子どもへの交通ルールの教え方や教えておきたい交通ルールは?

交通ルール 育てる

痛ましい交通事故のニュースが毎日のように流れています。大切なお子さんが取り返しのつかないことにならないよう、交通ルールを教えて事故を防ぎたいものですね。

女性
わかりやすく教えるにはどうしたら良いの
女性
何を優先的に教えるべきかな

今回は、子どもへの交通ルールの教え方と子どもに教えておきたい交通ルールについてお話します。

まずは大人が交通ルールを守る

子育てに必要なのは一貫性です。大人が交通ルールを守って子どものお手本になりましょう

普段から交通ルールを破っている親が、子どもに「交通ルールを守りましょう」と言っても全く説得力がありません。子どもは親の行動をよく見ています。言動が一致していない親のことを冷静に観察し、記憶しているのです。言うこととやることが違う大人に子どもはがっかりし、信頼をなくしてしまいます。

子どもは大人の真似をする

子どもは大人の真似をしながら成長していくため、大人は常に子どもに対して模範的な姿を見せなければなりません。

例えば横断歩道を渡る時。大人が左右の安全確認をして手をあげて横断すると、子どもはすぐに真似をして同じ行動をとります。交通ルールを言葉で教えるよりも、大人がやってみせることのほうが、遥かに子どもの身につきやすいのです。

大人が交通ルールを守ると、それを見た子どもは社会的な責任感や倫理観を学ぶことができます。大人は子どもに真似されていることを、決して忘れないでください。

子どもへの交通ルールの教え方

交通ルールを子どもに教えるポイントは、実際の生活の中で具体的に、そしてわかりやすく伝えること。通学路などを一緒に歩き、子どもの目線で確認することも大切です。

子どもに教える交通ルール

根気よく繰り返し教える

交通ルールは、一度教えただけでは身につきません。特に子どもへは、根気よく繰り返し教えるようにしてください。繰り返すことで脳に定着し、習慣化していくと言われています。

子どもは外にいる時、景色や道端の草などに気を取られ注意力が散漫になりがち。交通ルールを知っていても忘れている状態です。そこで重要なのが、何度も繰り返し教えること。やがて交通ルールを守ることが自然な習慣として身につくでしょう。

 具体的な言葉で教える

「右折」「一時停止」など、交通用語は子どもには分かりにくいものです。大人は意識せずに交通用語を使いがちですが、子どもに教える時は具体的な言葉を使い、わかりやすく教えるようにしてください。

言葉選びは子どもの成長に応じたものを。そして車が来たら気を付けて横断してなど曖昧な表現ではなく、車をよく見て、ちゃんと止まったら横断歩道を渡ってなど、何をどうすればよいのか、かみ砕いて説明しましょう。

 絵本の読み聞かせ

交通安全がテーマの絵本が数多く出版されています。子どもが楽しく読んで交通ルールを学ぶことができますが、さらに効果的なのが読み聞かせです。

読み聞かせの良いところは、物語を読み進めながら「どうしてなのか、わかるかな?」などコミュニケーションがとれること。子どもの理解度を確かめることができます。また、絵本はカラフルで子どもの視覚に訴えるため、記憶に残りやすい特徴があります。

繰り返し読み聞かせることで、交通ルールを定着させることができるでしょう。

交通ルールクイズ

子どもはクイズが大好き。交通ルールクイズは、楽しく学ぶことができる手段のひとつです。時間がかからず道具もいらないので、手軽にはじめることができます。

クイズの内容は、子どもの成長や理解度に応じたものを。例えば「横断歩道を渡るのは、信号が何色の時?」「公園で遊んでいてボールが道に転がったらどうする?」など。

子どもに交通ルールクイズを作らせるのも効果的です。親子でクイズを出し合って遊びましょう。

近所の危険な場所を子どもと一緒に確認

家の周りにどんな危険があるか、子どもと一緒に確認すること。家の中で地図や写真を見ながら確認するのも良いですが、実際に歩くことを強くおススメします。親も気づかなかった危険を認識できるかもしれません。

近所に事故が起きた場所があれば特に、子どもと一緒に行ってみてください。なぜ事故が起きたのか、どうすれば良かったのか子どもと話し合うことができ、大きな学びとなるでしょう。

子どもの目線で歩いてみる

子どもと一緒に歩く時、子どもの目線に立つ必要があります。大人の目線からは危険が容易にキャッチできても、子どもの目線からは認識できない場合が多いからです。

子どもの視野は大人よりもずっと狭いもの。大人の視野は水平方向で150度あるのに対し、子どもは90度しかないと言われています。また、子どもは大人よりもずっと目線が低いので、遠くを見渡すことができません。交通ルールを教える時は子どもの目線を考慮して行う必要があるのです。

