アウェイ育児とは︖頼れる⼈が近くにいなくてつらい時の対処法

育てる
女性
引っ越してから人との繋がりがなくなってしまった
女性
周りに頼れる人がいなくて毎日の育児がつらい

「アウェイ育児」という言葉を知っていますか?
育児は親にとって大きな喜びである一方、時に大きな負担になることもあります。

特に、頼れる人が近くにいない「アウェイ育児」では、孤独や不安を感じやすく、育児のつらさが増すことがあります。

親族や友人、地域のサポートも得られず、身体的にも精神的にも追い込まれてしまうアウェイ育児。このつらさを理解し、少しでもその負担を軽減するための対処法やサポートサービスを紹介していきます。

アウェイ育児とは?ワンオペ育児との違い

「アウェイ育児」とは、出身地や慣れ親しんだ土地ではないところで子育てすることで、
「ワンオペ育児」とは、夫やパートナーがいない状態での育児を指します。

具体的には、転勤や移住などで新しい土地に引っ越した状況で親族や友人が近くにおらず、育児に関する助けをすぐに得られない状態です。

特に新しい地域では、産婦人科や小児科、保育施設などの情報も不十分で、育児に必要なリソースを見つけることが難しく感じ、またサポートを受けられる人間関係が近くにないと子育ての負担が増し、精神的な孤独感や不安感が強まることもあるでしょう。

この違いは、養育者の心理面において大きな負担を与えます。
ワンオペ育児はパートナーが協力できる状況になれば改善する可能性がありますが、アウェイ育児は社会的なネットワークが不十分であるため、なかなか簡単に解消することが難しいです。
そのため、アウェイ育児をしている親は、自分自身で積極的に地域のサポートや情報を探し、育児の環境を整える努力が必要となってくるのです。

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アウェイ育児で頼れる人がいなくてつらいこと


アウェイ育児では、親族や友人が近くにいないため、日々の育児で感じる負担や孤独感がより深刻になります。

周囲に頼れる人がいないことで、精神的にも肉体的にも疲労が溜まりやすく、育児の難しさを一人で抱え込むことになりがちです。

そこで具体的な悩みや苦しさを例にあげて解説していきます。

孤独を感じる

アウェイ育児では周囲に頼れる人がいないため、日常的に孤独感を感じやすくなります。
特に、育児の喜びや悩みを誰かと共有できないことが大きな要因です。

例えば、子どもが初めて立ち上がった瞬間や新しいことを学んだ時、その感動を分かち合う相手がいないとその喜びも半減します。また、悩みや不安があってもすぐに相談できる親族や友人がいないと、精神的な孤立を感じやすくなります。

身近な支援がないことで育児の負担が一層重く感じられ、心の中に溜まった孤独感がストレスとなって積み重なった結果、アウェイ育児によって感じる孤独は育児に対するモチベーションや楽しみを削ぎ、精神的に追い詰められる原因にもなってしまうこともあるでしょう。

精神的に不安定

育児そのものが大きなストレスを伴う中で、さらに相談相手や支援がないと精神的な安定を保つのが難しくなるのは、親として子どものために常に最善を尽くしたいと感じる反面、周りからのサポートがないとプレッシャーが増し、心の余裕が保てなくなってしまうからです。

特に、誰かに頼りたい時や助けを必要とする時に、それが得られないと無力感が増大します。
また、疲れが溜まるとイライラや不安が強まり、育児に対する不安定な感情が深まることも懸念されるでしょう。

夫にイライラ

パートナーが仕事で忙しいと育児の大部分を一人で担わなければならず、夫に対するイライラが募ることがあります。特にアウェイ育児の状況下では、夫以外の親族や友人などのサポートも得られず、物理的にも精神的にも一人で頑張らなければならない負担が増します。

家事や育児に追われる中で夫の協力が不十分だと感じる瞬間があると、孤立感と不満が重なって夫に対してイライラした感情を持ってしまうことも少なくありません。

協力が難しいと頭では理解していても、プレッシャーの多いアウェイ育児のなかで負担が偏りすぎると不満が蓄積し、その後の夫婦関係にも影響を及ぼすことがあるので注意が必要です。

