住まいリング させぼ

高後崎の船番所跡も見える

西海ドライブ観光は気分爽快!海だ、山だ!恵たっぷりのデイトリップ

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秋が深めいてきて、どこかへ出かけたくなる気分も盛り上がってきますよね。今回は、佐世保から小1時間で行ける西海市方面へドライブ。美味しものはもちろん、普段観光客はあまり行かないようなディープなスポットものぞいてみました。人気沸騰中のキャンプ場も調査してきましたよ。一日では語りつくせない西海方面の魅力ですが、西海北部方面を回る今回のルート、ぜひ参考にしてみてくださいね。

県内外から人気のオートキャンプ場は海の目の前

佐世保から西海方面へ向かう途中の針尾町に、昨年8月オープンしたばかりのオートキャンプ場があります。広大な敷地は4つのエリアに分かれ、それぞれ車中泊でもテントでもOK。MAXなんと90台(90張)が利用でき、ペットの同伴も可能なんです。

一番下のエリアはまるで野原のような広いスペース。どこでも好きなところを利用していいそうで、小さいお子様連れやワンちゃん連れにおすすめですね。

そのほかのエリアはすべて海を見下ろす場所にあります。ボーっと景色を眺めて一日過ごすだけでも心が満たされそうですね。イマドキのキャンプ場には少なくなった直火も許されているので、パキパキと音を立てて燃える火を見つめる夜もステキです。目の前が海で光も少ないので、夜空の星もきっと輝いて見える事でしょう。

敷地内にはウォシュレット付きトイレやコインシャワーも併設。キャンプ場近くには色んなお店もあるので、便利に気軽に利用できるのもおすすめポイントのひとつ。キャンプ飯を楽しむのもいいですが、近辺で食事を済ませて、あとは夜を楽しむだけ…というのもここならアリです。

佐世保市をはじめ、長崎市や大村市、福岡からの利用も多いというこのキャンプ場。女性キャンパーのリピーターも多いそうです。気さくで優しい方オーナー・大村さんはとっても働き者。この広大な敷地の草刈りやメンテをご自身でされたり、薪を運んだりと、常にお客さんが快適に過ごせるよう考えられていらっしゃいましたよ。デイキャンプでも利用できるので、家族や仲間とバーベキューなどを楽しむのもいいですね。

もともとは野良ちゃんという、驚くほど人懐っこい「ふくおくん」は、キャンパーにも大人気。受付棟にいますが、リードで繋がれているので苦手な方でも大丈夫です。

西海橋オートキャンプ場
佐世保市針尾東町2374-2
070-8306-3677(予約)
年中無休

入場料 大人300円 こども(小学生以下)100円
四輪車両1台+テント1張 1,500円~
チェックイン12:00 チェックアウト翌11:00
デイキャンプ利用10:00~17:00(夏場は18:00)くらいまで

※ゴミは各自でお持ち帰りください

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金曜日は要注意??

店休日だった海の駅船番所

針尾を出発し、赤い西海橋を渡ったら、そのまま国道202号線で西海町・横瀬浦へ向かいます。実は今回のドライブは、なんとなくの計画を立てていたものの、お天気を見ながら「よし!今日だ」と出発した本当のフラッと旅。金曜日だし、定休日のところも少ないだろうと思い込んでいたのですが…。いざ行ってみたり、電話で予約を入れようとすると、お休みのところが多発。コロナ禍の影響もあってのことでしょうが、みなさまもお出かけの際にはご注意ください。豪華なバイキングで有名な『海の駅船番所』は、この通りお休みでした。ということで近くを散策していると

横瀬浦公園の階段前

ポルトガル人の宣教師・ルイスフロイスの像

なにやらお城のような雰囲気の場所が。これまで食べ物や買い物のことばかりに気を取られ、私は知らなかったのですが、そこにあったのは『横瀬浦公園』。日本初のキリシタン大名・大村純忠が開港したこの横瀬浦に、ポルトガル人の宣教師・ルイスフロイスが上陸したことに由来した史跡公園とのことです。西海が、キリシタンの歴史の深いところだったことをここに来て改めて思い出しました。ルイスフロイス像の横を通り、早速階段を上ってみると

