「男の子は女の子に比べて子育てが大変!」と、耳にしたことはありますか?噂話やイメージから、男の子育児に不安を持っている方もいるかもしれません。
結論から言えば、子育ての大変さは性別だけで決まりません。男の子か女の子かよりも、子ども本人の性格によって変わってきます。とはいえ、男の子にありがちな特性があるのもまた事実。親が困らされることもしばしばです。
この記事では、男の子の子育てで大変なところと、楽しくするヒントをお伝えしていきます!
目次
男の子の子育てが大変な理由は?
男の子育児でよく聞かれる悩みを紹介します。個人差が大いにありますので、男の子が皆そうだというわけではありませんよ!
性別が違うので思考が分からない
男の子を育てるママの中には、「行動が理解できない!」という声が見られます。何事にも興味津々で、後先考えずに行動してしまうのは、男の子に多いようです。物分かりが良い女の子だったママには、なかなか理解しがたいのかもしれません。
すぐに手を出そうとする
言葉で攻撃する傾向がある女の子に対して、男の子は体を使って攻撃する傾向があるようです。特に、思い通りに話せない小さな子は、言葉より先に手が出てしまうことがあるでしょう。おもちゃを投げたり叩きつけたりといった行動に悩む方も見られました。
体力的な負担が大きい
やんちゃでパワフルな場合が多い男の子。棒を振りまわしたり、高いところに登ったりと、アクティブな遊び方にハラハラさせられ目が離せません。毎日付き合うと、体力的に大変という声が見られました。
注意してもすぐに同じことをする
子どもは皆そんなところがあるかもしれません。強いて言えば、男の子は好奇心旺盛な子が多く、「やりたい!」という気持ちが先走ってしまい、何度も同じことを注意されてしまう傾向があるようです。
男の子の子育てが大変な時期は?
男の子育児で、特に大変な時期とその対策について紹介します。
歩きはじめるととにかく危ない/1~3歳
自分で歩けるようになる1歳頃から、ちょこまかと動き回って目が離せません。気になるものがあると、パパママの手を振り払って走って行ってしまうことも。道路は抱っこして渡る、年齢に合わない遊具には近寄らないなど、危ない目に合わないように気を付けてあげる必要があります。
2歳頃からイヤイヤ期に入れば、手が出たり癇癪を起したりすることもでてきます。まだ話を聞くことは難しい年齢ですから、言って聞かせてもなかなか伝わりません。
まずは、親の態度を一貫することが大切です。子どもの気に入らないことがあって、相手を叩いたとしても、ダメなものはダメ。態度を変えずに、毅然と対応してください。
話しはじめると次はしつけに一苦労/4~6歳
もっと活動的になり、親の体力が削られる時期です。思い切り外遊びをさせてあげるのはもちろん良いことですが、パパママにも限界があります。
親が体調を崩す前に、「今日は家でテレビを見よう!」などと、ゆっくり過ごす日も作りましょう。保育園などの一時預かりを利用したり、子育て支援センターで保育士さんと遊んでもらったりするのもおすすめです。
男の子の思考が分からないときは、パパの子ども時代はどうだったか聞いてみてください。同性なのに加えて、親子で似ているところがあるでしょう。「自分も子どもの頃やってたよ。」と、気持ちが分かるかもしれません。パパの母親や、保育園の先生など、男の子育児の経験者に相談してみるのもいいですよ。
幼稚園や保育園などに通いだすと、お友だちと戦いごっこやチャンバラなど、ちょっと乱暴な遊びをする場面もでてきます。親からすると心配ですが、お互い楽しく遊べるレベルのボディタッチの強さを学ぶために必要な経験ともいえます。
もちろん、相手が嫌がる攻撃や、自分の思い通りにならないからと手を出すのはやめさせなければなりません。成長して会話ができるようになりますので、暴力はいけないということを何度でも言って聞かせましょう。
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男の子の子育てポイント
ここからは、男の子を育てる際に気を付けるポイントを紹介していきます。少し親の考え方を変えると、気持ちが軽くなりますよ。
納得するまでは何度もやらせてみる
