あなたのご家庭ではどのように家庭学習に取り組んでいますか?
義務教育の始まりである小学生。
本格的に教化学習がはじまり、家庭内での学習の取り組み方に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、学習習慣を定着させるのに大事な時期である小学生に焦点を当て、
家庭学習を始める時期
子どもが家庭学習を苦手と感じる原因
小学生が効果的に家庭学習を進めるポイント
などをご紹介していきます。
目次
⼩学⽣の家庭学習は何歳から始める︖
家庭学習を始めるタイミングとして、宿題が出され始める小学1年生をスタートにしている子どもが大半です。
とはいえ、家庭学習に使う時間は、子どもが通う学校の宿題量や塾に通っているかどうかでかなり個人差があるようです。
小学生1日の家庭学習時間の目安は、学年×10~15分といわれています。
1年生なら10~15分、6年生なら60~75分は確保しておくことが望ましいでしょう。
子どもが家庭学習を苦手な原因
家庭学習には学んだことが身に付き勉強が習慣化する・根気や我慢強さを覚える・家族との触れ合い時間になる・集中力・自己管理能力、計画力が身につくなど、さまざまなメリットがあります。
しかし、小学生ではまだまだ自分をコントロールすることが難しく、家庭学習を苦手としている子どもたちも少なくないでしょう。
そこで、子どもが家庭学習を苦手だと感じる原因
不規則な生活時間
学習する環境がない
勉強方法が分からない
継続して集中できない
勉強する目的が分からない
5つをピックアップし解説していきます。
不規則な生活時間
睡眠時間や食事時間が安定せずに不規則な生活が続くと、体内時計が乱れて睡眠や食欲が低下してしまいます。
これらの偏った生活習慣は学習の定着にも大きな影響を与えるため、結果的に勉強が思うように進まず、子どもは家庭学習を苦手だと感じるようになってしまいます。
子どもが家庭学習に意欲を示していない場合、まずは規則正しい生活が送れているかチェックしてみましょう。
学習する環境がない
お家に家庭学習ができる環境は整っていますか?
勉強できる環境がないことも、子どもが家庭学習に苦手を感じる要因の1つになっています。
例えば、ゲームや漫画本が目に入ったり、家族の声やテレビの音が大きいと、子どもは家庭学習に集中することができません。逆に集中して勉強に取り組める場所があると、子どもたちは前向きに家庭学習に向き合うことができます。
1人の方が集中できる子は自分の部屋に勉強机を置く、家族の目がある方が安心して取り組める子はリビングに場所を確保するなど、子どもの要望に合わせて勉強しやすい環境を整えてあげましょう。
勉強方法が分からない
勉強自体が苦手な子どもに多く当てはまることですが、勉強方法が分からないことも家庭学習を苦手に感じさせてしまう要因です。
勉強の方法が分からない場合は、勉強方法が確立できるようになるまで保護者が一緒にサポートしてあげましょう。友達やクラスメイトに聞いたり、先生に相談してサポートしてもらうこともおすすめです。
最終的には子ども自身が学習計画を立て、効率的に家庭学習をこなせるようになることを目指してあげてください。
継続して集中できない
継続して集中できないことも家庭学習を苦手に感じる原因です。
子どもの集中力が継続する時間は年齢+1分ほどといわれており、年齢によっては集中力が備わっていない場合も多くあります。また、近年はゲームやアプリ、動画などの遊べるツールが数多く存在するため誘惑も多いことでしょう。
集中力を高める方法として、
机の上に関係ないものを置かない
勉強を始める前に簡単なウォーミングアップをして流れをつくる
時間を細かく決める
こまめに休憩を取る
などを実践してみてください。
勉強する目的が分からない
子どもの頃「なんで勉強しなきゃいけないんだろう」と思った経験はありませんか?
勉強する目的が分からないと、子どもの学習意欲は低下しやすいものです。
もし勉強の目的が分からなくなっていたら、
この勉強はなんの役に立つと思う?
これを勉強するとどんないい事があるかな?
と問いかけて一緒に考えてみます。
また、
将来警察官になりたかったらこの科目が必要になってくるね
次のテストで90点目指してみよう!
など、短期的・長期的な目標を立てることも効果的です。
効果的に小学生が家庭学習をする方法
集中できる時間がまだ短い小学生は、1~2時間という短時間でいかに効果的な家庭学習ができるかがカギになってきます。
家庭学習を効果的に進める
目標や計画を決める
学習スケジュール
規則正しい生活リズムを整える
3つの方法を紹介していきます。
目標や計画を決める
小学生が意欲的に家庭学習に取り組むためには、明確な目標や計画を決めることが大切です。
将来の夢など長期的な目標はもちろん、テストで90点を取る、漢字を1日10個覚えるなどの短期的な目標も。
先を見通せる明確な目標を立てることで、子ども自身でも学習計画が立てやすくなり、達成感を感じることもできるようになるでしょう。
学習スケジュールを決める
子どもの家庭学習が習慣づいてきたら、次のステップは学習スケジュールを立てることです。
自分自身でスケジュールを作ることで自己管理能力が身に付き、自発的に学習習慣や生活習慣をコントロールできるようになります。
また、自分で考えたスケジュールで学習が進めば、勉強に対しての意欲も自ずと上がってくることでしょう。
規則正しい生活リズムを整える
生活のリズムが崩れると睡眠の質や食欲が低下し、学習面でも集中力や記憶の定着が妨げられることになります。
早寝早起きや食事の時間、日中の外出などを安定させ、まずは根本的な問題となる生活リズムをしっかりと整えましょう。
まとめ
家庭学習のポイントとして、勉強自体を家でするのが当たり前と思えるまで習慣付けることが大前提にあります。
しかし、まだ自己管理能力の低い小学生には、そこまでの保護者のサポートが必要不可欠です。
まずは、生活リズムや勉強場所などの環境を整えてあげること。
家庭学習が定着してきたら、学習の目標や道筋を一緒に立て、子どもが自分で学習を続けられるような流れを作ってあげると良いでしょう。
この記事をきっかけに、一度ご自宅の家庭学習環境を見直してみてくださいね。