つらさを理解してもらえない

アウェイ育児のつらさは周囲の人々に理解されにくいことが多いです。
ワンオペ育児と比べても自分の苦労を共有する機会が少なく、孤独感がよりいっそう深まります。

育児中の苦労やストレスは同じ状況を経験している人でないと共感が難しいため、パートナーにもそのつらさを全部伝えるのは難しいでしょう。

理解者がいないと、気持ちを打ち明けることすら躊躇してしまい、精神的に追い詰められることも。一人で全てを抱え込む状態が続くと心の負担がどんどん大きくなり、周囲との人間関係にも悪い影響が出始めてしまう場合もあります。

1人になりたくてもなれない

「1時間でもいいから1人になりたい」そう思っても、周りに頼る人がおらず簡単に1人の時間を確保できないのがアウェイ育児のつらさの一つでもあります。

育児のなかでリフレッシュや休息の時間を取ることは非常に大切なことです。
しかし、アウェイ育児では近くに子どもを預けられる人がいないため、常に子どもと一緒に過ごすことになります。

息抜きができないことで疲労が蓄積し、心身ともに追い詰められていると感じてしまい、自分の時間がないとストレスが増えて育児の負担感がさらに強まるため、アウェイのなかでも息抜きの方法を模索することが必要です。

方言の壁がある

新しい地域に引っ越すと、方言や地域特有の言い回しが障壁になることがあります。
育児関連の情報を集める際に方言が理解できず、地域の人々と円滑にコミュニケーションを取れない場面が出てくることも考えられます。

例えば、育児サロンや地域の子育て支援拠点での会話に方言が使われていると、情報のやり取りがスムーズに行かないことも。さらに、方言の壁があると人間関係の構築が難しくなり、地元の人々と親しくなるのに時間がかかることもあるでしょう。

このような状況は地域に馴染むのを遅らせ、結果的にアウェイ育児から抜け出す期間が長引く要因になってしまうこともあります。

ママ友の輪に入りづらい

新しい土地ではすでに形成されたママ友グループに入ることを難しく感じる場合があります。
特に地元の人々が長い間築いてきた関係性に新しく入るのはハードルが高く、自分が浮いた存在だと孤立感を感じてしまうこともあるでしょう。

ママ友の輪に入れないと育児の情報交換や悩みの共有が難しくなり、さらに孤独感が増し育児における不安感・孤立感が深まり、大きな精神的な負担がかかってしまうこともあります。

産婦人科・小児科、子どもが遊べる場所の情報

アウェイ育児では、住んでいる地域の医療機関や子どもが遊べる場所に関する情報が不足しがちです。

特に産婦人科や小児科、急な病気や怪我に対応できる医療機関の場所を把握していないと、緊急時に対処が遅れてしまうリスクがあります。また、子どもが遊べる場所や地域の育児サポート施設の情報を知らないと、外出先の選択肢が限られ、子育てに必要なリソースを最大限活用できない状態になります。

この情報不足が育児の不安を増幅させ、地域に馴染むのを遅らせる要因となることが多いです。

アウェイ育児がつらいと感じた時の対処法

アウェイ育児での孤独感や精神的な不安定さを感じる時、少しでもその負担を軽くするための工夫や対策を考えることが大切です。

特に頼れる人がいない環境では、自分自身や家族との関係、地域のリソースをうまく活用していくことが鍵となります。

ここで3つの例をあげ、アウェイ育児への対処法を詳しく解説していきます。

夫婦で協力

アウェイ育児の状況では夫婦間での協力が非常に重要です。

パートナーが忙しい場合でも、できるだけ家事や育児を分担することで負担を軽減し、お互いに支え合う環境を作ることができます。例えば、仕事が終わった後に子どものお風呂を担当する、週末には一緒に家事をするなど、小さな分担や協力から始めてみましょう。

また、夫婦関係を良好に保つためには日々の円滑なコミュニケーションも大切です。
感謝の気持ちを伝え合い、共に協力する姿勢を持つことで、育児のプレッシャーを減らして精神的な負担を軽くすることができるでしょう。

住んでいる地域の情報収集

アウェイ育児を乗り越えるためには、住んでいる地域の情報を積極的に収集することが必要です。
育児支援センターや保育園、児童館、育児サークルなど、親子で参加できる場所を見つけておくことで地域に溶け込みやすくなり、孤独感を早々に軽減する助けになります。