子どもに教えておきたい交通ルール

子ども交通ルール子どもは一度に沢山の交通ルールを覚えることはできません。まずは子どもの日常生活に必要な、歩行者としての交通ルールを教えましょう。

横断歩道を渡る

まず子どもに教えたいのは、道路を渡る時は横断歩道の上を歩くこと。信号がある場合と無い場合の渡り方にどんな違いがあるのかも説明し、何度も実践しましょう。

特に注意したいのが、横断歩道の無い道を渡る時。車が来ていないか「右を見て、左を見て、もう一度右を見て」しっかり確認してから渡ることを教えてください。

信号を守る

大きな交差点など、どの信号を見て渡るのか子どもには判断が難しいことがあります。必ず子どもと一緒に歩いて確認しましょう。

信号の意味も正しく教えること。赤と青はわかりやすいですが、問題は黄色です。「急いで渡れ」「注意して渡れ」と考えている大人も多いため、子どももつられて黄色信号で飛び出す危険があります。黄色は「止まれ」の意味であるとしっかり教えましょう。

具体的には横断歩道に入る前に黄色になったら、次の信号まで待って。横断歩道を渡り始めた後に黄色になっても戻らなくていいよ。車が来ないかどうかよく見て、急がずに渡ろう。と伝えてください。

どこを歩くか

道路には「人が歩く道(歩道)」と「車が走る道(車道)」があること、歩道から出ないように歩くことなど、子どもにわかりやすく伝えましょう。

特に危険なのは歩道の無い道です。子どもの行動範囲内にそのような道路があるならば、一緒に歩いて安全な歩行を教えてください。走らず静かに右側を歩くこと、車が来たら右端によって待つことなど、しっかり伝えて。子どもが慣れるまで、一緒に何度も歩くことをおススメします。

道路の近くで遊ばない

道路の近くは危険がいっぱい。子どもは遊び始めると夢中になるため、危険に気づくことができません。道路の近くでは遊ばないよう指導することはとても重要です。

子どもと一緒に外を歩いている時にここは車が通る道に近くて危ないから、遊ぶのはやめようねと伝えること。かわりに、遊んでよい安全な場所を教えましょう

道路に飛び出さない

道路に飛び出すことがいかに危険か、子どもによく教えるべきです。運転手の死角から飛び出してくる子どもは防ぎようがないため、重大な事故につながるのです。

なぜ道路に飛び出していけないのか、その理由をわかりやすく説明し、何度も練習するようにしてください。どんな理由があっても、絶対に道路に飛び出してはいけないと教えてください。

例えば、何かを道路に落としたり、ボールが転がったりしても取りにいかず、一旦立ち止まって車の様子を見るよう指導し、道端で友達と追いかけっこしないこと、道を歩く時は前を向き決して走らないことなど、繰り返し言い聞かせましょう。

車のランプの意味

車の動きを予測できるようになるために車のウインカーやバックランプの意味を子どもに教えてください。安全に行動することができ、交通事故に巻き込まれる確率を減らすことができるでしょう。

しかし、車のランプの意味を口頭で説明するだけでは、子どもに理解できません。一緒に外に出て、実際に車を見かけた時に教えると良いでしょう。子どもにわかりやすい言葉で、何度も繰り返すようにしてください。

まとめ

子どもの交通事故は、自宅から500mの範囲で発生することが多いとか。子どもと一緒に道を歩き、交通ルールを繰り返し教えていれば防げた事故もあったと考えられます。

大人は子どもにわかりやすく交通ルールを教えなければなりません。なぜ交通ルールに従わなければならないのか、その理由も伝えましょう。

実際に道路に行って渡り方などを練習するのはとても効果的です。家にいる時も、絵本や動画などで教えたりクイズ形式にするなど、何度も繰り返すように。大人もしっかり交通ルールを守り、子どものお手本になってくださいね。

「住まいリングさせぼ」編集部長

橋本鎌嗣(ニックネーム:もっちゃん)
「住まいリングさせぼ」編集部長

佐世保生まれ、一児のパパ。サイト監修者であり、佐世保・小値賀「海風の国」観光マイスター。宅地建物取引士の資格も有し、不動産や住まい、暮らしのアドバイスも。「佐世保に住もうよ!愛する地元の魅力をもっと伝えたい!!」

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