男の子は、何かに夢中になって親の声が耳に入らない状況になることも。「ごはんだよ」と声をかけても上の空で言うことを聞いてくれないと、イライラしてしまいますよね。
もし時間に余裕がある状況であれば、気が済むまでやらせてみてください。大人からみれば同じことばかりに見えても、何か試行錯誤している可能性もあります。本人が納得するまで続けることで、満足してくれるでしょう。もしかしたら、途中でやめさせようと躍起になるよりも、早く切り上げられるかもしれませんよ。
手助けは最小限にできることは任せる
女の子よりも発達がゆっくりしている場合がある男の子。着替えなどにまごつく様子を見かねて、親がやってあげてしまうということもあるでしょう。
しかし、親が何でも手伝っていては、いつまでたっても1人でできるようになりません。最初は時間がかかっても、自分でやらせるようにし、隣で応援してあげてください。
作業中の声掛けをしない
おしゃべりしながら皆で作業するのを楽しむ女の子に対して、男の子は自分の作業に集中して取り組む傾向があります。何かに夢中になっていたら、途中で話しかけるのは控えるといいでしょう。
少し大げさに褒める
男の子育児は、注意したり叱ったりする場面が多くなるかもしれません。そんな中でも、良いことができたときには、子どもに伝わるようにしっかり褒めてあげましょう。単純な男の子なら、「また褒めてもらいたい!」とやる気に繋がります。
「片付けができた」「弟におもちゃを貸してあげた」など、当たり前に感じることでも褒めるのがポイントです。親としても、怒ってばかりいるより気持ちが和みますよ。
甘えさせてあげる
男の子は、パパよりもママに甘える傾向があるようです。外では少し強がっていても、家では気を抜きたいのかもしれませんね。なんでもやってあげて甘やかすという意味ではありません。
「お母さん大好き!」と甘えてきたら、こちらからもぎゅっと抱きしめたり、「お母さんも大好きだよ!」と伝えたり、愛情表現を分かりやすく示してあげてくださいね。
お手伝いはやりたがった時にさせてあげる
遊びに夢中の男の子に突然お手伝いをお願いしても、「え~」と嫌な顔をされるでしょう。興味を持ったことには集中して取り組む傾向を利用すると、お手伝いしてもらうことができます。
「お料理どうやって作っているの?」と訊かれた時に台所のお手伝いをさせてみたり、「このほうき使ってもいい?」と興味を示したらベランダの掃除をお願いしたり、やりたがったタイミングを逃さないようにすると良いですよ。
一緒に楽しむことを大切にする
元気いっぱいの男の子と全力で遊ぶのは確かに疲れます。親目線で見ているとヒヤヒヤすることがあるでしょう。しかし、男の子と一緒の目線に立って遊んでみると、楽しいこともいっぱいあるんです。
親と遊ぶのは、長くても小学生まで。一緒に過ごせる時間を大切にしたいものです。
余裕をもって子どもを見守ることを考える
完璧を求めていると、ストレスが溜まるばかりです。男の子といると思い通りに進まないのが普通と割り切ってみてください。
「雨上がりで服を汚しそうだからお下がりを着せておこう」「待ち合わせ時間よりかなり早めに準備を始めよう」などの対策をとっておくと、余裕を持って子どもを見守ることができますよ。
まとめ
一般的に、「やんちゃで体力があり、好奇心旺盛で落ち着きがないけど、夢中になったら他の事が目に入らずこだわりが強くなりがち」というのが男の子っぽい性格ですよね。しかし、男の子だからといって皆がそうというわけではありません。
我が家には、小学生と幼稚園生の男の子2人がいます。これまで自分の子どもやそのお友だちを見ましたが、性別にかかわらず性格は人それぞれという印象です。女の子で元気いっぱい真冬に半袖半ズボンの子もいましたし、男の子でピアノの発表会を静かに聞けている子もいました。
一方で、男の子のお母さんたちと話すと、「なんでポケットからこんなに砂が出てくるの?!」「まだバッタ捕まえるの?」「またひざ擦りむいてる…」「ずっとうんこうんこいうのやめて!」と共感できることがたくさんでてくるのもまた事実です。
ただし、どのお母さんも「あるある!」と笑いながら話しています。大変なところもありますが、男の子だからこその育児の楽しみと言えるかもしれません。
この記事を参考に、男の子の子育てが少しでも楽になれば幸いです。