さらに、子どもが遊べる公園やイベントなど、外出できるきっかけを見つけることで育児のストレスを緩和することができます。インターネットや地域の掲示板、役所などでを活用して地域の情報収集を積極的に行ってみましょう。

サポート事業やサービスの活用

アウェイ育児において、行政や民間のサポート事業やサービスを活用することも大切です。

例えば、地域子育て支援拠点や一時預かりサービス、ベビーシッターなど、一時的にでも育児のサポートを受けられるサービスを利用することで、親自身のリフレッシュ時間を作ることができます。また、地域のママたちと交流できる場も提供されるため、情報交換や仲間づくりがしやすくなるでしょう。

こうしたサービスは育児の孤立感を和らげ、心身の負担を軽減する効果があります。
役所やインターネットで情報を確認し、適切なサポートは積極的に活用してみるように心がけてみてください。

アウェイ育児中に利用すべきサポート事業やサビース


アウェイ育児を乗り越えるためには、地域のサポート事業やサービスをうまく活用することが必要不可欠で、新しい土地での生活に慣れるまで、育児の悩みや負担を軽減するための公的・民間の支援は大きな助けとなります。

そこで具体的にどのようなサポート事業やサービスを利用できるのか3つの例にあげ、、各サービスの特徴や活用方法を紹介していきます。

地域子育て支援拠点

地域子育て支援拠点は、各自治体が運営する子育て支援のための施設です。
子育て世代の親子が気軽に集まり、育児に関する相談や情報交換を行うことができます。

ここでは保育士や子育て経験のあるスタッフが常駐しており、育児に関する悩みを相談できるほか、同じ地域に住む親たちと交流を深めることも可能です。また、子どもが安心して遊べるスペースが提供されているため、親がリフレッシュしながら子どもを見守ることができるでしょう。

特にアウェイ育児中の方にとっては地域に馴染むきっかけや支えとなり、孤独感を和らげる重要な拠点です。

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子ども預かり事業

子ども預かり事業は、短時間の一時預かりを行うサービスです。
子どもと物理的に距離を置くことになるので、一時的とはいえ育児の負担や心のストレスを軽減するために役立ちます。

急な用事や休息を必要とする際にも信頼して子どもを預けることができるため、安心して自分の時間を確保できます。
また、自治体が運営する一時預かり事業は比較的安価で利用できるため、経済的な負担も少なく済みます。

一時預かりが叶うサービスを利用して自分だけの時間を持つことは、精神的なリフレッシュに繋がり、育児に対する余裕を生む効果も期待できるでしょう。

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ベビーシッターサービス

ベビーシッターサービスは、特に自宅でのサポートが必要な場合に便利なサービスです。
子どもの世話はもちろん家事の手伝いまでサービスに含まれる場合もあり、育児と家事の両方を抱える親にとっては非常に助かります。

ベビーシッターサービスのなかでも、民間のベビーシッター業者や認可を受けたプロのシッターが提供するサービスは、柔軟な時間対応や個別のニーズに合わせたサポートが可能です。
サービスを利用して親の負担物理的に減らすことで、安心して育児に集中できる環境を整えていきましょう。

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まとめ

ただでさえ不安なことが多い育児のなかでも、アウェイ育児は頼れる人がいない環境によって、孤独感や精神的な負担を強く感じやすいです。

しかし、夫婦での協力や地域の情報収集、育児支援サービスの活用などの対策を行うことで、その負担は最小限に減らすことができます。

限りある育児の時間を楽しむためにも、現状アウェイ育児に悩んでいる方はこの記事を参考にしながら、地域子育て支援拠点や一時預かり事業、ベビーシッターサービスなどを積極的に利用して現状の改善に取り組んでみてくださいね。

「住まいリングさせぼ」編集部長

橋本鎌嗣(ニックネーム:もっちゃん)
「住まいリングさせぼ」編集部長

佐世保生まれ、一児のパパ。サイト監修者であり、佐世保・小値賀「海風の国」観光マイスター。宅地建物取引士の資格も有し、不動産や住まい、暮らしのアドバイスも。「佐世保に住もうよ!愛する地元の魅力をもっと伝えたい!!」

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