公園から横瀬浦を望む

なんとも言えない、のどかな港の景色が目の前に広がり、初めて来たのに懐かしい気持ちに。はるばるポルトガルからこの地にやってきたルイスフロイスは、この景色をどんな気持ちで見つめていたでしょうね。

本当の「船番所」があった場所へ

寄船船番所跡から佐世保を見る

この日はお休みだった「海の駅船番所」は、出船入船を監視する目的で江戸時代に作られた船の関所を、ここに移築してきたもの。そもそもの場所は違うところにあったということで、今度はそちらを目指します。国道202号線を「面高・寄船」方面に走らせ

国道202号線を「面高・寄船」へ

このランドマークを目印に右折。途中、ミカン畑の横を通りながら

寄船・みかん畑

案内板を頼りに進んで行くと、釣り人がちらほら立っている寄船の漁港に着きました。そこにあったのは

船番所跡の看板

船番所跡まであと400mという案内板。実はここからしばらくウロウロしてしまいました。矢印の指す方は、どうやら防波堤横の細い道。「釣り人の車侵入お断り」みたいな文字もあって、行っていいのか行けないのか…。少し戸惑いながら、港に車を止めて歩いて行ってみることにしました。

船番所跡へは細道を歩く

消波ブロックと民家の間を通る細い道。心細く進んでいると、ちょうとご近所の方が出てこられたので、声をかけてみることに。その方は地元の漁師の方で、とても快く案内してくれ、船番所跡の説明までしてくださいました。とってもありがたい♪そうしてたどり着いたのがこちら。

船番所跡は佐世保港で見るフェリーに出会える

船番所跡からの佐世保市街地は新鮮

ちょうど五島からやってきたフェリーが通りすぎ、静かな海にやがてゆっくりと大きな波が押し寄せてきました。対岸に見える陸地は佐世保市。地図に弱い私は、車で小1時間かけて佐世保からここまで来たのに、見慣れた佐世保市街地の光景が、すぐそこにあることが不思議でしょうがありません。

高後崎の船番所跡も見える

実際にこの船番所跡に立ってみると、この地がその役割を担った理由がよく分かります。前方に見えるのが俵ケ浦半島の先端。当時大村藩だったその場所には、高後崎の船番所が設けられていました。ここからの距離はなんと近いところで約800m。船番所が設置された1714年当時は、清の国から密貿易にやってくる唐船の来航が横行していたため、この両岸で監視していたんですね。当時は防衛のため、石火矢や鉄砲、弓や槍などが整備されていたとのことですから、それは緊迫感溢れる場所だったことでしょう。今はのどかに見えるこの景色を、平和な時代に感謝しながら、しばらく満喫しました。

寄船の漁師さんと疑似餌

寄船船番所跡
西海市西海町横瀬郷68-1

森林に囲まれたキャンプ場には、圧巻のフォトスポットが

寄船から国道202号線に戻る途中に、知る人ぞ知る公園があります。

『石原岳森林公園』。駐車場に車を停めて歩くと、すぐさま鳥の鳴き声があちこちから聴こえてきます。緑豊かな公園の雰囲気ですが、ここではそれ以外にもかなり特徴的な光景が待っています。

ここは日本なのか…はたまた令和なのか。まるで映画の世界に紛れ込んだかのような不思議な雰囲気の場所があるのです。これは明治32年、佐世保港の防衛のために作られた「石原岳堡塁(ほうるい)」。攻撃から身を護るための要塞です。同じく公園内に砲台跡などもありますが、実戦を経ることはなく保存され、周囲を公園として整備されました。海外の雰囲気すら漂う趣あるこの場所は、まさに映えスポット。SNSでも人気があがっています。

森林に囲まれたこの場所は、キャンプも可能。散策路や炊飯棟も整備されています。この日は長距離を移動することで知られる『旅する蝶 アサギマダラ』の優雅な姿もたくさん見られましたよ。

