いよいよ空気の冷たさが身に染みる時期になって来たので、今日はあえて19世紀の画家ゴッホが愛した、南フランスの暑い太陽を感じていただきましょう。
南フランスのシンボルとも言える、ラベンダーが描かれた可愛いお皿。
中央の模様は、まるで太陽を表しているかのようにも見えますね。
ただし、これはただの模様ではなくて、このお皿に必要不可欠な物なんです。
良く見てみると、穴の開いた突起になっています。
実はこのお皿は、南フランスを始めとした地中海沿岸で親しまれている、アイオリソースを作るためのお皿なんです。
アイオリソースとは、簡単に言うとニンニク入りのマヨネーズソース。
このお皿はアイオリソースに欠かせない、ニンニクをすりおろすための、いわゆるおろし金なんですよ。
日本のおろし金はプラスチックやステンレス製のシンプルな物がほとんどですが、さすがフランス、おろし金もおしゃれ!
さて、日本の物に比べて大ざっぱな感じに見えるので、機能性はあまりないかなと思いましたが、普段家で使っている物より少し力を加えれば、ニンニクがきれいにおろせました。
でも、これはやっぱり実用的に使うよりも、ニンニクを載せてキッチンに飾って置く方がお似合いのようです。
燦燦と輝く太陽や、一面に広がるラベンダー畑、南フランスに思いを馳せながら、今日もお料理に励みます。