので、通信費からの「実質値引き」は現時点でないようです。
auの場合
5月13日にauも新料金プランを発表しました。
Au新ピタットプラン、auフラットプラン7プラス、そしてデータMAXプランの3つです。
ピタットプランはすでに提供されていたサービスですが、従来の料金設定より安くなっているとのこと。
データ通信を使った分だけ料金が発生するピタットプランはネット利用が少ない人向け。フラットプラン7プラスは毎月7GBのデータ通信が利用でき、一部のSNS利用はデータ消費がゼロというヘビーユーザー向け。
そしてデータMAXプランはデータ上限がない、まさに使い放題となっています。
こちらもNTTドコモと同じく、本体代は別となり、通信費からの「実質値引き」はありません。
その他の通信会社
もうひとつの大手、ソフトバンクは現時点で新たな料金プランを発表していませんが、恐らく上記2社と同等の分離プランを提供するものだと思います。
元々分離式契約が多かった、いわゆる「格安通信会社」に関しても、今回の流れを受けて料金設定やサービスの変動が起きるかもしれません。
果たして通信費は安くなったのか?

こうして大手通信会社が新しい料金プランを発表していますが、皆さんの一番の興味は「通信費が安くなるのか?」だと思います。
先の「4割は安くなる」発言は、本当に実行されるのでしょうか?
次回は新しい料金プランが、どんな人に、どれだけ安くなるのかについてお話ししたいと思います。