石原岳森林公園
西海町横瀬郷532-1
終日入場自由
テント1張520円(1泊)※要予約
お問い合わせ 西海市商工観光物産課:0959-37-0064

活きた魚を調理する海際の名店へ

緑に囲まれた横瀬から、今度は大島方面へ海際ドライブ。

キラキラ光る海の向こうに見えるのは大島大橋です。この日は天気も良く心も晴れやかですが、お腹はペコペコ。そんな時の救世主はこちら。

「西海に来たらここ」というファンも多い『活魚料理 小安丸』です。お昼営業が終わるギリギリでしたが、快く受け入れてくださいました。

通していただいた席はまさに海の横。海面に見えるのは旬の魚が泳ぐ「いけす」です。ここはお昼の時間でもメニューは豊富ですが、ギリギリに到着した今回は「海鮮丼定食」以外は予定数終了とのこと。お店の人気がうかがえます。

そしてこちらが海鮮丼定食。お味噌汁や魚のフライ、デザートもあって1,650円です。魚の美味しさは言うまでもなく新鮮そのもの。ほんのり甘さを感じるタレとワサビの相性もたまりません。次はもう少し早く着いて、同じ値段の天ぷら定食も楽しみたいと思います。

活魚料理 小安丸
西海市西海町大田和郷
月曜休・不定休
11:00~(コロナ禍の影響により営業時間はお問合せください)
0959-32-9500

寒い時期こそピッタリな山小屋のようなカフェへ

お腹いっぱいになりましたが、いや、お腹いっぱいになったからこそ行きたいのがカフェ。大田和から県道43号線へ左折。『道の駅さいかいみかんドーム』方面へ向かいます。

いったんみかんドームで「みかんソフトクリームミックス」をペロリとしたら、目的のカフェはすぐ隣。いったん駐車場を出てから隣の敷地に入ってください。そして駐車場の奥にあるのがこちら。

初めての方は、思わずお店を探してしまうかもしれませんね。店舗が見えないほど木の陰に隠れたこちらのお店は『アイスクリームショップ 木馬(もくば)』。長年地元の方に愛されているお店です。

店名からすると夏のイメージがありますが、本当のおススメはこれからの季節。

店内にあるコロンと可愛い薪ストーブは今も現役で、寒くなると冷えた体をここで温めてくれるんです。

レトロな雰囲気に包まれた店内は、席に着くだけでホッと疲れが飛んでいくよう。ここなら例えお腹いっぱいだったとしても、仮にさっきアイスを食べたばかりだとしても、美味しい飲み物やスイーツで、しばらくゆっくり過ごしたくなりますよね。

ということで、今回オーダーしたのはスイーツとドリンクのセット。アップルパイやシフォンケーキなどの手作りスイーツと、コーヒーやハーブティなど豊富な組み合わせを楽しめます。素材の味を大切にしたアップルパイは甘すぎず、いくらでも食べられそう。ローズマリーの色も鮮やかなハーブティーとともに、温かみのある店内で、ゆったりとした時を過ごしました。 店名通り、手作りアイスも販売されていて、西海町の各所で見かける「ぴよぴよアイス」はこのお店のもの。手間と時間のかかったカレーも人気で、それを目当てにくるお客さんも多いそうです。

アイスクリームショップ 木馬(もくば)
西海市西海町木馬郷496—7
10:00~18:30
水曜休
0959‐32‐1899

買って帰りたいものもいっぱい!

海の幸も食べ、美味しいスイーツも食べましたが、西海方面に来たら直売所は外せません。

これからますます美味しくなるみかんはもちろん

手作りのかんころ餅などの食べ物から

自然を感じる季節の花

バラの花首がぎっしり入ったものなど、新鮮でお得なものが盛りだくさんなので、帰りにはぜひ立ち寄ってみてくださいね。朝取りのお野菜やお魚もありますが、人気のものは午前中に売り切れることも。買い出し目的で行く際には、大きなバックと保冷材などを持参しましょう。

山でも海でもキャンプが楽しめて、キリシタンや船番所、明治時代の歴史あるものも残り、美味しいものもいっぱいの西海。
今回は北部のほんの一部のご紹介でしたが、1日たっぷり楽しめました。
今回のお土産は『フレージュ近藤』のプリン丼です♪

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「住まいリングさせぼ」編集部長

橋本鎌嗣(ニックネーム:もっちゃん)
「住まいリングさせぼ」編集部長

佐世保生まれ、一児のパパ。サイト監修者であり、佐世保・小値賀「海風の国」観光マイスター。宅地建物取引士の資格も有し、不動産や住まい、暮らしのアドバイスも。「佐世保に住もうよ!愛する地元の魅力をもっと伝えたい!!」

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